レビュー
» 2019年10月30日 11時44分 公開

「同期のサクラ」3話、あまりにもよかったサクラ(高畑充希)と百合(橋本愛)の口論シーン 「ブス!」「二度と現れるな」 (1/2)

「毒吐きたくなったら全部私が聞いてやっからよぉ!」本音をぶつけ合える同期。

[寺西ジャジューカ, イラスト:まつもとりえこ,ねとらぼ]

 10月23日に放送された「同期のサクラ」(日本テレビ系)の第3話。こっそり初回から思っていたが、このドラマは高畑充希と橋本愛のダブル主演のように感じる瞬間がある。


同期のサクラ サクラ「私の友だちになってくれませんか」 イラスト/まつもとりえこ

「ブス!」「二度と現れないで!」本音でぶつかり合う同期2人

 眠り続ける北野サクラ(高畑充希)の病室で、「夢」と名付けた赤ん坊を抱く月村百合(橋本愛)は入社3年目直前の出来事を思い出していた。

 2011年3月10日。サクラは新規採用向けのパンフレットを作るため、百合と協力して各部署で3年目を迎える同期たちにインタビューをすることに。それらの取材が終わった途端、百合は転職か寿退社した方がマシだと本音を漏らし、男社会のゼネコンにうんざりした様子を見せる。そのとき、百合の携帯にクライアントの年輩男性からしつこい食事の誘いメールが届いた。取引先を無下にすることもできない百合は、事を荒立てずセクハラを回避するためサクラに同行を頼む。

 その夜サクラは、百合と共にクライアントの待つ高級レストランへ。百合が一人でないことが気に入らないクライアントは、百合が席を外した隙に二人きりにして欲しいとサクラに帰宅を促したが、サクラは「百合さんはあなたに好意をこれっぽっちも持っていない」と発言。それを知った百合は会社で問題になったらどうするのだとサクラを責めた。

 翌日、3月11日。広報部長が百合を連れて人事部に押しかけ、サクラの言動について黒川森雄(椎名桔平)を責め立てる。黒川に促されたサクラが謝ろうとしたとき、東日本大震災が発生した。その夜、自宅に帰れずサクラの家に泊まった百合は、唯一受かった一流企業だから花村建設に入社したこと、サクラのように自分の素直な気持ちを言いたいと思っていることを明かした。

 数日後、百合が寿退社するとサクラは知らされる。医者の彼氏からプロポーズされたと言う百合に対し、サクラは「それは百合さんの夢ですか?」と質問。夢を語り続けるサクラに「夢があれば偉いわけ!?」と百合は激怒。サクラは人の批判ばかりして現実逃避する百合に「ブス! ブスブスブス……!」と叫び「無理して笑うんはやめれ!」と方言で本音をぶつけた。しかし、百合は「二度と私の前に現れないで」とその場を去った。

 百合の退職当日、サクラは「私の友だちになってくれませんか」と頭を下げたが、百合はそれを拒否。帰る彼女を追いかけたサクラは「いい友だちを作ってください」と百合に告げた。サクラの訴えを聞いた百合は会社を出ることができなくなり、退職を撤回する。

 後日、大事なクライアントを怒らせたサクラは社史編纂室に異動になった。


同期のサクラ 「ブス! ブスブスブス……!」 イラスト/まつもとりえこ

サクラと百合はお互いが別れるべき存在ではない

 第3話は、サクラと百合の屋上での言い合いに尽きる。「私には夢があります!」と今回も連呼したサクラ。彼女みたいに迷いなく夢を追う姿は素敵だ。「百合さんだってそうでしょう?」と、サクラは当然のように訊ねてくる。

 「夢夢夢夢うるっさいのよ! 夢があれば偉いわけ!? 夢がないと生きてちゃいけないわけ!?」(百合)

 故郷の島に橋をかけるという夢に一直線なサクラの努力。仕事を退屈に思っても笑顔を絶やさず、取引先や上司からのセクハラに耐え忍んでいた百合の努力。どちらも否定されるものではないし、両者とも間違ってない。というか、間違いなんて始めからない。だから、2人の口論に惹きつけられたのだ。

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