欅坂46、初の東京ドーム公演で披露された全楽曲を2万字で全力レポート! 「ガラスを割れ!」で既成概念を壊す幕開け【前編】(1/3 ページ)

千秋楽で披露された全楽曲21曲の見どころを前・中・後編に分けた2万文字、画像35枚でお伝えします!

» 2019年09月21日 09時19分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 欅坂46が9月18日と19日に「夏の全国アリーナツアー2019」の追加公演を東京ドームにて開催し、10万人の観客を熱狂させました。千秋楽で披露された全楽曲21曲の見どころを前・中・後編に分けた2万文字のレポートと、画像35枚でお伝えします。


欅坂 東京ドーム KEYAKI 東京ドームでツアー千秋楽を行った欅坂46(Photo by 上山陽介)

 8月16日のゼビオアリーナ仙台(宮城)を皮切りにスタートしたツアーでは、横浜アリーナ(神奈川)、大阪城ホール(大阪)、福岡国際センター(福岡)と、全国4都市で10公演を開催した欅坂46。全公演の完売を受けて追加公演として発表されたのは初舞台となる東京ドームで、ファンからも大きな注目が集まっていました。

影ナレ

 ライブの開催直前にメンバーから観覧の注意事項が読み上げられる、通称「影ナレ(※)」が恒例の欅坂46。東京ドーム千秋楽公演では、「本日は『欅坂46 夏の全国アリーナツアー2019 追加公演』にお越しいただき誠にありがとうございます。欅坂46の菅井友香です!」とキャプテンの菅井さんからまず元気なあいさつがあり、会場からは「おぉ〜!」という大きな歓声が上がりました。続いて上村莉菜さんと原田葵さんからもあいさつと注意事項が伝えられ、集まった5万人の観客は「は〜い!」と大きな声で返事をした他、会場が徐々に欅カラーである“緑”のペンライトで覆われていきました。

(※)影ナレ……開演前にメンバーがナレーションのみで注意事項を読み上げること。姿は見えないので“影ナレ”。

オープニング:平手友梨奈が現れたのは朽ち果てたものが集う場所

 オープニングに登場したのは丸襟に赤いリボンタイを合わせた制服姿の平手友梨奈さん。カラーコンタクトを入れた青い瞳が印象的です。平手さんが現れた場所は、動かなくなったメリーゴーラウンドの木馬、ジェットコースター、朽ち果てて蔦が絡みついている車など、世の中から必要とされなくなった物が集められたスクラップ置き場のようです。

 歩を進める平手さんが途中、何かを地面からすくい上げ、そのまま錆びた階段を昇っていくと、そこには1台のピアノが。平手さんが差し込んできた光に向かってゆっくりと手を上にあげるとその動きにリンクするかのようにピアノもゆっくりと上昇。静まり返る会場内に平手さんが「ラ」の音を響かせ、Overtureがスタートしました。


欅坂 東京ドーム KEYAKI オープニングに登場した平手友梨奈さん(Photo by 上山陽介)

Overture:“一味違う”ローマ字表記と5万人のコールに胸が高鳴る

 メロディーのスタートとともに5万人の観客が一体となって声を上げるOverture。緑のじゅうたんが一斉にうねる様は本当に美しく、胸が高鳴ります。そんな中、今回印象的だったのが、メンバーの名前がローマ字表記のみで表現されていた点です。欅坂46のOvetureでは、これまでの軌跡をたどる紹介ムービーとともに、メンバーの顔写真と名前が登場するのが一般的でしたが、今回は一味違う重厚な雰囲気です。


欅坂 東京ドーム KEYAKI 圧巻の緑のじゅうたん(Photo by 上山陽介)

ガラスを割れ!:鬼気迫る表情で5万人の観客を一気に欅坂の世界に

 Overtureに合わせてせりあがった舞台に現れたのは「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」で初披露された赤いパラシュート衣装の欅坂46。メンバーが「OH OH OH OH OH」と歌えば会場からは「HEY! HEY!」と大きなレスポンスが上がり、「ガラスを割れ!」で欅坂46の東京ドーム公演千秋楽が幕を開けました。


欅坂 東京ドーム KEYAKI まずは赤いパラシュート衣装で登場(Photo by 上山陽介)

 冒頭から土生瑞穂さん、鈴本美愉さん、小林 由依さん、平手さん、藤吉夏鈴さん、小池美波さん、渡邉理佐さんのフロントメンバーを中心に抜群にキレのあるダンスを披露するメンバーたち。その心に静かに燃えるものを表現するかのように、会場では炎が上がる特殊効果も発動。鬼気迫る表情で5万人の観客を一気に欅坂の世界に引き込んでいきます。

 また序盤では平手さんをメンバ―たちで投げる大技「平手キャノン」も決まった他、サビの「Rock you!」では感情を爆発させ、「これぞ欅坂46」を見せつけました。この楽曲で注目したポイントは「すべて失っても手に入れたいものがある」のパート。ここでは齋藤冬優花さん、原田さん、森田ひかるさんの3人によるパフォーマンスがあるのですが、攻撃的なダンスの中にこの3人の柔らかなダンスが加わることによって、「がむしゃらになって どこまでも追い求めるだろう」の歌詞がすっと胸に落ちてくるような気がしました。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」