今夜2時間SP「ラジエーションハウス」最終回でも残った「謎の伏線」をどうするのか? 最初から12話構成で見たかった(1/2 ページ)
本田翼の頭痛の原因教えて!
6月17日に放送された「ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜」(フジテレビ系)の11話。最終回だけに怒涛(どとう)の伏線回収が行われると思いきや、進まぬストーリーに途中からジリジリしてしまった。
第11話あらすじ「僕がやります」
五十嵐唯織(窪田正孝)は、甘春杏(本田翼)の父で甘春総合病院の前院長・正一(佐戸井けん太)がうつ病ではなく別の病気ではないかと考える。MRIと髄液漏れ検査の画像を見た唯織は、正一が低髄液圧症だと確信した。正一の病気が手術で治る可能性があると知り、喜ぶ杏。
その矢先、正一が突然意識障害を起こした。辻村駿太郎(鈴木伸之)ら甘春総合病院の医師に正一の治療をできる人間はいなかった。すると杏は、自分がやると言い出す。だが、失敗すれば運動機能に障害が出る危険性がある胸椎の治療。手術途中で、躊躇(ちゅうちょ)する杏は手が止まってしまった。それを見ていた唯織は「僕がやります」と名乗り出る。唯織は医師免許を持っていることを明かし、杏に代わって手術を成功させた。
すると、放射線技師が手術をしたとマスコミが記事にし、騒動に発展してしまう。甘春総合病院に多くの医師を派遣する麗洋医科大学病院で聴聞会が開かれた。大森渚院長(和久井映見)は、そこで唯織が医師免許を持っていることを伝えた。しかし、同大学病院教授・辻村丈介(名高達男)は、技師として雇われた唯織が医療行為をしたことが問題と渚を責めた。渚は、甘春病院はくだらないルールのために人を見殺しにする病院ではないと反論した。
自分の行為が問題視されていると知った唯織は、甘春総合病院を辞めてアメリカへ行くことを決意する。あくる日、杏は唯織が辞めたことを知った。辻村に促されてバスターミナルへと向かった杏は、「あなたが手出しできないくらい優秀な放射線科医になってみせます。だから……必ず戻ってきてください」と唯織と約束した。唯織はみんなに見送られながら旅立った。
最終回の困った内容
さて……困った最終回である。11話の放送前、予告映像で見る唯織の姿には期待感が煽られたものだ。
「代わります。僕がやります」
カッコいい! なんて、イケメンなのか。あまりにカッコ良くて1週間ずっと楽しみにしていたら、このシーンはかなり序盤で登場した。唯織は医師免許を持っている。話の核となるべき重大な事実だ。それを明かし、どうなるのかと思っていたら、いきなり技師たちがへそを曲げた。
「バカにしやがって!」(軒下)
いやいや、そんな唯織じゃないことは一緒に働いててわかるでしょうが! なんだかんだ医師にコンプレックスを持ち、技師の仕事に誇りを持っていないように見えた。
聴聞会で唯織を処分しようとする丈介に猛反論したのは渚院長だ。ただ、報道で病院に危機が迫っているのだから、「彼は医師免許を持っているんです」とさっさと世間に発表すればいい。それで済む話のはず。でも、何もしない。しろって! 結局、この件について弁明はされなかった。甘春病院でまともなのは、唯織への態度が変わらない小野寺俊夫(遠藤憲一)と鏑木安富(浅野和之)の2人だけなのか……?
アメリカに旅立つ唯織を、杏と辻村は追い掛けた。ためらう杏の背中を押したのは辻村である。
「行こう。いいから!」(辻村)
「行こう」じゃなくて「行ってこい」と言うべきだ。なぜ、2人で行く? 予約が0件だからと言っても、急患が来たらどうするのだろう。さらに、技師全員も見送りに行った。渚院長と鏑木もだ。もはや、今日は休診じゃないですか……。
横一列に立った仲間たち。「HERO」(フジテレビ系)っぽく唯織を見送る。
「待てよ!」(軒下)
「HERO」っぽく見送るのだ。ちゃんと近付いて話せばいいのに、なぜか遠くから声を張って話しかける。平成っぽい演出だったと思う。
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