「ダイソーで売られているこれ、コピーじゃないのかな?」 人気癒しアイテム「もにまるず」の作者が類似品の販売中止求める→ダイソー一時販売停止もノーコメント
手作りの製品を1000円で販売していたのに100円で類似品が出回るとは……。
もにもにした触り心地が人気のフィギュアシリーズ「もにまるず」に酷似した商品を100円ショップの「ダイソー」が販売したとして、作者と販売会社が大創産業に対して抗議していることが分かりました。作者の代理人弁護士を取材しました。
「もにまるず」は、さわって楽しむポリウレタン製のフィギュアで、独特のもにもにっとした触り心地が特徴です。「にわとり」や「ひつじ」や「うさぎ」など、全100種類の動物がラインアップされているほか、「リラックマ」「カピバラさん」「ミッフィー」といった人気キャラクターとコラボした商品も人気を集めています。
作者がダイソーで偶然類似品を発見
しかしそんな「もにまるず」ですが、思わぬ形で注目を集めることとなってしまいます。作者の渡部学さんが偶然100円ショップの「ダイソー」を訪れた際に「ぷにゅぷにゅアニマル」という名称で販売されている類似品を発見したのです。
「イチ押しアイテム!!」「★今売れてます★」と特設販売コーナーまで用意されるこの商品について、渡部さんは「ダイソーで売られているこれ、もにまるずのコピーじゃないのかな?いままでコピー品についてほとんどツイートしてこなかったんだけど、これに限らずコピー品がめちゃくちゃ多くて、本当にやめてほしい。旅行とか遊びで街を歩いてて突然コピー品を見つけた時の気持ちわかる?」とツイート。ダイソーを展開する大創産業に販売中止の抗議を行いました。
代理人弁護士を取材
渡部さんの代理人を務めるのは、東京フレックス法律事務所の中島博之弁護士。中島弁護士はダイソーで販売されていた複数の「ぷにゅぷにゅアニマル」と、渡部さんが手作りで作っているという「もにまるず」を示し、「手作りのもにまるずは1つ約1000円で販売されているのに対し、ダイソーは類似品を100円で販売しています。この状況は看過できません」と話します。
製品を比べてみると、「にわとり」はくちばしの色が多少違うほか、ダイソーが販売する「ぷにゅぷにゅアニマル」は「もにまるず」の2回りほど大きいのが分かります。また「こあら」等もサイズが2まわり大きいほか、耳の中のピンク色が塗られていないなど、些細な違いはありますが、見た目や質感はどれも「もにまるず」に酷似しています。
特によく似ているのが「羊」で、ダイソーで販売されている「ぷにゅぷにゅアニマル」を渡部さんが作った「もにまるず」の型に入れるとピタリとはまるほどです。これについて中島弁護士は「もにまるずをかたどって、別の色で製品を作ったとしか思えない精度」だと話し、大創産業に対して販売中止を求める抗議文を送付したといいます。大創産業側はこの抗議文について「調査するが、基本的には製造メーカーに責任がある。商品はすでに終売している」との見解を示しているとのこと。
作者「とても残念な気持ちでいっぱい」とコメント
作者の渡部さんによると、「ぷにゅぷにゅアニマル」を企画・製造したアート商会アンドーは、渡部さん側との話し合いに弁理士を同席させたうえで「フィギュアに著作物性が認められるかどうかは疑問」「1商品につき3円のライセンスフィーを支払うのでそれで手打ちにしてほしい」「現状数千万円分の在庫を抱えており、倉庫代などもかかるのでなるべく早く販売再開をしたい」と主張しているといいます。
このような発言をうけ渡部さんは、「もにまるずは、私が美術大学生だったころから10年以上作り続けてきた思い入れのある作品です。類似品の販売だけでなく、『著作物性が認められるかどうかは疑問』というコメントには、とても残念な気持ちでいっぱいです。」とねとらぼ編集部の取材に対して心境を明かしました。
これについて中島弁護士は「バレなかったら販売を続ける、バレたらライセンスフィーを支払う、ということがまかり通れば、著作権侵害はやったもの勝ちになってしまいます。ライセンスフィーに関しても、先方がこちらの関与なく決定していた安価な販売価格(100円)に基づき算出されるということはいかがなものかと思います」とコメントしました。
ダイソー側ノーコメントを貫く
この件について、ねとらぼ編集部が大創産業に問い合わせたところ、「回答する意向はある」としつつも、回答期限までに連絡はありませんでした。
また、「もにまるず」との類似性が認められない「ぷにゅぷにゅアニマル」の一部商品に関しては秋口から販売を再開しているようです。
(Kikka)
関連記事
「悪質なパクリ」と「イノベーションに役立つパクリ」の差は ティラミス問題で読みたい一冊『パクリ経済』
