二重に貼られた魚の値段シール、「誤った加工日」で物議 原因は“店員の単純ミス”
ツイート主と、店側両方を取材しました。
大手量販店「MEGAドン・キホーテ」で購入した生鮮食品の「ししゃも」について、貼ってあった二重貼りの価格表示シールをはがすと、手前のシールでは加工日が「7月23日」になっているのに対し、奥のシールでは「7月22日」になっているというツイートが大きく拡散しています。ねとらぼ編集部がドン・キホーテの運営会社を取材したところ、今回の件はシール貼り替えの際に起こったミスだったこと、また、販売していたのはドン・キホーテではなく、ドン・キホーテ店舗内を間借りしているテナントであったことが分かりました。
話題になっているのは、ゆぅmama 2y&4m(年子)(@yu_to49325)さんが投稿した「昨日ドンキで買ったししゃも…シールが二重に貼ってあって んっ?と思いながら剥がしたら加工日偽造されてた 生魚でやるとかクソだろ」というツイート。投稿から2日で1万7000リツイートされているほか、2万8000件もの“いいね”を集めています。
このツイートには該当商品の画像が2点添付されており、片方の画像では「ししゃもオス(子無し、無選別)【ノルウェー産】」という商品名のほか「加工年月日 19.7.23 消費期限 19.7.26 本体価格77」「MEGAドン・キホーテ」といった情報が記載された商品シールが写っています。しかしこのシールをはがしてみると、商品名などはそのままに「加工年月日 19.7.22 消費期限 19.7.25 本体価格96」という別の情報が出てきたため、投稿者はこのツイートに至りました。
ドン・キホーテの運営会社を取材
ねとらぼ編集部がこのツイートについてドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下、PPIH)の広報室に取材を申し入れたところ、該当の商品は「MEGAドン・キホーテ」の管理しているものではなく、ドン・キホーテの店舗内を一部間借りしているテナントが販売していたものであることが分かりました。
PPIHによると、生鮮食品を販売するテナント側からは、特売値下げのために価格変更の作業を行う際、本来「加工年月日 19.7.22 消費期限 19.7.25 本体価格77」とすべきところ、日付を誤って更新してしまい、「加工年月日 19.7.23 消費期限 19.7.26 本体価格77」と表示してしまっていたとの説明があったとのこと。
またドン・キホーテでは二重に価格表示シールを貼ることを禁止していたそうですが、担当したテナントのスタッフがそのルールを把握しておらず、ミスが重なってしまったとしているそうです。
なおこうした事情については、ツイートが投稿された7月24日中に該当のMEGAドン・キホーテ側の店舗責任者とテナント側の関係者がツイート主であるゆぅmamaさんに会う形で説明し、謝罪をしたとしました。なお、ゆぅmamaさん以外にも該当商品の購入者がいるとみられることから、保健所などにも報告をしたうえで店舗内に貼り紙をして購入者を探すなど適切な対応で告知しているとしています。
投稿者を取材
ねとらぼ編集部はこのツイートの投稿主であるゆぅmamaさんにも取材を申し入れ、状況の確認などを行いました。
――話題になっている「ししゃも」そのものは今どういう状況でしょうか。
投稿者:7月23日の午前中に購入しましたが、日付の偽装(※)に気づいてからすぐに捨てました。
――鮮魚店やMEGAドン・キホーテ側から返金などの対応はありましたか。
投稿者:MEGAドン・キホーテ側からは代金の返金と謝罪がありました。またテナント会社からは取締役と鮮魚コーナーの店長の方が来てくださり、謝罪していただいたうえで菓子折りをいただきました。(今後の)対策としてチェックの強化と従業員への教育をすると聞いています。
単純なミスをきっかけに広まった今回の問題。食の安全に関することだけに、多くの関心を集める結果となってしまったようです。
画像提供:ゆぅmama 2y&4m(年子)(@yu_to49325)さん
(Kikka)
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