多目的トイレの「オストメイトマーク」を説明するアニメが分かりやすい! 外見では分からない“本当に必要としている人”

オストメイトとは腹部にストーマ(人工肛門・人工膀胱)を増設した人のこと。

» 2019年05月16日 17時15分 公開
[戸部マミヤねとらぼ]

 公共機関や大型施設のトイレで見かける「オストメイトマーク」について説明するアニメーション が話題です。


オストメイト式トイレ 多目的トイレで見かけるマーク

オストメイト式トイレ こんな意味があります


 オストメイトとは、病気や事故が原因で腹部にストーマ(人工肛門・人工膀胱)を増設した人のこと。排泄物がお腹から出てくる構造上、通常のトイレに座って用を足すのは困難といえます。そのため駅やデパートの多目的トイレには、オストメイトの排泄をサポートする設備が整っているのです。


オストメイト式トイレ がんや病気で腸を切除した場合

オストメイト式トイレ 腸に直接「人工肛門」を取り付けます

 ストーマには「排泄を我慢する機能」が無いため、便や尿を溜めておくためのパウチ(袋)が取り付けられています。オストメイト式トイレに設置されているシャワーは、パウチの汚れを洗い流すための仕組み。またこうした設備はお腹の高さに合わせて取り付けられており、立ったまま作業できるよう工夫されているのです。


オストメイト式トイレ 人工肛門には便を我慢する筋肉がありません

オストメイト式トイレ なのでパウチを取り付けます

オストメイト式トイレ ですがお腹から排泄物を出すのは困難……

オストメイト式トイレ 多目的トイレのシャワーはこうやって使うんです

 2006年12月にバリアフリー新法が施行されて以来、デパートやショッピングセンターなど、公共機関ではない施設の多くにもオストメイト用設備の設置が義務付けられるようになりました。

 ですがオストメイトマークのある多目的トイレは、利用者の譲り合いのもとに運営されているため、ストーマを洗うのに時間がかかること、服の上からでは健常者と見分けがつかないことなどから、混雑時には肩身の狭い思いをするシーンも多いといいます。


オストメイト式トイレ 車椅子の方や子ども連れと違い、オストメイトは見分けがつきません

オストメイト式トイレ 日本では現在、20万人以上のオストメイトが多目的トイレを必要としています

 動画を投稿したあすかわい(@88achi_8)さんは、友人の旦那さんがストーマを作ったと知り、アニメーションの作成に着手しました。

 多目的トイレ自体は誰でも使えるバリアフリーな設備です。ですが利用の際には「必要とせざるを得ない人」がドアの外に待っているかもしれないと心に留めておきたいですね。

画像提供:あすかわい(@88achi_8)さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」