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» 2019年06月27日 20時15分 公開

「転売目的の購入お断り」ヨドバシ京都店の転売対策に賛同集まる 差別的と批判浴びた「日本人にしか売らない」発言については否定

一部誤った情報も拡散されていました。

[福田瑠千代,ねとらぼ]

 人気フィギュアの予約受付を巡り、ヨドバシカメラ京都店が取った転売対策が注目を集めています。実際に同店が取った対応に対して称賛する声が多く寄せられている一方、SNS上では不正確な情報も拡散され、誤った情報から店舗に批判が寄せられる場面も見られました。


店舗の実際の対応

 同店では6月24日、「METAL BUILD エヴァンゲリオン2号機」の予約待機列に対し「転売目的での購入は断る」と案内。整列中の客が商品名を言えなかったり、スマートフォンで商品画像の表示ができなかった場合に予約を受け付けない対応を取りました。

 これに対し現地で並んでいた購入者から、店側の対応を支持するとのツイートが投稿され、広く拡散しました。


誤った情報の拡散

 情報が拡散する過程で、店員が「転売防止のため日本人にしか売らない」と発言したというツイートが注目を集めました。この投稿を行ったアカウントは数時間後に「正確には転売目的で来ている外国人の方には売れない、と言っていた」と補足しましたが、主に前者のツイートが拡散(27日夕方時点で前者のRT数は約4800回、後者は約1000回)。

 また、J-CASTニュースが25日にライブドアニュースに配信した記事にも、“「転売防止のため日本人にしか売らない」 京都ヨドバシの転売対策に称賛”という見出しが付けられ、誤った情報が拡散される一幕がありました(見出しは後に“商品名を言えない客の予約は受け付けない 京都ヨドバシの転売対策”に修正)。

修正前。3行要約でも「店員が日本人にしか売らないと明言」という誤った情報が記載されていた


 こうした情報を目にしたネットユーザーからは、「転売対策は重要だが、『日本人にしか売らない』と言ったのであれば差別に当たるのではないか」といった批判意見が多く見られました。


ヨドバシ京都店は「日本人にしか売らない」とは言っていない

 ヨドバシカメラの広報に取材を申し込んだところ、本件についてはノーコメントとの回答でした。ただし、京都店の店長がJ-CASTニュースに語った内容は事実であると認めました。

 「転売目的でのご購入に関してはお断りしています」と購入希望者へ声がけしていたが、レジでは「前の人間と同じものが欲しい」と話す客が複数いた。そのため、商品名を言えなかったり、スマートフォンで商品画像を提示できなかったりした場合は、予約を受け付けなかった。

(中略)

 前述のツイートでは「転売防止のため日本人にしか売らない」と店員が発言したとあったが、「外国人ということではなく、転売目的でのご購入に関してはお断りしています」

出典:「転売目的はお断り」京都ヨドバシが「神対応」 エヴァファン称賛、店長に状況を聞いた(J-CASTニュース)


メーカーはノーコメント

 本当に欲しい人に直接商品を届けたいという店側の姿勢はすばらしいものですが、商品サイトをスマホ表示するだけで回避できてしまう対策の効力には疑問も残ります。

 SNS上では、作品にまつわるマニアックな質問をしてみてはどうか? といった案も見られましたが、その場合「孫へのプレゼントを買いにきたおじいちゃん」のようなお客さんを除外してしまいかねませんし、厳密に考えようとすると落とし所がなんとも難しい問題です。

 人気のフィギュアを巡っては転売のためグループで買い占める行為が横行しており、「本当に欲しい人が買えない」という不満がこれまで繰り返し挙がっていました。

 こうした問題の解決案として根強いのが、「メーカー側が販売を受注生産制にすれば問題が解消されるのでは?」という意見。ねとらぼ編集部では「METAL BUILD」シリーズを手掛けるバンダイスピリッツに取材を申し込みましたが、残念ながら回答は得られませんでした。

 なお、「METAL BUILD エヴァンゲリオン2号機」については既に公式サイト上で再販が告知されています。筆者も予約をしそびれたので、再販情報の詳細を待ちたいと思います。

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