トランスジェンダー差別を指摘された東大教授が批判に応答 「執筆意図が明瞭に伝わるように書くべきでした」
東京大学関連教員有志から批判されていました。
2019年6月11日、東大教授の三浦俊彦氏が執筆した記事がトランスジェンダー差別を含むとして批判された件に関して、三浦氏が批判に応答する声明を発表しました。
当該の記事とは、2019年5月14日にWebメディア「TOCANA」に掲載された「【#木綿の天井】「レズビアンたるもの、相手にペニスあっても女だと思ってヤレ」世界で広がる狂ったLGBT議論を東大教授が斬る!」(以下、元記事)です。この記事に対して東京大学関連教員有志が「本学三浦俊彦教授によるオンライン記事についての東京大学関連教員有志声明」を表明し、元記事の内容がトランスジェンダーに対する差別に当たるとして、批判を行いました(関連記事)。
今回発表されたのは東京大学関連教員有志声明に対する三浦氏の応答です。元記事の文章表現について反省の姿勢を示しつつ、趣旨に関してはスタンスを変えずに言葉を足しています。
元記事の内容と批判
元記事では、トランスジェンダー女性を女性扱いすることに疑念を示す内容が示されていました。元記事タイトルにもある「木綿の天井」は、「レズビアンのトランス女性が、トランスであるがゆえにシス(割り当てられた性別に違和感を持たない人)のレズビアンから性行為を断られること」の打破を目指すスローガンとして三浦氏が紹介したものです。三浦氏はその上で、トランス女性を女性として認めた場合、シス女性がトランス女性との性行為を拒むことが「差別」になるかもしれないと主張していました。東大関連教員有志はそれに対して「事実誤認がある」と批判を加えています。
また、元記事でレズビアンのトランス女性を「不特定多数の女とやりたが」る「わかりやすい普通の男たち」と称したことも、トランス女性への誹謗中傷であるとして抗議が行われました。
三浦氏の応答内容
三浦氏の主張は、「自らもマイノリティに対する差別をなくしたいと考えているが、戸籍上の性別変更を推進することは差別の解消に有効ではない」とするものです。三浦氏は以下のように応答内容を要約しています。
(1)元記事の文体が不適切であったこと。それに伴って内容も堕落したものと化したこと。
(2)元記事の “cotton ceiling” (※編集部注:上述の「木綿の天井」)の説明が「事実誤認」という判定は訂正されるべきこと。
(3)性的自由と社会的承認とは、単純に分離できないこと。
(4)「LGBT先進国で法的な合意がある」という記述言明が、「日本で同様の法制度に向かうべきだ」という規範言明の理由にはならないこと。
(以上三浦氏の応答より引用)
現在の日本では、性別適合手術を受けなくては戸籍上の性別を変更することができません。三浦氏は、性別適合手術を受けずに生きるトランスジェンダーについて「生来の性別のまま『性自認が特殊な(個性的な)人』として偏見なく受容される社会の実現を願った方がよくはないでしょうか」と述べています。
「特殊な人」として「受容される」ことは果たして「受容」と言えるのでしょうか。また、戸籍変更をしないトランスジェンダーが偏見を受けることなく暮らせる社会を望むことと、戸籍変更の選択肢をより選びやすくすることは矛盾しません。性自認の尊重は前提として、「手術を望むか」「戸籍変更を望むか」を自分の意思で選べる社会が望ましいのではないでしょうか。
関連記事
東大教授のトランスジェンダー差別記事に東大教員有志が抗議 TOCANA編集部は「抗議に応答する予定はある」
※2019年6月17日に追記を行いました。「真摯に学びを求める全ての女性に門戸を開く」トランスジェンダー学生受け入れのお茶の水女子大学、会見で学長が語ったこと
2020年度から「戸籍上の性別は男性、性自認が女性」の学生も受け入れます。上野千鶴子さんの祝辞を読み解く 「女性」の魂を折らない社会と、「通俗道徳」へのカウンター
どのようなメッセージだったのか。京大吉田寮のトイレ・シャワー室が「男女別」で分けられていない理由
学生らが目指す、性別問わず安心できる空間。「ナイチンゲールやキュリー夫人“以外”の新しい女性の伝記が、日本でもそろそろ必要」 岩崎書店が新たな伝記絵本シリーズで目指すものは?
「好き!」を突きつめた女性たちの偉大な仕事。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
絶対にプラスチックのカップで「焼きプリン」を作るという執念 森永「焼きプリン」の製法特許がすごいと話題
13年外につながれボロボロのおばあちゃんワンコを保護 人間を信じ始める姿に涙「今まで苦労した分以上の幸せな余生を送れますように」
犬同伴OKのビュッフェに柴犬と行ったら…… 全く別の楽しみ方をしてしまう姿に「かわいいいいい」「気持ちよさそう」
遠藤憲一、保護犬を家族に迎える 「保護時には栄養失調と足に怪我を」悲しい過去も、ウキウキお散歩ショットにほっこり
短編ホラーゲーム「8番出口」で“開発者も知らない異変”が発生し笑いと恐怖 「マジでホラー」「本物の『怪異』だ」
愛猫が息を引き取る直前「ありがとう、楽しかったよ」と声を掛けたら…… 家族みんなが久々に集った夜の奇跡に涙
猫「ダメダメはダメ!」 刺身を狙う猫、飼い主にダメ返しで対抗→「譲れない闘い」「何回も見ちゃう」と笑いの声
「深夜にふと見て爆笑とまらんww」 ドッグランではしゃぎすぎたワンコ、燃え尽きたビフォーアフターが420万表示
入院で2週間不在だったママを待ち続けた猫、再会の瞬間…… 涙を誘う喜びあふれる“お返事”に「深い絆に涙が」「嬉しさがひしひしと」
ミス東大の水着グラビアデビューに「東大まで行って」と失望の声 本人&現役グラドルも加わるネット論争に
- オール巨人、30年モノな“伝説の1台”に自負「ここまでキレイな車はない」 国産愛車の雄姿に称賛の声「気品がある」「凄くエレガント」
- 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」
- 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
- マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
- 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
- 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
- “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
- 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
- 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
- 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
- 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
- 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
- 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
- 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
- “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
- 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
- おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
- 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」