「うんこは誰もが知っているIP(知的財産)」 うんこがテーマのエンタメ施設「うんこミュージアム」はなぜ生まれたか(1/2 ページ)

「うんこ」をテーマにした施設というアイデアはどこから来たのか。

» 2019年08月03日 11時00分 公開
[ねとらぼ]

 「うんこ」をテーマにした体験型アミューズメント施設「うんこミュージアム YOKOHAMA」が人気を博しています。

うんこミュージアム YOKOHAMA 「うんこミュージアム YOKOHAMA」

 うんこミュージアム YOKOHAMAは2019年3月に、横浜市の複合型エンターテインメントビル「アソビル」の施設の1つとしてオープン。SNS映えするうんこを撮影できる「ウンスタジェニックエリア」、レトロなクソゲーなどを遊べる「ウンタラクティブエリア」など展示はうんこ尽くし。6月初頭には入場者10万人を突破し、7月末の時点では20万人に達しています。

 この人気を受けて、うんこミュージアム YOKOHAMAの会期延長に加え、東京・お台場に「うんこミュージアム TOKYO」がオープンすることも決定しました。うんこという意外なテーマの施設はどのように生まれたのか、運営元のアカツキライブエンターテインメント(ALE)に聞きました。

うんこミュージアム TOKYO 近くオープンの「うんこミュージアム TOKYO」

―― 「うんこ」をテーマにした施設にしようというアイデアはどこから出てきたのでしょうか。

ALE アソビルのオープンが決まり、2階にエンターテインメント体験フロア「ALE-BOX(エールボックス)」を作るにあたり、その内の一つのコンテンツを作るため面白法人カヤックに声をかけたのが始まりです。

ALE-BOX ALE-BOX

 どんな企画を作るかのアイデア出しからスタートしたのですが、その中の一つにうんこをテーマにした企画がありました。カヤックでは、2011年からスマホアプリ「うんこ演算」や、豪華な講師陣にうんこ視点で学べる「UN高」など、これまでうんこにまつわるさまざまなサービスを展開してきたという流れがあります。

 とはいえ、これまで2次元だったうんこ企画を体験型の3次元にするため、両社のメンバー一丸となって、真面目にうんこの共通認識を確認して企画を進めるうんこ合宿をしたり、ロサンゼルスに視察に行ったりと、試行錯誤しながら「うんこの固定観念を水に流す」という今の形になりました。

うんこミュージアム YOKOHAMA 従来の「うんこ」のイメージからかけはなれたかわいさ、ポップさ

―― うんこミュージアムというアイデアが出てきた当初の社内の反応は?

ALE 現場では盛り上がったのですが、ALE、カヤックとも、社内の承認を取ることにハードルがあるのでは、と考えていました。

 ところが、ふたを開けてみると両社の代表も二つ返事でGOを出すという結果に。ALEでは、話をする前にたまたまデスクの上に置いてあった企画書を見た当社代表の香田(哲朗)が、「なにこれ? うんこじゃん。やろうよ」と。カヤックCEOの柳澤(大輔)さんも、本気でうんこミュージアムに取り組むことになったと話を切り出したら、「いいね!今すぐやろうよ」と即答でした。さらに「中学生になると途端にうんこから離れるから、そこは気をつけないと」というアドバイスまでいただいたそうです。

 面白いものを世の中に提供するためにチャレンジしていく、両社の社風にも合ったのかなと思います。

―― 展示内容は誰が考えたのでしょうか。こだわっている部分は?

ALE カヤックに素の部分を提案してもらい、両者でブラッシュアップしていきました。既存のうんこ感に引きずられないもの、また、お客様を本当に喜ばせることができるのか、という点は重視しました。

―― 来場者はどういった層が多いですか。

ALE 若い女性とファミリーが中心ですが、最近は、ご年配の方、男性同士でいらっしゃる方も増えてきました。

カラフルな便器に座り、マイうんこを生む「マイうんこメーカー」
無限のうんこが楽しめる宇宙空間「ババ・ギャラクシー」

―― 人気のため延長も決定しましたが、常設ではなく期間限定にした理由はなんでしょうか。またうんこミュージアムYOKOHAMA終了後はどんなコンテンツを展開する予定ですか。

ALE もともと「アソビル」の2階ALE-BOXは、エンタメ体験のセレクトショップをコンセプトに、さまざまなエンタメが常時複数体験できて、それが入れ替わるという大前提があるためです。来るたびに新しいエンタメ体験に触れることで、お客様の人生をより豊かにすることができると考えています。

 うんこミュージアムYOKOHAMA終了後も、新しいエンターテインメントのコンテンツが入る予定です。続報を楽しみにしていてください。

―― うんこミュージアムYOKOHAMAにトイレがないことが話題になりましたが、うんこミュージアムTOKYOにはトイレはありますか?

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  2. /nl/articles/2412/20/news034.jpg 「博物館行きでもおかしくない」 ハードオフ店舗に入荷した“33万円商品”に思わず仰天 「これは凄い!!」
  3. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. /nl/articles/2412/20/news050.jpg 「マジかーーー!」 新札の番号が「000001」だった…… レア千円を入手した人が幸運すぎると話題 「555555」の人も現る「御利益ありそう」「これは相当幸運」
  5. /nl/articles/2412/20/news148.jpg 浅田真央、男性と“デート” 驚きの場所に「気づいた人いるかな?」
  6. /nl/articles/2412/20/news016.jpg 身内にも頼れず苦労ばかりの“金髪ギャルカップル”→10年後…… まさかまさかの“現在”に「素敵」「美男美女でみとれた」
  7. /nl/articles/2412/18/news144.jpg 海岸で大量に拾った“石ころ”→磨いたら…… 目を疑う大変貌に「すごい発見!」「石って本当にすてき」【カナダ】
  8. /nl/articles/2412/18/news047.jpg トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  9. /nl/articles/2412/15/news077.jpg 生後1カ月の保護子猫、後頭部を見るとあのアルファベットが……→9カ月の現在にびっくり 「プレミアム猫」「本当にPですね」
  10. /nl/articles/2412/19/news190.jpg 辻希美、17歳長女・希空に「ダサすぎるって」とツッコんだ格好 
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」