パクリそのものの在り方が大きく変化しているいま、パクリ問題を立ち止まって真摯に考える必要がある。「パクリ」と「パロディ」、境界線はどこ? 『アサヒカメラ』2018年9月号で徹底検証
線引きが難しい問題へ、深く切り込みます。勝海麻衣さんの盗作騒動で事務所サイトに謝罪文 「元の絵の構図を無断で使用した」
「アーティスト以前に1人の人間としても取り返しのつかない過ちを犯した」映画「カメラを止めるな!」パクリ疑惑に公式が反論 「『パクった』といった事実は一切ございません」
円満に解決してほしいなあ。- 【ナニコレ?】大河「いだてん」ロゴにも使われている、三本足のふしぎなデザインの名前
大河「いだてん」ロゴは気持ち悪い? “パクリ疑惑”が誤解である理由
紀元前からある。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
小5のときに描いた絵→4年後…… 「ねぇ何があったん?」「鳥肌立った」中3になって描いた絵が160万再生
「娘の目が大きいのは赤ちゃんだから」と思っていたママ、成長すると…… 驚きの姿に「ディズニープリンセスだ」【海外】
「これが一番」 ユニクロ“人気590円商品”の再販に歓喜殺到
『an・an』などで人気だった占い師・中森じゅあんさん死去 「医学的な治療は難しい状態」で4月から入院も最後まで占い連載
ピラティス教室に“キャラもの”靴下を履いていったら…… 奇跡的な爆笑の“再会”が450万表示「最高過ぎてwww」「これはもう運命」
小倉唯、“廃棄処分依頼した物”が高額転売される 「刑事面での対応も視野」と声明
ジブリパークで「シータだ、かわいい!」と言われまくった9歳娘→思わず納得の見た目に「久々ときめいた」「完璧」
“絵心ないOL”、超有名人を描いたはずが…… 1700万表示の衝撃展開に「予想外www」「あかん」
ディズニーの自販機に800円入れたら…… 「だ、だれ?」まさかのキャラ登場に爆笑 「当たり」「羨ましい」の声も
猫の“今にも抜けそうな毛束”を引っ張ったら……「思ってた抜け方と違う」 420万再生の光景に「ふぉぉぉ!」「マジで全然違った」
- 急性骨髄性白血病で闘病中だったVTuber、死去 「復帰を目指して闘病」 専門学校の講師としても活動
- 万博の“着物ショー”に天皇陛下だけ許される「装束」登場で物議…… 「深くお詫び」主催者謝罪
- 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」 投稿者に話を聞いた
- 大人なら解けないと恥ずかしい? 「(1/8)−(1/8)」を計算せよ!【算数クイズ】
- 「女の子みたいな顔だね」と言われ続けた男の子、20歳になったら→「神がかってる」姿に驚がく 「人体の不思議」「オーラが凄い」
- 使わなくなったカラーボックス→“ずぼらシンママ”が簡単DIYしたら…… 天才的な仕上がりに「かしこーい!!」「これ作ってみよう」
- クリスマスに出会ったギャルとギャル男が21年後…… 誰も予想できない現在に「素直に凄い」「人に歴史あり」と称賛の声
- カルディ全店で販売の生ハムから「サルモネラ属菌」検出…… 「心よりお詫び」7万個自主回収
- マクドナルド、次回ハッピーセットコラボに「待ってました!」 人気作の登場に混乱の懸念も「すぐ売り切れそう」「初週ヤバいぞ」
- お隣さんから丸見えの土地→巨大ウッドフェンスを7日かけてDIYしたら…… 雰囲気ガラリで「すごい大作ですね」「ワクワクした」
- 築53年家賃4万円・何てことない団地のドアを開けると…… まさかの空間出現に驚きの声「素敵」「ここまでお洒落に」
- 小学生時代「こんなプラモ誰が買うんだよw」→40年後…… “大人になった”を実感するエピソードに「分かる」「特大ブーメランw」
- 49歳病没の大宮エリーさん、生前開催の個展で「体調も万全でなかったので不安」 3カ月前には苦しげな姿も「声が出にくい」
- 自販機に“1000円”を入れたら……? 出てきた“とんでもないお釣り”にお口あんぐり「こんなん初めて見た」
- 自宅の犬小屋に住み着いた野良猫、1年後の姿に「泣いた」と大反響 それからどうなった?現在の様子を聞いた
- 100万円の“錦鯉”を自宅の池に入れたら…… 「おかしいでしょ」3日後、まさかの事態に「鯉は難しい…」「信用が大切ですね」
- パパに、保育園へ行く娘のヘアアレンジを任せたら…… ママがひっくり返った“仕上がり”が400万表示「重力どこ?」「頑張った感がいい!」
- 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
- 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
- 「神パンツきた」 ユニクロ新作“3990円パンツ”が品切れラッシュの大人気 「過去イチかも」「本当にこれは買い」