長岡花火大会のチケット整理券配布方法を巡り物議 運営側「安全対策上やむを得ない」と理解求める
整理券が配布する可能性があることは事前に告知されていました。
夏の風物詩、長岡花火大会2019(新潟県長岡市)のチケットを求める客が「前日から並んでる人が多かったって理由で前日に突然整理券配られて販売終了!」「納得できない!」とTwitterへ不満を投稿し、物議をかもしています。運営側を取材しました。
賛否を呼んでいるのは「納得できない!!長岡花火チケット今日の九時から窓口販売だったんだけど、前日から並んでる人が多かったって理由で前日に突然整理券配られて販売終了!今日の七時半に来たときには並べませんって追い返されたんだけど!!!普通整理券配るとしても当日じゃない!?」とするツイート。8月2日、3日の開催を前に7月13日9時から窓口でのチケット販売が予定されていたものの、12日夜に整理券が配られていたことから、このユーザーが窓口販売所を訪れた13日7時30分には並んでも観覧チケットは購入できないと告げられたといいます。
こうした対応についてこのユーザーは「整理券配布の時間も事前に決めておくべきじゃないですか!!!ルール守らず前日から居座った人ははチケット買えて、当日来た人は買えないって全然納得できない!!」と怒り心頭。高齢者や遠方からのチケット購入希望客についても触れつつ、一定の配慮が必要だったのではと問いかけました。このツイートは投稿から3日で3600件以上拡散。開催元へ苦言を呈する声も多く聞かれています。
開催元「警察からの指導もあり、事前告知の通り安全対策上整理券を配らずを得なかった」
ねとらぼ編集部は、長岡花火を開催する「長岡花火財団」に取材を申し入れました。
――Twitterで整理券配布をめぐって物議をかもしています。
長岡花火財団:投稿については把握しております。
――整理券配布に至った状況について詳しく教えて下さい。
長岡花火財団:そもそも長岡花火(長岡まつり)は、今から74年前の1945年8月1日に長岡市が激しい空襲を受けたことから、その慰霊と復興の願いを込めて開催されているもので、毎年8月2日と3日に花火を打ち上げています。2019年は偶然2日が金曜日、3日が土曜日であることや、昨年NHK総合テレビで長岡花火の生中継をやっていただいたことなどから、例年より人気が高く、申し込みが相当数ありました。
そんな中、7月13日にキャンセルなどになった観覧席を窓口販売するという機会がありました。販売時刻は9時と決まってきましたが、正規のチケット抽選に外れてしまった方や観覧を希望する方が多かったこともあり、12日の早朝から並び始める人が出始めました。そうするうちに夜の時点では会場がぎっしりと埋まるほどの人が集まってしまい、「並んでいただいてもいざとなったら買えない」という状況になってしまうのは本当に失礼な話ですし、警察からもご指導があったことから整理券を配布して混雑を解消するという苦渋の決断をしました。
――早く来すぎた方を解散させることは難しかったですか。
長岡花火財団:お声がけをしても「ただここにいるだけです」とおっしゃる方などもいらっしゃってなかなか難しいというのが現状でした。
――その後はどうなりましたか。
長岡花火財団:早くから列ができてしまったのは、いわゆる“花火がよく見える席”だったのでそちらに対して整理券を配っていましたが、しばらくすると今度は別の席に対して列ができてしまい、また人がぎっしりという状況になりました。しばらくは列を見守っていましたが安全対策上整理券を配らずを得ない状況となり、そちらに対しても整理券を配布し、予定時刻の13日9時から販売を始めました。
――Twitterでは整理券を配布するのであれば事前に告知すべきという意見もありました。
長岡花火財団:公式サイトのチケットページには「安全対策上、待機列の状況により整理券を配布することがあります」と大きく告知していたほか、会場でも整理券を配布する場合があるという張り紙をするなど事前告知はしていました。
――チケットを求めるお客さん側と開催側で誤解が生じてしまっていたようですね。
長岡花火財団:チケットをお求めになれなかった方のお気持ちはよく分かります。ただ当日は雨も降っていて寒かったこと、人が殺到してしまったことなどが重なり、ケガをしたり、体調を崩す人などが万が一にでも出てしまったら、それこそ一大事という状況でした。長岡花火を安全に開催するためにもご理解いただければと、心苦しい気持ちです。
(Kikka)
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