「ブラック企業を許さない!」議員候補が印刷会社にムチャな要求 “クソ現場”体験描いた漫画に反響
現場で経験したひどいことを共有するハッシュタグ「#クソ現場祭り2019」とともに投稿された漫画です。
印刷会社で働く作者が、議員候補の顧客にムチャな要求をされた体験を描いた漫画が、Twitterで反響を呼んでいます。作者は、漫画家・イラストレーターのスイカ原さん(@suikahara)です。
スイカ原さんは印刷会社で、選挙戦で使用するポスターを印刷する仕事を担当していました。入稿予定日を1日過ぎた立候補者に、入稿データがいつ来るのかを確認しようと電話をかけると、返答はこうでした。「忙しくてね〜。選挙戦の準備でバタバタ!! すぐ準備して持って行くよ。ま、明日の昼にでも」
しかし実際に原稿が持ち込まれたのは3日後のこと。普通なら、入稿が遅れた分、印刷物の納品も遅らせるところです。しかしこの立候補者は、月曜の朝には必要だからと、最初の期日を守るようにと要求します。「なんとかするのが仕事だろ!!」と、横柄なこと! 一方的に言うだけ言って、スイカ原さんへの気遣いもなく去ってしまいました。このとき、土曜日の23時。月曜の朝に納品するには日曜日に仕事するしかありません。スイカ原さんは泣く泣く休日出勤を決めたのでした。
日曜日、スイカ原さんは疲れ果てた状態で刷り上がるポスターを眺めていました。立候補者「黒子田清二」の凜々しい表情の隣にはこのような文言が並んでいます。
「ブラック企業を許さない!」「若者が働きやすい地域づくりを促進!」
この漫画は、現場で経験したひどいことを共有するハッシュタグ「#クソ現場祭り2019」とともに投稿されたもの。といっても、2019年の出来事ではないそうです。Twitterで寄せられているコメントは、「せめて特急料金で請求額は上げた方がいい」「すんげー矛盾!」「めちゃくちゃ皮肉だし、実際いるでしょうね」といった様子で、「選挙戦あるある」という漫画の表題にも納得している人が多いようです。
スイカ原さんは現在、漫画アプリ「サンデーうぇぶり」の投票企画コーナー「ハートゲットアリーナ」に「ONLY BLACK」という作品を掲載。同作は完全にフィクションですが、議員となった黒子田清二も登場しているので、興味がある方はぜひ閲覧してみてください。
画像提供:スイカ原さん(@suikahara)
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