46年連れ添った妻を捨て、会った時間30分のメル友にプロポーズ「奥さんもアナタは要らないんじゃないですかね?」 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

妻から離婚を止められるのを望む自尊心夫。

» 2019年06月03日 10時30分 公開
[北村ヂンねとらぼ]

 72歳男性の相談者からの、46年間連れ添ってきた72歳の妻と離婚したいという相談。もう20年以上も破綻した結婚生活を送っているらしいのだが……。「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜 配信)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは5月30日(木)放送の柴田理恵パーソナリティー回。


テレフォン人生相談 パーソナリティ:加藤諦三(評論家)、今井通子(作家・登山家)、ドリアン助川(作家・ミュージシャン)、柴田理恵(女優・タレント) イラスト/北村ヂン

 

マンションも年金も妻にあげて離婚したいというが……

 結婚生活が(相談者いわく)破綻した原因は相談者自身の浮気。46歳の頃、海外への単身赴任中に現地で愛人を作り、3年ほど付き合ったあげく、愛人が「妻と別れて!」と大騒ぎ。妻の方から離婚を切り出されたものの、世間体や慰謝料のことを考え、土下座をして離婚を回避したのだ

 以降、裕福な家庭で育った妻にぜいたくな生活をさせるため、相談者はお小遣いナシ、貯金もナシ。マンションのローンは相談者のお小遣い分で支払うという、自分の自由になるお金がない状態で結婚生活を送ってきた。

 それなのに妻からは「アナタみたいな貧乏人の小せがれと結婚するんじゃなかった!」「図々しくもそんな女遊びをして私をこんなに苦しめて!」などと罵倒され続けてきたという。

 月15万円払っていた家のローンの支払いが2カ月前にようやく終わり、自由になるお金を手にした相談者は、早速アパートを契約して2日前に家を出た。

 「この際、マンションは妻にあげて、それから年金の半分も妻にあげて、今までと同じようなぜいたくな暮らしをさせるようにして……」

 相談者はここまでして離婚したいと考えているものの「妻が離婚に応じてくれないのではないか」と心配する。

 「仮に(離婚を)申し出ても『私は判をつかないよ』と、こういうことになると思うんです。想像するにですね」

 「妻が離婚に応じてくれない」じゃなくて、「応じてくれなかったらどうしよう」という相談か! とりあえず妻に断られてから相談すればいいのに


テレフォン人生相談 浮気をした憎い夫がマンションも年金も置いて出ていくとなれば、妻が反対するとも思えないのだが…… イラスト/北村ヂン

「離婚したい」といいつつ「引き止められたい」自尊心

 この日のアドバイザー・弁護士の大迫恵美子が離婚をしたい本当の理由を聞くと、相談者が挙げたのは「破綻した結婚生活から自由になりたい」。さらに、寂しさ紛れにはじめた「出会い系ネット」で3カ月前に知り合った「メールお友達」に恋してしまったようなのだ。

 72歳でマンション&年金半分を失ってまで離婚をしたい本当の理由はそこでしょ!

 「自由になりたいというだけならね、籍を抜くなんていうことに、そんなに頑張らなくてもいいと思うんですけど」「その籍に、誰かを入れたいっていうことなんですね」

 さらに大迫先生は「妻が離婚に応じないのではないか」という相談者の心配も、意味がないと指摘する。

 「お金をね、あらかた奥さんに渡すんだという話であれば、奥さんとしてもアナタと一緒に暮らしたいとは思わないんじゃないでしょうかね?」

 「ま、私もそう思ってくれればいいんですが、何しろ(妻は)ヒステリックですから……」

 「(マンションや年金を渡せば)アナタは要らないんじゃないですかね?

 「そうは言いながらも私を便利にこき使うことで憎しみを忘れるということを常日頃しています」

 浮気をした憎い夫がマンションも年金も置いて出ていくとなれば、妻が反対するとも思えないのだが、なぜか相談者は、離婚を切り出してもいない段階で「応じなかったら……」ということばかり心配しているのだ。

 大迫先生は、この辺に潜む相談者の闇まで掘り起こす。

 「自尊心っていうか、そういう気持ちがおありなんだろうと思うんですけど、『憎しみがある』とか『ヒステリーだ』っていう風に奥様のことをおっしゃりながらね、奥様はなにがしかの価値をアナタに認めているんだっていう話をするのが好きですよね?

 「(少しトーンが落ちた様子で)……そうですね。実際、家内は私に対する憎しみと同時に、46年っていう結婚生活から情もあるんでしょうけども」

 いや、奥さんが離婚に反対するかどうかも分からない段階で「情もあるんでしょうけども」も何もないだろう。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/17/news163.jpg 柄本佑、「光る君へ」最終回の“短期間減量”に身内も震える……驚きのビフォアフに「2日後にあった君は別人」「ふつーできねぇ」
  4. /nl/articles/2412/16/news079.jpg “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  5. /nl/articles/2412/17/news060.jpg 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. /nl/articles/2412/17/news049.jpg 「品数が凄い!!」 平愛梨、4児に作った晩ご飯に称賛 7品目のメニューに「豪華」「いつもすごいなぁ」【2024年の弁当・料理まとめ】
  7. /nl/articles/2412/17/news183.jpg 「秋山さん本人がされています」 “光る君へ”で秋山竜次演じる実資の“書”に意外な事実 感動の大河“最終回シーン”に反響 「実資の字と……」書道家が明かす
  8. /nl/articles/2412/17/news144.jpg 「私は何でも編める」と気付いた女性がグレーの毛糸を編んでいくと…… 「かっけぇ」「信じられない」驚きの完成品に200万いいね【海外】
  9. /nl/articles/2412/17/news078.jpg 鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
  10. /nl/articles/2412/17/news033.jpg セリアのふきんに、糸で“ある模様”を縫っていくと…… 思わずため息がもれる完成形に「美しい」「やってみます」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」