プロ雀士の結婚式に「麻雀ケーキ」登場 しかも卓上の状況が「史上最強の何切る問題」

手牌が全部他家の当たり牌という絶望的な状況をケーキで表現。「何も切れない」と考えると、縁起はいいかもしれない。

» 2019年07月02日 18時39分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 麻雀プロ、名倉徹さんの結婚式に出た「麻雀ケーキ」が見事です。対局中の麻雀卓が牌の1つ1つまで再現されていて、これだけでも素晴らしいのですが、麻雀を知っていると、卓上が恐ろしい状況にあることが分かってより深く楽しめます。


麻雀ケーキ 再現度もすごいけど状況もすごい

麻雀ケーキ 寄って見ると山がきっちり積まれているのが分かる

麻雀ケーキ 側面はフルーツで装飾。味も良さそう〜

 先輩として式に出席した、小車祥プロ(@minicar229)がTwitterで紹介し、「史上最強の何切る問題」と評したケーキ。確かに、ツモ番が来ている雀士(写真下側)の立場で見れば、問題として成立します。ただし、巡目は最後ですし、手牌はテンパイ済み。普通「何切る問題」といえば、テンパイの数手前といった難しい局面の選択を問うものですが、この問題の場合、自分の手だけを見る分にはさほど迷う場面でもありません。

 ただ、オープンされている他3家の手をよく見ると、自分がのっぴきならない状況にあることが分かります。全員がテンパイしていて、上家(写真左)は国士無双「南」待ち、対面(写真上)はソーズのメンチン「2・4・5・7・8」待ち、下家(写真右)はマンズのメンホンハク「3・4・5・6・7」待ち(5で和がるとサンアンコーがついて高目)。これをふまえて自分の手牌を見ると、どれを切っても誰かの当たり……「何切る問題」というか「何も切れない問題」だった! 詰んでるっ!!


麻雀ケーキ 捨て牌までよく見ると、自分の欲しい3・6ソウが中盤にはなくなっていたことも分かってさらに絶望

 この状況に正解があるとすれば、マンズ(5以外)を切って下家へふりこみ、失点を最小限に抑えるくらいでしょう。この見れば見るほど発見のあるケーキには、多くの賛辞が寄せられました。

 小車プロにケーキ入刀の様子を聞いたところ、結局手牌の部分は切らず、フチを少し切っただけだったとのこと。ただ、新婦から新郎へのファーストバイトでは、対面の5ソウあたりを大きく切り取って食べさせていたそうです。ルールを超越した一手だ!(チョンボともいう)

 また、「何切る」の難問について、小車プロならば何を切るか聞いたところ、やはりどれも切れないとのこと。どうしてもと言われたら南あたりを切り取ってほおばり、「国士放銃(フリコミ)回避!」と叫ぶと答えました。確かに、役満を食らうよりは罰符を払うほうがマシではある(マナーの問題はさておき)。

 そしてこのケーキの局面、実は麻雀漫画『天牌』が元ネタ。名倉プロが同作の大ファンで、その名場面をケーキにしたのだそうです。原作者の来賀友志さんも反応し、懐かしいとコメントしています。

画像提供:小車祥(@minicar229)さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/12/news177.jpg 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  2. /nl/articles/2503/09/news003.jpg 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  3. /nl/articles/2503/12/news022.jpg 「絶対当たったわこれ」→「は?」 ガリガリ君の棒に書かれていた“衝撃の文章”に「そうはならんやろ」 投稿者に当時の思いを聞いた
  4. /nl/articles/2503/11/news009.jpg 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  5. /nl/articles/2503/12/news027.jpg 娘「ケーキ買って」→でも高いな…… 困ったママの“天才的アイデア”に「その手があったか!」「結局こういうのが良い」
  6. /nl/articles/2503/11/news114.jpg 「過去一のあたり」 ユニクロ“3990円パンツ”が売り切れラッシュの大反響 「企業努力の賜物」「これからの季節が楽しみ」
  7. /nl/articles/2503/12/news140.jpg 46歳の長瀬智也、「とうとう……」 インスタでまさかの告白 「親近感」「40代後半一気に来るね」と共感の声
  8. /nl/articles/2503/12/news141.jpg 「きょうの料理」枝元なほみさん、逝去前のラストメッセージで「今ちょっとヤバい状態」「ここからどのくらい戻れるのか」 指定難病で6年闘病&過去に集中治療室も
  9. /nl/articles/2503/11/news018.jpg 大量の“トイレットペーパーの芯” 目からウロコな活用法に「良いアイデア」「感心」【海外】
  10. /nl/articles/2503/11/news037.jpg 外泊して帰ってきた父に、猫が…… まさかの態度に「これは凄い」「生まれて初めておっさんになりたいと思った」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  2. 愛猫が見つめる先にいるのは……? “まさかの来訪者”に思わず仰天 「うそっ?」「お庭に来るんですね!!」
  3. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  4. 壊れて捨てるしかないバケツをリメイクしたら…… 想像もつかない大変身が830万再生「想像力がすごい」【海外】
  5. そうはならんやろ ヤマト運輸公式とLINEで遊んでいたら…… 突然訪れた“予想外の展開”に28万いいね
  6. 「ウソやろ」 松屋の“530円丼”、衝撃的なビジュアルにネット騒然 「コレで良いんだよ丼」「開き直り感がすごい」
  7. ダイソーのセルフレジが「身に覚えのない商品」を認識→“まさかの正体”に大仰天 「そんなことあるんですね」
  8. 余ってるクリアファイル、半分折ってカットするだけで…… 目からウロコな便利グッズに「天才すぎる!」「素晴らしいアイデア」
  9. 「マジで天才」 無印良品から新発売の“350円文房具”に絶賛の声相次ぐ 「便利すぎる!」「これはいい」
  10. 「スト6」の公式世界大会で福島県のチームに所属する「翔」が優勝 賞金100万ドル獲得
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に