単なる「片づけビフォーアフター」じゃない モヤモヤしている人必見、Netflix「KonMari〜人生がときめく片づけの魔法〜」を漫画で紹介(2/2 ページ)
大事なのは、「何を取っておくか」
エピソード8の依頼者の1人アリシアは「だいすきだったおばあちゃんからもらった服たちを、もうサイズも合わないんだけど、捨てられないの」と悩んでいた。それに対してマリーからのアドバイスは、「無理やり捨てることにしばられないで。大切なのは、自分が持っているものすべてに対して自分がどう感じているかを確認することなの」というもの。自分にとって大切なものならば、いくつだって残しておいていい。次はそれをどんな形で収納したり飾ったりするかを考えてみよう。そうマリーは提案してくれている。
「KonMari」はものをとにかく捨てることを推奨するお掃除ビフォーアフター番組ではない。依頼主たちが自身の手で片付けることを通して、「今自分にとって必要なものは何か」「どんな未来を目指すのか」を見極めていく、セラピー的要素の強い番組だ。片付けを通してお互いの価値観を確かめ合ったり、共同作業で絆を深めたり、新しい自分を見いだしたり。家の片付けを進めていくにつれ、依頼主たちの表情や言葉、態度全てがどんどんポジティブにキラキラしていくのをみていると、片付けるという行為は頭や心の整理にも深くつながりがあることを感じる。
レッツ・スパーク・ジョイ!
それでも「何を手放すべきか、取っておくべきか、どうしてもわからない」という依頼主もいる。そんな依頼主にマリーは「スパークジョイしてる?」と問いかける。スパークジョイとは、ときめきのこと。わたしはこの響きも意味もステキな言葉にビビビっときてしまった。
「手に取ってみて深呼吸して、そこにスパークジョイがあるか確かめて」
家を片付けていて急に手が止まってしまうのと一緒で、引っ越しや就職などの人生の転機、さらには恋人や友達との関係において、変化がほしいけれど勇気がでないときや、今自分がどうしたいのかさえわからないときって、たくさんあると思う。そんなときにも、「ねえ、スパークジョイしてる?」と自分に問いかけてみよう。何が本当に必要なのか、本当の答えが見つかるかもしれない。
コンマリが動詞になった
「KonMari〜人生がときめく片づけの魔法〜」は、2019年1月に公開されてからいまだに大人気で、欧米ではいま「konmari」というワードが「片付けること、整理整頓すること」という意味の動詞として使われているほど!
例えばInstagramで「#Konmari」と検索すると、世界各国のキレイに片付いた部屋の写真が次々出てくる。Twitterでも「今日は1日部屋にこもってコンマリするわ! ピカピカになるまでメールしてこないでね!」とか「PCの写真フォルダをコンマリ中」などのつぶやきがたくさん。さらには、「手に負えない彼氏をコンマリしてやったわ! サイコーの気分」なんてものも。
片付けは「やらなくてはいけない仕事」ではなく「次のステップに進むための儀式」。それを気づかせてくれるのが、この番組の人気の理由かもしれない。あなたも絶対“コンマリ”したくなる「KonMari〜人生がときめく片づけの魔法〜」は、現在Netflixで配信中。
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