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» 2019年06月28日 22時15分 公開

エグすぎてもはや笑うしかない 幼い姉弟がネズミの大群や異端審問官たちから逃げ惑うゲーム「A Plague Tale」に戦慄する

集合体恐怖症(トライポフォビア)持ちな人は間違っても遊んではいけない……。

[文章書く彦,ねとらぼ]

 PCゲームや海外ゲームをこよなく愛するライター、文章書く彦@waniwave)さんによる不定期コラム。今回は、先日ようやく日本語に対応したA Plague Tale: Innocenceを紹介してもらいます(日本ではSteamから購入可能。PS4、Xbox One版は今のところ日本未発売)。集合体恐怖症(トライポフォビア)持ちな人や愛犬家の方はこの先自己責任で御覧ください。



A Plague Tale A Plague Tale: Innocence(Steam

ライター:文章書く彦

文章書く彦 プロフィール

主にPCゲームや海外ゲームが好きな陽気で楽しいゲームライター。どこかで美少女ゲームの連載を行ったり「ゲーム占い師」として活躍中。ライター業の傍らインターネットの片隅で「ワニウエイブ」としてラッパー/作曲家としての活動も行っている。ここ一年ぐらいはVTuberに激ハマりし1日に10時間ぐらい「にじさんじ」の配信やアーカイブを見るなどしているよ。 Twitter:@waniwave



小さいものが密集してるのってゾワゾワしませんか?

 最近世間ではタピオカミルクティーがめっちゃ流行ってるみたいですね。僕はちょっとタピオカが苦手で……なんでかっていうと、見た感じキモいからです。ちょっと前にも、チアシードが流行して、コンビニのドリンクコーナーなんかにチアシード入りのジュースがたくさん並んだ時期があったのを皆さん覚えてらっしゃるかと思うんですが、そのころは棚の前を通るたびに若干テンションが下がったりもしたものです。ああいう小さいものが密集してるのって、なんかゾワゾワしませんか?

 人間に対して無害そのものであるタピオカやチアシードですらたくさんあるとイヤなんだから、例えばそれが疫病を持ったネズミだったりしたら最悪だと思うんですよね。ウワー、想像したくもないなそんなの。いやー、そんなゲームがあったらめっちゃ気持ち悪いだろうなー……。いやいや、そんなゲームなんてあるわけないって。……実は、あるんです。と、いうことで今回はいわゆる「集合体恐怖症」的な気持ち悪さが満載のアクションアドベンチャーゲームA Plague Tale: Innocenceを紹介させていただきます! ちなみに、大変ショッキングな画像なども含まれますのでご注意くださいネ。言ったからな


A Plague Tale

 物語の舞台は14世紀のフランス。貴族の娘であるアミシアが主人公です。父親のロベールは戦争で名をあげたっぽくいかにも強面(こわもて)。そんな父親の協力のたまものなのか、アミシアはかなりたくましく、スリング(投石機のことです)の名手です。中型の動物ぐらいなら狩っちゃいます。つよいですね。ある日、狩りの訓練でイノシシを追っていたアミシアは異変に気付きます。


A Plague Tale

 と、いうのも狩るために追っかけていたイノシシが知らんうちになんかグロいありさまになっているのです。同行していた飼い犬のリオンも姿を消してしまいさあ大変。物語は冒頭部からかなりショッキングな展開を迎えることになります。このゲームはワンちゃんがひどい目にあうのが許せない人はこの先読まないでください! 言ったからな。


A Plague Tale

 ……と、いうことで、リオンは地上に突如表れた謎の穴に引きずり込まれ、めっちゃひどいことになってしまいました。当然ショックを受けるアミシア。その後なんだかんだで両親もネズミとは関係なく現れた悪いやつらに殺されてしまい、アミシアは体の弱い弟と一緒に逃げることになります。説明があまりに雑ですが要するに、幼き姉弟は生き延びることができるのか!? ということがメインストーリーなわけですね。姉弟はジェットコースター的にひどい災難にさらされていき、その中をなんとか生き延びなければならないわけです。


A Plague Tale

幼い姉弟を襲う「ひどい災難」たち

 このゲームにおける「ひどい災難」の代表格がタピオカ、もとい、ネズミです。ネズミは伝染病を媒介する不潔な動物ですが、このゲームでは数の暴力で人間にたかって生きたままムシャムシャと食べてしまいます。それもう病気とか関係ない気がしますが、かわいい餌付けシーンがたくさん見れるので癒やされますネ。お気付きの方もおられるでしょうが飼い犬をひどい目にあわせたのもネズミでした。ネズミはタイトルロゴにもあしらわれていることからも分かるように本作の象徴ともいえる存在なので、ありとあらゆる場所で姉弟の行く手を阻みます。


A Plague Tale


 姉弟を襲う「ひどい災難」その2、それは戦争です。14世紀のフランスは百年戦争の真っ只中。ありとあらゆる場所で兵士が死んでいます。ありとあらゆる場所で兵士が死んでいるとネズミが食べ物に困らないのでどんどん増えます。増えたネズミはあちらこちらに疫病をまき散らします。さらに死体が増えます。その死体をネズミが食べます。増えます。まさに「悪循環」の代表例のような状況と言えます。


A Plague Tale

 そして最後、「ひどい災難」その3ですが、人間です。両親を殺した「異端審問官」はなぜか執拗に弟を狙ってどこまでも追いかけてきます。また、立ち寄った村で「よそ者」という理由だけでぬれぎぬ的に襲われたりもします。やっぱ一番恐ろしいのは人間なんですね。……そうか?


A Plague Tale

 てなわけで姉弟は常に絶体絶命のピンチに襲われつづけます。手に汗握る、息をもつかせぬ展開の連続です。かなり現実離れしたショッキングなシーンもたくさんあるのでグロテスクなものが苦手な方には間違ってもオススメできません。が、ハードな表現を好むプレイヤーにとってはかなり魅力的なゲームですよ。美麗に描かれる悪夢的な情景は本作最大の魅力でしょう。子どもが主人公とは思えないほど妥協なきエグい描写がめじろ押しです!


A Plague Tale

人はとんでもないものをみると「笑う」しかなくなる

 ゲームプレイとしては、基本的には「ステルスゲーム」と呼ばれるジャンルに分類されるかと思います。アミシアは非力なため多人数の兵士に囲まれるとひとたまりもありません。ネズミが脅威なのは悪い奴らも一緒なので、明かりを狙って投石することでネズミを呼び寄せたりといったちょっとしたパズル要素もあります。謎解きをして進んでいかなければならない場面もあったり、アイテムを集めて武器を強化できたり、などゲームとして十分な「遊びがい」がありますよ!


A Plague Tale


 シナリオも非常に先が気になるものになっていて、特に前半から中盤は息つく暇もなく展開していきます。絶体絶命の状況にありながらも、時に倫理的に危うい判断を下しながら必死に生き延びようとする姉妹の姿にきっと皆さん感動させられるはずです。途中で増える仲間キャラクターも魅力たっぷりでステキです。物語は後半部でかなり飛躍した展開を迎えるのでそこは賛否が別れるところかと思いますが、個人的には笑いながら楽しめました。いや「こんな深刻な話で笑うとは何事か」と思われるでしょうが、人はあまりにとんでもないものをみると「笑うしかない」みたいな感じになるんですよ。


A Plague Tale

 兎にも角にも、大量のネズミと、死体と、暴力の中でなんとか生き延びようとする姉弟の姿は必見です。難易度もそれほど高くはないので(とはいえ僕は途中めっちゃ死ぬポイントありましたが)グロテスクなのが苦手でない方ならオススメできると思います。もちろんタピオカが好きな人にもオススメです。「A Plague Tale: Innocence」はSteamで絶賛発売中。7月17日までならセール価格である25%オフで購入できますよ!


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