ノーベル賞候補の小説家がうっかり死亡 死後も女子高生の“ゴーストライター”として書き続けるコメディ漫画『グッバイ、ノーベル!』(1/2 ページ)

これがほんとのゴーストライター(小声)。

» 2019年06月30日 09時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 ノーベル文学賞を期待されながらも不慮の事故で死亡した天才小説家、龍平ナヲキが幽霊となって現世で奮闘する――。そんな悲喜劇を描く『月刊!スピリッツ』で連載中の漫画『グッバイ、ノーベル!』(竹充ヒロ)の1巻が発売されました。

アイキャッチ 霊界での女子高生との出会いが、ナヲキの希望となる?

書影 『グッバイ、ノーベル!』表紙

 次こそ文学賞間違いなし! と、会心の1作を書き上げたナヲキ。ところが、「俺はもういつ死んでもいい!!」と興奮するあまり足を滑らせて転倒し、頭の打ち所が悪くて死亡してしまいます。単なるもののたとえだったのに……。


1話 人生、何が死亡フラグになるか分かったもんじゃない

 ナヲキには現世に大きな未練がありました。ノーベル賞もそうですが、隣家に住む女性にあてた大量のラブレターを書斎に遺していたのです。もし見つかったら遺稿扱いされ、『渡せなかったラブレター』なんてタイトルの本としてベストセラーになってしまう! ……これが決してナヲキの考え過ぎでなく、本当にありそうだから困る。


1話 あっこれ、たぶんめっちゃ恥ずかしいやつだ

 ノーベル賞よりもラブレターのほうがずっと気がかりだったナヲキは、幽霊となって現世へ。書店の「龍平ナヲキ氏追悼コーナー」を見て己の死を実感していたところ、女子高生のすずと遭遇します。彼女は昏睡状態で入院している間、あの世でナヲキと会っていたのですが、その後蘇生して現世に戻っていたのです。


1話 よりによって、すずはナヲキの文学をよく知らない子でした

 すずはナヲキのことをまるで知らず、その作品もまるで理解できない子でした。それでもあの世で面識があったせいか、彼を認識して会話もできる様子。ナヲキは彼女に頼んで、ラブレターを処分してもらおうと画策します。


1話 マスコミをかき分けて彼の家に乗り込むすず、大胆すぎ

 すずは大胆にもナヲキの恋人を称して彼の家に入り込み、無事に件のラブレターを発見。これを焼却すれば話は一段落といったところでしたが、すずがその一部を読んだことで事態は急変。ナヲキの文学にまるで関心のなかった彼女が、彼が「稚拙」と恥じ入る文に感じ入り「エモい」と落涙したのです。


1話 小説と違う、飾り気のない文章がすずの心を打った……?

 その後、すずが感動のあまりラブレターをSNSで拡散してしまったり、ナヲキの恋の相手が明らかになったり、ナヲキがすずに憑依して文学新人賞に応募したりと、話はコミカルに展開。天才小説家の幽霊と、つかみどころがない女子高生、不思議なコンビの行く末がとても気になります。


2話 幽霊になってまで秘匿したかったラブレターが大拡散(第2話)

3話 ナヲキが恋した女性かもしれない人物が、新人賞の審査員で……(第3話)

『グッバイ、ノーベル!』第1話

グッバイ、ノーベル!

グッバイ、ノーベル!

グッバイ、ノーベル!

グッバイ、ノーベル!

グッバイ、ノーベル!

グッバイ、ノーベル!
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2406/25/news023.jpg 小1息子「からあげって書いてある」→視線の先には…… 爆笑の珍回答が540万再生「かわいいから正解にしちゃおう」「オチwww」
  2. /nl/articles/2406/25/news174.jpg かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  3. /nl/articles/2406/24/news076.jpg 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  4. /nl/articles/2406/25/news021.jpg 0歳赤ちゃんと2歳兄、“世界一かわいい兄弟げんか”がはじまったワケは…… 必死な兄の姿に「笑っちゃった」「たまらんです」
  5. /nl/articles/2406/24/news128.jpg 現存するの……!? 実家で見つけたティッシュ → 書かれていた“まさかの文字”に驚がく レアすぎる品に「すごっ」「もう27年か」
  6. /nl/articles/2406/25/news047.jpg 「美しすぎる文章」 90歳の祖母から届く小説のような手紙に反響 「素敵なおばあさま」「こんな文が書きたい」
  7. /nl/articles/2406/25/news121.jpg 44歳・遠野なぎこ「エヘッ お手て繋いでテクテク」 友人と連日外食→距離感問うSNSコメントにピシャリ「即ブロックしますからね」
  8. /nl/articles/2406/24/news137.jpg 「そうはならんやろ」 洗濯機で洗ってしまった“まさかのお菓子” → 衝撃の光景に6万いいね 「やばすぎw」「驚きの白さ」
  9. /nl/articles/2406/25/news032.jpg 大切なランプを壊してしまった妻 片付ける夫に「どうしてイライラしないの?」と聞くと…… 25万いいねを集めた回答がすてき【海外】
  10. /nl/articles/2406/25/news030.jpg 学校に行かせてもらえない娘の“絶望的状況”に「まさにトラップ」「家で自習ですね」 行く手を遮る正体に同情の声続々
先週の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  3. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」
  4. 「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」
  5. 都知事選掲示板に“ほぼ全裸”ポスターが掲出で騒動に→アイドルが懸念示す 「300万円を考えると安いものなんでしょう」「真面目に頑張りたい人が可哀想」
  6. いつも遊びに来る野良猫がケガ→治療するもひどく威嚇され…… 「嫌われた」と思った翌日の光景に「涙が出ました」
  7. あずきバーに砲弾を撃ち込む様子が“そんなわけなさ過ぎる結果”で爆笑 ツッコミが不可避の投稿はどのように生まれたのか聞いてみた
  8. 「別人かよ」「泣けた」 “オタク”と言われ続けた男性が…… “激変イメチェン”に「こんなに変われるなんて」と称賛の声
  9. 定年退職の日、妻に感謝のライン→返ってきた“言葉”が193万表示 「不覚にもウルッとした」「自分も精進します」と反響多数
  10. 0歳赤ちゃん、寝ていたはずがベビーモニターに異常発生!→ママが駆け付けるとまさかの…… 爆笑の光景に「かわいすぎるっっ」「朝から癒やしをありがとう」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  2. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  3. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  4. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は…… 斜め上のキュートな活用術に「超ナイスアイデア」「こういうの大好きだ!」
  8. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  9. JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
  10. サーティワンが“よくばりフェス”の「カップの品切れ」謝罪…… 連日大人気で「予想を大幅に上回る販売」