「男は男を救わない。だから女との恋愛で救われたいが、救われない」という考え方に、うーむとうなって迷路にハマってしまった話(2/2 ページ)

» 2019年07月21日 19時00分 公開
[しげるねとらぼ]
前のページへ 1|2       

その心の穴は、本当に恋愛か?

 重要なのは、自分が恋愛を必要としているのかどうかを見定めることだろう。自転車のパンクの修理だって、まずはタイヤチューブのどこに穴が空いているのかを確かめないと前に進まない。医者だって薬を出す前には診察をするのだ。

 金がなくてしんどいのか、誰かに褒められたいのか、スケベな目にあいたいのか、友達がほしいのか、あるいはそれらの寂しさが複数束になって襲ってきているのか……。

 己の欲求を腑分けして、まず自分が何をほしがっているのかをいったん考えてみなくては、何をすればいいのかすらわからない。

 自分のことを弱者男性(女性でもだけど)だと自認している人にとって重要なのは、欲求を明文化するプロセスなんじゃなかろうか。全ての寂しさや息苦しさの原因が恋愛であるケースは、多分そんなに多くない。今より10万円ほど収入が多ければ解決してしまう問題もある。漠然と「恋人がほしい」と思っているよりも、「本当にそうか?」とそれを疑ってみることが大事なのではないか。

 と、ここまで書いておいてアレなんだけど、実際のところこれがかなり難しい。自分がどうしたいのかなんて、そんなにすぐわかるんなら誰だって苦労しない。

 でも多分、手元に紙とペンを用意してとりあえずどうしたいかを書き出してみるだけでもだいぶ違うはずだ。金が欲しいなら収入を増やす算段を組まなくてはいけないし、やっぱり恋人がほしいなら、開き直ってそのためのインフラを利用する必要があるだろう。幸い、恋愛というのは世間の人にとっての最大関心事のひとつである。オンラインオフラインを問わず、手段とノウハウは死ぬほど転がっている。

 恋人ができるかどうかというのは結局のところかなり運に左右されるっぽいので、最終的には「試行回数を増やしてジッと待つ」くらいしか解決策がなさそうだとも思う。正直しんどい。

 でもどうせ、行動してもしなくてもしんどいのだ。もちろん「どっちにしろしんどいなら、もう俺は家で寝ている方を選ぶ!」というのもあるし、寝てるだけでうまくいったりすることも世の中にはあるから、そういう人を見ると余計にしんどくなる。正味な話、このしんどさと向き合う方法、おれもまだ今んとこよくわかっていない。「それが人生なんだよ」と言われたらそれまでだけど、もうちょい楽をしてやっていけないかな……と甘っちょろいことをずっと考えている。

しげる 今回の結論(になっていない結論)

編集部からのひとこと

  • 難しい話だ………(男性編集I氏)
  • 「恋愛なんてそんな大したもんじゃないよ」というのは億万長者が「お金とかそこまで大事なもんじゃないよ」と言うようなもんだし、人によっては大したもんである可能性があるのでほんと難しい話だ……みんなで性別不明の白くてふわふわした球体になりたい……(女性編集A氏)
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」