スマホRPG「蒼穹のミストアーク」が権利買収で「ハーレム伝説ZERO」に改名 さわやか主人公が一転ゲス野郎に

どうしてこうなった……。

» 2019年05月07日 21時15分 公開
[戸部マミヤねとらぼ]

 王道ファンタジーRPGとして配信されていたスマホアプリ「蒼穹(そら)のミストアーク」が、運営会社の変更によって突然「ハーレム伝説ZERO」というタイトルに生まれ変わり、既存のプレイヤーから困惑する声があがっています。タイトル変更だけでなく、さわやか好青年だった主人公がグラサンのゲス野郎に変貌を遂げるなど、キャラクター設定まで変わってるんですが……。

 どうしてこのようなタイトルになったのか、メーカーの発表を見ると、複雑な事情が浮かび上がってきました。


ハーレム伝説ZERO これが

ハーレム伝説ZERO こうなった

ハーレム伝説ZERO バナーもすごいぞ

 今回「蒼穹のミストアーク」を買収したエクスカリバーは、「蒼穹のミストアーク」のスピンオフ作品「ハーレム伝説 〜俺の時代がやってきた〜」をリリースしていた会社。ところがサービスを続けるうちに「蒼穹のミストアーク」よりも「ハーレム伝説」の方が人気が出てきてしまい、今回の“逆買収”+改名に至ったようです。そんなことあるのか。



 ゲーム内容については基本的に「蒼穹のミストアーク」のままなのですが、改名に伴って、新たに冒険の幕開けを描く「真のチュートリアル」を追加。ところがこの内容がまたぶっ飛んでおり、賛否両論を巻き起こしています。

 改名前の主人公は「世界平和のために聖剣を求める」正義の男でしたが、それはあくまで仮の姿。「真のチュートリアル」ではテキストが「主人公の本音」に書き換えられており、真の目的は聖剣の力で神をも滅ぼし、唯一絶対の権力としてハーレムを結成することだったことが明かされます。これにはヒロインもドン引き。


ハーレム伝説ZERO という建前

ハーレム伝説ZERO ヨヨイノヨイ

ハーレム伝説ZERO その通りだね

 キャラクターに思い入れがあった既存ファンの心情を想像すると胸が痛くなりますが、令和のゲームでポリコレのポの字もないテキストを読めるのはある意味奇跡。清々しいまでのゲスっぷりは、端から見る分には笑えるものがあります。

 あまりの変わりように興味本位でゲームを開始したというプレイヤーも多く、プロモーションは成功と言えるのかもしれません。また5月中は合計1000枚のガチャチケットが配られるキャンペーンも開催されており、実質ガチャが引き放題。既存のプレイヤーからも「ガチャのランダム性が薄くなったことでプレイヤーの実力が出るようになった」とゲーム部分のテコ入れを喜ぶ声が上がっていたりします。


ハーレム伝説ZERO ちなみにバトルは、オートで攻撃する仲間キャラクターをスキルで守りながら戦うRPG

ハーレム伝説ZERO 1000連ガチャのおかげで「(ガチャ運の要素が薄くなり)RPGとして面白くなった」と喜ぶ声も

 一応、旧運営と現運営、双方合意の上での路線変更のようですが、とはいえユーザーの心理としてはそう単純ではないでしょう。昨日まで遊んでいたゲームが急に「ハーレム伝説ZERO」になり、さわやか青年だと思っていた主人公が実はゲスだったという衝撃はなかなか計りかねるものがあります。熱心な既存ファンと怖いもの見たさに始めた新規プレイヤー。双方が納得する形で事態が落ち着くことを祈ります。


ハーレム伝説ZERO うん

ハーレム伝説ZERO そのうち第三のチュートリアルが実装されてもおかしくない

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた