「春の大山 打つんだ」 小学生の詠んだ春の詩がタイガース愛いっぱいでなごむ

書き出しからして「あったかいし6時だ。サンテレビを見よう」……いい!

» 2019年05月14日 20時19分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 「春の大山」と題した小学生の詩が、Twitterで話題です。「大山」といっても「大きな山」や「鳥取県の大山(だいせん)」でなく、登場するのは阪神タイガースの大山悠輔選手。大好きな4番打者にかける期待と情熱を詠んでいるのです。


春の大山 下地に「OHYAMA YUSUKE」と薄く黄色で書いてあるのが心憎い(画像提供:アコマンさん)

 題材がユニークなだけでなく、構成も上手。書き出しからして、「あったかいし6時だ。サンテレビ(の野球中継)を見よう」と、読み手の心をグッとつかんできます。続いて「西のピッチングに、近本のヒット」と選手の活躍を描写。そこに「でもこれがいちばん、春の大山」と、季節の香りを漂わせてきます。

 「ホームランに、ヒット たまにダブルプレイ」と、大山選手は好調だったもよう。それでもさらなる活躍を期待するかのように、「まあまだ春だから。春の大山 打つんだ」と、詩の前段は結ばれました。

 後段は前段をなぞっており、書き出しも「今日はあつい、6時だ。サンテレビを見よう」。「でも今日はだめ、春の大山。ダブルプレーにキャッチャーフライ たまに相手のエラー」と、思い描いた光景は大山選手が不振だった試合のようです。

 それでも詩は「でもだいじょうぶ春だ」とフォロー。再び期待のこもった「春の大山 打つんだ」で結ばれました。終始言葉の運びが楽しく、いっそ曲をつけて歌にしたい。

 この詩は投稿主のアコマン(@mamarusu)さんが、授業参観の際に目にした息子さんの作品。「春」が題材の詩を書く課題に、彼だけが大山選手の応援を詠んでいて、他の親から笑いが巻き起こったそうです。ちなみにアコマンさんも阪神ファン。「けどけっこうグッとくるよな。4番大山への愛と期待が込められてる」と、笑いながらも息子さんを評価しています。

 詩は「黙読すると息子さんの熱い気持ちが脳内に湧き上がる名作」「タイガースをゆるく応援する気構えも持ち合わせている」「笑いながらもなぜか泣けてくるステキなセンスの詩」などと大絶賛されました。

 ツイートは広く拡散され、球団公認栄養ドリンク「エナジータイガースV」公式アカウントの目にも留まることに。感動した担当者から大山選手の特製ポスターが贈られることになったそうで、息子さんの喜ぶ様子が浮かびます。その熱意が大山選手にも届いて、また大活躍が見られるといいですね。


大山悠輔 大卒3年目でタイガースの4番を担う大山選手(阪神タイガース公式サイトより)。2018年9月には月間MVP候補になるほどの大活躍をみせたので、「秋の大山」にも期待がかかります

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