「東大農学博士と湘南美容外科の医師」が絶賛していると販売の脱毛クリーム→実際は監修受けておらず メーカーを取材し、効果試してみた(1/3 ページ)
記事を作成したアフィリエイターとメーカー、厚生労働省を取材しました。
「“東大農学博士”と“湘南美容外科の医師”」が絶賛しているとの広告記事で販売していた除毛クリーム「moomo(ムーモ)」について、実際にはこうした監修を受けていなかったことが、ねとらぼ編集部の取材で分かりました。販売元と記事を作成したアフィリエイターに話を聞きました。
該当商品の「moomo」は、クリームタイプの除毛剤。ネット上では「芸能人も愛用のわずか5分で男性の剛毛も脱毛できるとテレビで話題のクリームがすごすぎる」などのタイトルのアフィリエイト記事が多数掲載されています。
記事を見てみると、「この方法は、元々芸能界のみで使われていました」「永久脱毛できました!!」「永久脱毛できる!」「使えば使うほど色白もっちり美肌になれます!」といった過激な文言が並んでいるほか、「moomoは2人の先生(東大農学博士と湘南美容外科の医師のこと)も絶賛する、市販の脱毛クリームとは全く違う脱毛クリームなんです!」といった紹介もされていました。
これについてねとらぼ編集部は、記事内で実名と顔写真が使用されていた「東大農学博士」と「湘南美容外科の医師」に取材を申し入れましたが、「東大農学博士」の男性については「全く身に覚えがない」とのこと。また「湘南美容外科」と書かれていたものの、実際には「湘南美容クリニック」で勤務している女医については湘南美容クリニックの広報より、「ご指摘の製品と医師とは関係がありません。ついては当該の広告への削除要請を行っています。また湘南美容クリニックの医師が個人的にこのような製品についてオススメをすることはございません」との回答が得られました。
記事をツイートしていた広告代理店を取材
「東大農学博士」も湘南美容外科の医師」も推奨していない脱毛クリームが、なぜそうした表記を行っていたのか。ねとらぼ編集部では同製品をTwitterで宣伝していたアカウント、「ダイヤモンドファンタジー」社に連絡を取りました。
――Twitterの広告ツイートで「moomo」を宣伝しているところを見ました。ダイヤモンドファンタジーはどういった業務をしている会社なのでしょうか。
ダイヤモンドファンタジー:広告代理店です。
――ツイート記事を見てみると、過激な文言が並んでいますが、あのツイートはダイヤモンドファンタジーが行っているものですか。
ダイヤモンドファンタジー:いいえ、違います。当該のアカウントは、弊社が契約したアカウントをメディア(アフィリエイター)に有償でお貸ししているものですので、ツイートや管理を行っているのはメディア側です。
――ツイート記事の内容について、記事内に登場した東大農学博士と美容外科医に確認しましたが、2人とも商品の存在を知らないとのことでしたが。
ダイヤモンドファンタジー:(ねとらぼから)問い合わせをいただいた旨をメディア側に確認したところ、掲載記事は既に削除したとのことでした。
アフィリエイターはなぜ虚偽広告を作った?
ねとらぼ編集部ではその後、当該の記事を作成したアフィリエイターのA氏にも取材。今回の虚偽広告を制作した過程について詳しく聞きました。
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