「漫画は読者に寄り添うもの、一番の味方」 なかよし編集部に聞く“少女漫画のあるべき姿”(1/2 ページ)

“作る側”の少女漫画に対する思いを聞いてみました。

» 2019年10月17日 20時30分 公開
[ねとらぼ]


 2020年に、65周年を迎える少女漫画雑誌「なかよし」。親しんできた読者にとってちょっと気になるのは「“作る側”の人たちは、どんなことを考えているのか」ということではないでしょうか。

 そこで、ねとらぼのTwitterアカウントを使って質問を募集し、なかよし編集部に回答してもらおう、というのが本企画。今回は「少女漫画作りで気を付けていること」などを伺いました。



少女漫画だからこそ「大人でも楽しめる作品を作ろう」

Q:読者からの声で一番驚いたのはなんですか?

A:「お母さんも、おばあちゃんも、子どものころなかよしを読んでいたそうです」という声。親子三代とは…!歴史を感じます。

あと、以前行った「初恋リサーチ」というアンケートの結果にも驚きました。読者の子の7割に「いま好きな人がいる」!! 3人に1人が、「初恋は幼稚園・保育園・またはそれ以前」! みんな、すごすぎるよ。「恋をすると少女は大人になる」といいますが、そう思うとなかよし読者の大半がもうオトナ! わたしたちも本気の恋愛漫画を届けなければ、相手にされない!! と気が引き締まりました。

―― こんな質問が来ていましたが……「初恋は幼稚園・保育園・またはそれ以前」って早いですねえ。

 なかよし編集部員(以下略):女の子はやっぱり小さい頃から恋愛に興味があるものなんだと思います。少女漫画が何十年も読み継がれているのも、そういうことなんじゃないかな、と。

 また、「なかよし」の先生たちが読者の相談に答えるコーナー「なかよしまんがトーク」でも、なかなかオトナな相談が届いていますね。

―― 「受験で緊張」「クラスの男子が嫌い」というのは思春期らしい悩みですが、“悩みの根本”は大人とほとんど変わらない印象でした。

※なかよしまんがトークより抜粋、要約

【遠山えま先生への質問】わたしは、受験生です。もうじき本番なのでとても緊張しています。遠山先生の緊張がほぐれる方法やリフレッシュ方法をぜひ教えて下さい。(小6 カリン)

回答:受験は本当にドキドキですよね。わたしもサイン会などで緊張する時は、時間に余裕がないと、とてもあせってしまうので、会場に少し早くいくようにしています。あとはストレッチして、血のめぐりをよくすると頭の回転も速くなるかと思います。受験頑張って下さい。

【アサダニッキ先生への質問】わたしはクラスの男子がキライです。イジワルだし、うるさいし。わたしは『王子がわたしをあきらめない!』の椿先輩が理想なのですが、いつかそんな人に出会えるか不安です。男子となかよくなる方法があれば教えてください。(小6 涼)

回答;涼さんの気持ち、とってもよくわかります。男子って、なんであんなにうるさくてイジワルでガサツな猿たち(いいすぎっ)なんでしょうね!? でも大人になってわかったのは、中学生になるくらいまでには女の子のほうが早くお姉さんになるんだなぁということです。だから、もう少しだけ待ってみて下さい。うるさくてイジワルでガサツな猿たち(いいすぎっ)が、きっとびっくりするくらい落ち着いてやさしい男の子に変わると思いますよ(^O^)

 だから、「少女漫画=子ども向け」という感覚は持っていなくて、むしろ「大人でも楽しめる作品を作ろう」と思っています。

 ただ、子どもの心を傷つけそうな表現にはかなり気を付けていますね。私たちとしては「漫画は読者に寄り添うもの、一番の味方であるべきもの」という思いがあるので。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  2. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/25/news043.jpg 娘の給食の献立表を見たら…… 正体不明の“謎の料理名”が「これはわからんw」と話題に その意外な正体に納得!
  5. /nl/articles/2404/25/news129.jpg プロ野球チップスでまた“不良品”流出 伊藤大海「176m」表記に続き…… カルビー謝罪「深くお詫び」
  6. /nl/articles/2404/24/news018.jpg 1年半ケージに引きこもっていたシャーシャー猫が、ある夜布団に入ってきて…… 感涙の行動に「まるで別猫」「こんな日が来るなんて」
  7. /nl/articles/2404/24/news017.jpg メルカリで300円の紙モノセットを買ってみたら…… 出品者のあたたかな心遣いに「利益は考えていないんでしょうね」「見ててわくわくします」
  8. /nl/articles/2404/23/news185.jpg 子どもに高級キーボードのパーツを捨てられた → 公式の“先読みしすぎた対応”が話題「そういうこともあろうかと」
  9. /nl/articles/2401/18/news015.jpg 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  10. /nl/articles/2404/22/news124.jpg ダイソー「マルチ万能ほうき」が家事ラクの救世主 名前負け知らずの便利さに「これやばっ!!」「220円に驚き」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」