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» 2019年06月21日 07時00分 公開

「オムツ交換できない男性」「駐車できない女性」はNG 英広告規制団体が有害な性別ステレオタイプを含む広告描写を禁止

オムツ交換できない男性などの描写はNG。

[関口雄太,ねとらぼ]

 英広告規制団体「ASA」はこのほど、英国内の広告に関して性別に基づいた固定観念を含む広告を禁止すると発表しました。この広告規制は、テレビ放送だけでなく、オンラインやソーシャルメディアなどの非ブロードキャスティングメディアにも適用されます。


英国広告規制団体が“有害な”ステレオタイプを含む広告描写を禁止 ASA・CAPによる発表(画像はasa.org.ukより)

 海外メディアの報道によると、ASAはこの規制により、性別による不平等を減らすことを狙いとしています。規制を発表した理由として、2017年発表の関連組織である広告実務委員会「CAP」などと実施した研究調査に言及。調査結果によると、有害な固定観念を広めることによって、児童や若者、成人などあらゆる人にとっての機会や選択肢、憧れなどを狭める可能性があることなどが分かっています。


英国広告規制団体が有害なステレオタイプを含む広告描写を禁止 有害な広告表現に関する調査(画像はasa.org.ukより)

 規制対象となり得る広告描写として、いくつかの具体例が提示されました。「男性が座ってくつろいでいる傍らで、女性が散らかった部屋を掃除している」「男性だからオムツを交換できない、女性だから車の駐車ができない、といった性別により作業が達成できなかったという描写」などを挙げています。その一方で、規制の対象とならない広告描写として、「買い物する女性、DIYをする男性」「一つの性別だけを描写、一つの性別を対象とした製品の広告」などを提示しました。


 ASAのCEOを務めるガイ・パーカー氏は、「簡潔に言えば、いくつかの広告描写は時間がたつにつれて人々の可能性をせばめていくことがあると分かりました。広告主が時代遅れの描写を避けることは男性や女性、私たちの経済や社会の利益にかなうことです」と取り組みの狙いについて述べました。CAPは今後12カ月以内に、新規制に基づいた調査結果を発表するとしています。

 なお本発表を行ったASAは、英国の独立した広告規制団体です。また、CAPはASAの姉妹組織として、広告規約を策定する役割を担っています。

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