【マンガ】上司「よくあることだから気にせず働いてね」 適応障害と診断された母親を休ませてくれなかった会社の話
ひどいっ。
Twitterユーザーのあばえく(@0141yaki)さんが投稿した、母親の退職記をつづったエッセイ漫画が共感を呼んでいます。
お母さんは月に数回、めまい・眼痛・頭痛・嘔吐といった症状に悩まされていたといいます。ある日、症状の重さから翌日からの連勤が無理だと判断したお母さんは、会社に休みたいと連絡。ところが会社からは「診断書を出さないと認めません」と言われてしまいます。
お母さんはそれまで更年期障害だと思い、症状を放置していたそうですが、今回は診断書のため受診してみることに。すると最初は原因が特定できませんでしたが、最終的に精神科を紹介され、「適応障害から来る抑うつ状態」と診断されます。
4週間の休養を言い渡されたお母さん。翌日上司に診断書を持参すると「4週間も休むんですか?」「本当に休むんですか?」「あなたの体調不良 ただの思い込みだから」と、耳を疑う発言が返ってきます。みるみる萎縮し、顔色が悪くなっていくお母さん。か、完全にブラックな職場だー!!
「私らの歳ならよくあることだから気にせず働いてね」とまで言われたところで、付き添いのあばえくさんはたまらず「いや病気だって 病気 病気」と、上司に対し無表情でツッコミを入れ始めました。ようやくちょっとスカッとしたぜ。
さらにあばえくさんは、「今年の3月 倒れた母を病院に連れて行かせず交代の人が来るまで床で三時間放置させたくせに」と上司にたたみかけます。漫画ではこの時点まで伏せられていましたが、これもわりとドン引きなエピソードだ……。あばえくさんの追求を受けて、上司もようやく「上の者と相談します」と、少しだけ耳を貸してくれました。
これでやっと休める……と思いきや、その後上司から正式な休養OKの連絡は来ず。そのまま休んでも良いかが分からず、お母さんにとって不安な日々が続きます。さらには「無理にとは言いませんが人手が足りないので5月8日から出勤してください 他のスタッフに迷惑がかかっています」と、4週間どころか2週間未満での出勤要請がLINEで届きます。
たまらず「診断書に従って休む」「これ以上働けるか分からないので退職したい」と上司に告げると、やはり一方的に断られてしまいました。過去にも退職届を突き返されていたこともあったため、ついに本社に連絡を入れますが「まあでも上司と相談してください」と取り合ってもらえませんでした。
労基へGO
このまままともにやりとりしていては心身がすり減ってしまうだけ。ついにお母さんはあばえくさんと共に労基へと駆け込みます。そこで労基の職員から「診断書と退職届を本社に送りましょう その後はもう行かなければ良い話です」「有休が残っていれば休職中でも使えますよ もし会社が支払いを拒否したらすぐ労基に電話してください」と、テキパキと助言を受けます。
本当にこんなことでやめられてしまうのかと驚く2人に対し、労基の職員は「人手が足りないのは会社のせいです 会社が潰れようが他の人に迷惑がかかろうがあなたのせいではありません」と、これまた力強い後押しをしてくれました。
こうして、退職に向けて一歩前進したお母さん。漫画の読者からは「ブラック企業のみんなに届け〜☆」「お母様無事にお辞めになれそうで良かったです」「ゆっくり休んで疲れを癒やしてください」「ぜひ続きが読みたいです」等、お母さんの体調をいたわるコメントや、今後を応援するコメントが多く寄せられていました。
職場や学校など、閉鎖的な環境では不条理な扱いを受けても「慣れ」によって、それが不条理なことだと自分では分からなくなってきてしまうことがあります。あばえくさんのお母さんの場合も、あばえくさんが上司の非常識な発言にツッコミを入れてくれたことが精神的な支えになったはず。苦しいときは一人で悩みすぎず、労基しかり、第三者の助言に耳を傾けてみることも大切です。
画像提供:あばえく(@0141yaki)さん
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