科学的に考えて、もしもあなたの上司がブラックホールに吸い込まれたらどんな風に見える?(2/2 ページ)
回答
問題1:ブラックホールの構成要素は?(2つ)
答え:「無限に小さくなった質量の点」と「事象の地平線」
ブラックホールは「巨大な質量が無限に小さく縮んだ点」「事象の地平線」がセットになった概念です。
ブラックホールは、きわめて大きな質量が点ほどの大きさも持たないほどに小さく縮んでできます。強力な重力を持っており、モノの脱出速度(重力を振りきるのに必要な速度)が光速に達してしまう範囲が存在します。
この範囲のことを「シュバルツシルト半径」といい、ブラックホールの大きさを表します。さらに、そのシュバルツシルト半径の境界面には「事象の地平線」という呼び方があります。
問題2:太陽(半径約70万キロ)をブラックホールにするには、どれくらいまで縮めたらいい?
答え:半径3キロ
天体の質量が大きいほど、そして半径が小さいほど、ある天体からの重力を振りきるための脱出速度は大きくなります。ブラックホールでは、この脱出速度が光速を超えてしまいます。
「太陽でも半径3キロにまで縮めればブラックホールが作れる」というのは簡単ですが、本当にやるとしたらどれくらい大変か(そもそも方法はあるのか)想像がつきません。
ちなみに、実際のブラックホールになる恒星は、自分の重力によって縮んでいくため、一定以上の膨大な質量が必要。具体的には、太陽の20倍以上の巨大な質量を持った恒星しか自らブラックホールになることはできません。
問題3:突然ですが、あなたの上司がブラックホールに吸い込まれそうになっています! さて、どんな風に見えるでしょうか?
答え:シュバルツシルト半径に向かって、だんだん“遅くなって”吸い込まれていく
本来、モノが落ちていくときにはどんどん加速していくので、日常生活の感覚だと「だんだん加速して、吸い込まれていく」と答えたくなります。しかし、この問題のポイントは「落下速度が光速に限りなく近づく」ことと「離れた場所で見守っている」という状況。一般相対性理論によると、物の速さが光速に近づくと時間の進みが遅くなるようです。
この状況では、あなたには、上司がぐにゃぐにゃしながらシュバルツシルト半径に近づいていく様子が見えます。落ちていく速度は次第に動きがゆっくりになり、最終的にシュバルツシルト半径で停止したように見えるでしょう。
「ブラックホール」という言葉が生まれたのは1967年といわれており、ブラックホールの研究が急速に開花したのは1970年代のこと。人類がその存在を知ったのは意外と最近のことで、2019年4月ごろには「史上初、ブラックホールの撮影に成功」というニュースが話題を集めました(関連記事)。
今後も新たな発見が続くであろうブラックホールから、今後も目が離せませんね!(見えないけど)
関連記事
- 「ブラックホールの一部しか映ってないじゃん!」→実は「映ってない部分」がすごいんだよ、というお話
「ブラックホールシャドウ」ってキーワードがカッコよすぎる。 - 幻の星座「ねこ座」はなぜ消えた? 歴史に埋もれていった「トンデモ星座」ベスト5を解説する
今も残っていてほしかった……。 - 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
ニュースなどでよく見る表現も、意外と分からん……。 - 「ダウンタウン」「さまぁ〜ず」「オードリー」の昔の名前知ってる? お笑いコンビの「意外な旧コンビ名」
何というか……“売れてない感”がすごい。 - 「ggrks」「んc」「dpk」って分かる? 意外と知らないネットスラングの意味
どれが分かるかで世代、クラスタの違いが出そう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
不二家の「プレミアムショートケーキ(国産苺)」が半額に! 3日間限定キャンペーン
-
中山美穂、金髪&ミニ丈の大胆イメチェンに視聴者びっくり! “格付け”出演の最新ビジュアルに「誰だか分からなかった」
-
日本エレキテル連合・中野、ネタで酷使し容姿に異変→手術を決断 「ダメよ〜、ダメダメ」でブレイク、2022年にがん公表
-
動物病院の会計中、振り返って愛犬を見たら…… “柴らしい”もん絶級の光景に「天使かよ!」「帰れるもんねw」
-
「ハンガー・ゲーム」出演俳優、撮影中の性的暴行被害を告白 泣きながら撮った当時の写真添え「すごくつらかった」と胸中明かす
-
ミス筑波大モデル、25キロ減量したビフォーアフターに「ホント凄い」 整形疑う声も「元々は埋もれてたようですね」
-
上沼恵美子さん直伝「ホタテの一番おいしい食べ方」に絶賛の声続々! 「発想が主婦目線」「マネして作ってみます」
-
【今日の計算】「8×4−2+1」を計算せよ
-
1歳赤ちゃん、寝ぼけまなこの謎行動が150万再生突破 「仕事の疲れ、吹っ飛んだ」「少し出ちゃったの可愛すぎ」
-
「めざましテレビ」“新お天気キャスター”が「美しすぎる」と注目 ミス東京GP獲得から約4カ月で
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
- 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
- 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
- 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
- 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
- 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
- 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
- パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
- “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
- 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
- 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
- 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
- 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
- “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
- 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
- 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」