インタビュー
» 2019年10月24日 20時30分 公開

作者が双子だからできる「プリキュア」の描き方 「自分の分身がいればいいのに」が本当にできる人いたのか……! (1/2)

仕事が忙し過ぎて「もうムリ!」なときに妄想するやつ。

[ねとらぼ]


 2020年に、65周年を迎える少女漫画雑誌「なかよし」。親しんできた読者にとってちょっと気になるのは「“作る側”の人たちは、どんなことを考えているのか」ということではないでしょうか。

 そこで、ねとらぼのTwitterアカウントを使って質問を募集し、なかよし編集部に回答してもらおう、というのが本企画。同誌の漫画家さんについてアレコレ伺ったのですが……仕事が忙しいときの「自分の分身がいればいいのに」みたいなことができちゃう人、本当にいたんだ!



新人作家の育成は「編集部としての大きな使命」

―― 新人作家の育成に関する質問も来ていましたね。送ってくれたのは、漫画家志望の方なのかなあ……。

Q:デビューする人数や頻度に対して実際に紙面その他で活躍している作家さんがかなり少ない上、外部作家の方も多いように見えますが新人さんを育てる意気込みはどれ程ありますか?

A:なかよし編集部は、最近はwebやアプリでも漫画の展開に力を入れていますので、むしろ今のほうが新人漫画家さんがすぐに連載できるチャンスは増えているんですよ!

また「なかよし」読者を楽しませたい! と思ってくださる作家さんであれば、新人賞デビューの作家さんであろうが、外部で活躍されている作家さんであろうが関係なく、編集部は積極的に一緒にお仕事したいと思っています。なかよし育ちの作家さんがたと、既に活躍されている作家さんがたと一緒に「なかよし」をもっと盛り上げていきたいと思っています。

Q:なかよしの漫画家さんは学生でデビューや賞を取る方多かったと記憶にあるのですが、学業との兼ね合いはどのようにされているのですか?(編集側の指導など)

A:編集部がプライベートなことまで口出しをするようなことはありません。皆さん、時間をうまく使ってしっかり学業と漫画のお仕事と両立されています。漫画家さんというお仕事は、いろんなジャンルに興味を持ち、知識を得たほうが、後々いろんな作品を描かれる時に絶対役に立つと思います。ご自分の知識やネタの引き出しを増やすのがとても大事です。

なので、学校での授業やお友達との人間関係も全部漫画のお仕事に役に立つと思って、ぜひ、漫画のお仕事と同時に学校生活も思う存分楽しんで過ごしていただきたいと思っています。"

 なかよし編集部員(以下略):「時間がかかっても新人を育てて、連載作家になってもらうこと」は、編集部としての大きな使命だと考えています。例えば、伊藤里先生は2013年に14歳で「なかよし」デビュー。読み切りを描いてもらったりして、2019年7月号から「千紘(ちひろ)くんは、あたし中毒(ホリック)。」の連載がスタートしました。

―― 「なかよし」でステップアップしていった作家さんがその後、他誌で活躍されるケースもあると思うのですが、それはいかがでしょうか。

 いろいろな場所で活躍されてから、また「なかよし」で描いてくれたらありがたいなあ、と思います。作家さんの可能性を狭めるようなことはしたくないじゃないですか。

上北ふたご先生の“双子ならではの制作テクニック”

―― 作家さん関係だとこんな質問も。一言でまとめるなら「少女じゃなくても、少女漫画は描けるのか」といったところでしょうか。

Q:作ってる人は年齢的には少女ではないこともあるし性別も違うことがあると思います。不安になったりしますか?

A:作家さんも編集も、性別も年齢も問わず、つねに心の中にキラキラした乙女心をもつようにしているので、その点では不安はないです!でもその乙女心が古いものにならないよう、いま読者世代で流行っているコトやモノは、積極的に触れるようにはしています。

 以前の回でもお話しましたが、そもそも「少女漫画=子ども向け」という認識はなくて、むしろ「大人でも楽しめる作品を作ろう」と思っています。

 実際のところ、男性作家の方もいますよ。例えば、「東京ノラ」を連載されているアリムラモハ先生は男性。「はらぺこペンギンカフェ」のきゃらきゃらマキアート先生はご夫婦で描かれています。

―― あ、共同ペンネームの方もいるんですね。

 ええ。そういう場合はプロット、作画などで分業していることが多いです。でも、「プリキュア」シリーズを手掛けている上北ふたご先生も2人組なんですが、一緒に作画して作品を仕上げることができるそうですね。

―― タッチの違いで、絵がゴチャゴチャになりそうですが……。

 上北ふたご先生は双子なんですよね。同じ絵柄で描けるから、どちらでも作画が担当できるとか。

―― 仕事が忙しいときの「自分の分身がいればいいのに」みたいなことが本当にできちゃう人、いたんだ……!

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