借金を肩代わりして家賃タダで住まわせてくれている母親に対し「アンタが死んでも葬式に出ない!」 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

母親の持つアパートの家賃収入が欲しいギャンブル狂のダメ息子。

» 2019年05月27日 10時15分 公開
[北村ヂンねとらぼ]

 自分をいいようにこき使う母親に恨み節全開の相談者。「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜 配信)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは5月24日(金)放送の加藤諦三パーソナリティー回。しかし、よくよく話を聞いてみると相当なダメ息子なのだ。


テレフォン人生相談 パーソナリティ:加藤諦三(評論家)、今井通子(作家・登山家)、ドリアン助川(作家・ミュージシャン)、柴田理恵(女優・タレント) イラスト/北村ヂン

ひどい母親と思ったら……

 相談者は45歳男性。38歳の妻とふたり暮らし。83歳の母親と姉がおり、父親は一月前に他界している。

 母親の所有するアパートの一室に住んでいるという相談者。そのアパートを「(相談者に)あげようかな? やっぱり売ろうかな?」と振り回してくる母親に不満を持っているという。

 もともと「アナタに(アパートを)あげるから、その代わり除雪作業はやってよ」という話で、毎年冬になるたびにクルマ7台分の駐車スペースを除雪し続けて15年。いつまでたってもアパートをくれないくせに、会うたびにイヤミを言ってくる母親に耐えかね、「財産一切放棄するから関係なくなりたい」「アンタが亡くなっても葬式にも出ないし、線香もあげない!」なんて暴言まで吐いてしまったのだ。

 「母親との心の葛藤っていうのは、この財産じゃなくて、もっと小さい頃からのお母さんとの心の葛藤だよね?」

 パーソナリティの加藤締三は、母子の仲がそこまで険悪になってしまうのには、何か裏の原因があるのではないかと問う。

 相談者からは「母親は貧しい家庭に育ったから心が歪んでしまったのではないか?」「子どもの頃、裸で雪の中に投げ捨てられたことがある」などなど、恨み言がバンバン飛び出す。

 ここまで聞くと、アパートをエサに息子を操ろうとしているひどい母親というイメージだが、この相談者、小出しに情報を出してくるもんで、だんだんと印象が変わってくる。


テレフォン人生相談 相談者「家賃がかからない以外に、母親と関係を持っていていいことありますか?」ものすごい言い分! イラスト/北村ヂン

まさかのギャンブル狂

 この日のアドバイザーは弁護士の坂井眞。どちらかというと相談者に肩入れして話を聞く加藤締三に対し、坂井先生は冷静に状況を確認する。

 まずこの相談者、「アパートをくれないのに除雪作業をやらされている」ことに憤慨しているようだが、母親の持つアパートの一室にずっと家賃も払わずに住まわせてもらっているのだ。だったら家賃分、除雪くらいしてもいいと思うが。

 さらに、衝撃的な情報が明かされる。

 「あの……私がちょっとギャンブルで借金300万円作っちゃいまして……」

 ギャンブルで300万とは、なかなかのダメっぷり。その上、ギャンブルで借金を作るのはこれが最初ではなく、結婚前にもギャンブルで大借金をして母親に肩代わりしてもらっていたのだ。

 借金の肩代わりをしてもらった上に家賃タダ。感謝こそすれ恨む筋合いはないと思うが、相談者の恨み言は止まらない。

 「家賃がかからない以外に、いいことはありますか? (母親と)関係を持っていて」

 「ないですね」

 ヒドイ!

 「(母親が)そこまで金に執着して人を信頼しないで……」「そもそも『誕生日プレゼントに、アナタにアパート1棟買ってあげるから』って言うんで、買ってもらったつもりでいたんですけど、名義はいつまで経っても(母親のまま)、家賃収入も入ってこないですし」

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