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» 2019年08月19日 18時00分 公開

連載「わが青春のインターネット」:あのころ、電話線の向こうには“未来”があった―― 「パソコン通信」がくれた出会いと記憶 (3/3)

[池谷勇人,ねとらぼ]
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今も残る草の根BBS

 90年代後半になり、インターネットが広く使われるようになっても、よりディープな情報収集やコミュニケーションの場として、パソコン通信はしばらくは使われ続けていました。しかし2000年が迫るころには、それまで無数にあった草の根BBSも次々と消滅していき、最大手だったNIFTY-Serveも2006年にとうとうサービスを終了。こうしてパソコン通信の時代は幕を閉じました。

 しかし、そんなパソコン通信の記憶を現代に残そうと、今も草の根ホストを運営している人がわずかに残っています。「はんぞーBBS」を運営するはんぞー(@hanzoubbs)さんもその1人。一度はホストを閉鎖したものの、2013年になって運営を再開。たまたまインターネットでパソコン通信についての記事を見かけ、「懐かしいな」と思ったのが復活のきっかけでした。


パソコン通信の時代 「はんぞーBBS」のログイン画面。インターネット経由で誰でも接続することができます

パソコン通信の時代 「はんぞーBBS」の公式Wiki。接続方法、使い方などはここから

「私のように、パソコン通信を懐かしく思う人たちが集まったら面白いなと思って復活させました。訪れてくれた人の中には『生まれた時には既にインターネットしかなかった』という人もいて、いろんな方に興味を持ってもらえたのがうれしかったです」

 こうした草の根BBSは、はんぞーさんを含め、今でも数人が運営を続けています。はんぞーさんに、今のインターネットと比べて、パソコン通信の良かったところを聞いたところ、こんな答えが返ってきました。

「動画や絵などをふんだんに使用できるインターネットと違い、パソコン通信は原則、テキストのみのやりとりになります。自分の思いをどうやって文字のみで相手に伝えるかを考えるのが楽しいんです」


連載「わが青春のインターネット」

この記事は、ねとらぼとYahoo!ニュースの共同企画による連載記事です。平成時代とともにに生まれ、育ってきたインターネット。これまで約30年、さまざまなWebサービスや出来事、有名人が生まれては消えていきました。かつて一世を風靡した「あのサービス」を振り返り、同時に今のネットの問題点を考えることでWebの栄枯盛衰や怖さを伝えつつ、失われることのないネットの楽しさの本質に迫っていきます。そして、令和時代のインターネットの将来について考えていきます。



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