スポーツチームの応援Tシャツを自作した小学生がからかわれる→教師の投稿が公式に届いてグッズ化、収益をいじめ防止へ寄付

教師からの相談で大学が動いた。

» 2019年09月13日 21時00分 公開
[関口雄太ねとらぼ]

 大学スポーツチームを応援する「カレッジ・カラーズ・デイ」に参加した米フロリダ州のある小学校で、1人の少年がテネシー大学を応援する自作Tシャツを着たところ、同級生からからかわれるという悲惨な結果に。教師からの相談を聞きつけた同大学は、少年と同級生たちに公式ファングッズを送り、さらにはからかわれた自作Tシャツを公式アイテムとして販売するという心温まる展開になりました。


スポーツチームの応援Tシャツを自作した少年がからかわれるも 公式グッズ化され収益がいじめ防止寄付へ 自作の「UT」シャツ(画像はFacebookより)

 この出来事をFacebookで報告したのは、小学校の教師を務めるローラ・スナイダーさん。彼女によると、一人の生徒がテネシー大学のアメリカンフットボールチーム「テネシー・ヴォランティアーズ・フットボール(通称Vols)」を応援しようとしていました。しかし少年はVolsの公式グッズを持っていなかったようで、自作デザインのTシャツを作り、「カレッジ・カラーズ・デイ」に参加しました。ペンで手書きした自作ロゴとその紙をピン留めするという手作り感があふれるTシャツです。


 自作したTシャツに意気揚々とする生徒の姿を見て、スナイダーさんは感動しました。しかし他の生徒たちからの反応は厳しいものでした。昼食の時間になると、隣の席の子たちから、デザインや手書きのロゴをからかわれたのです。少年はランチタイムが終わると、机に突っ伏し、頭をかかえて泣いていたといいます。悲しい体験をした生徒の姿を見たスナイダーさんは、何かできることはないかとFacebookのコミュニティで相談を持ちかけました。すると、投稿した相談内容が口コミで広がり、すぐにテネシー大学に届いたのです。


スポーツチームの応援Tシャツを自作した少年がからかわれるも 公式グッズ化され収益がいじめ防止寄付へ 贈られたファングッズ(画像はFacebookより)

スポーツチームの応援Tシャツを自作した少年がからかわれるも 公式グッズ化され収益がいじめ防止寄付へ 公式グッズとして販売(画像はVOL SHOPより)

 スナイダーさんの投稿を見たテネシー大学の対応は、少年を励ますだけでなく、クラスメイトたちも喜ぶものでした。少年とクラスメイトそれぞれに、テネシー大学オリジナルの帽子やバッグなど、たくさんのファングッズが届いたのです。

 また、公式グッズを取り扱う「VolShop」では、カレッジ・カラーズ・デイのTシャツとして、少年の描いたロゴを採用し公式グッズとして販売することを決定しました。売上は青少年のいじめ防止に取り組む「STOMP Out Bullying」に寄付されます。

 リアルタイムで状況を更新するスナイダーさんの投稿にはシェア1万件、コメント5000件を超える反響が寄せられ、「すてきな先生だ」「このようないじめがすぐになくなってほしい」など、スナイダーさんの対応に賛同する意見が多数寄せられました。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/01/news016.jpg 消波ブロックの隙間にカニカゴを仕掛けたら…… 「うそでしょ!」“想像を絶する結果”に大興奮「見てて声出た」
  2. /nl/articles/2501/31/news050.jpg 「許されると思ってんの?」 スマホのアラームを設定→翌朝…… “絶望の通知内容”が430万表示 「ほんとこれ」
  3. /nl/articles/2502/02/news005.jpg 「正直破格です」 成城石井の元店長が辞めてからも買い続ける“名品”がリピ必至 「ヨダレが出そう」
  4. /nl/articles/2501/31/news013.jpg これは“1秒”で解きたい! 「8×2×0÷4」の答えは? 【算数クイズ】
  5. /nl/articles/2502/01/news047.jpg 【編み物】彼氏のために、緑と黄緑の毛糸を正方形に編んでつなげると…… 圧巻のおしゃれな大作完成に「息をのむほどすばらしいよ」
  6. /nl/articles/2502/02/news069.jpg 「レベル間違えてる」 イオンの“1944円恵方巻”、衝撃ビジュアルにネット大騒然 「なにこれ」「本気かよ」
  7. /nl/articles/2502/02/news038.jpg 100均ビーズをどんどんテグスに通していくと…… うっとり見入る完成品に世界が注目「これは傑作」「どれも可愛いいい!」
  8. /nl/articles/2502/02/news003.jpg 「こんなお母さんになりたい」 北海道で暮らす67歳女性の“手作り料理”がすてき 「参考にしたい」「ぱぱっと作ってみな美味しそう」
  9. /nl/articles/2502/02/news027.jpg 「この子はきっと豆柴サイズ」と言われた子柴犬、4年後の姿が大きな話題に…… それから約1年たった“現在の様子”を聞いた
  10. /nl/articles/2501/30/news003.jpg 親の反対を押し切り、17歳で同棲を開始→それから13年後…… 若くしてママとなった女性の“現在”が話題
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議