『岩田さん』という本のこと、永田泰大という編集者のこと:水平思考(ねとらぼ出張版)(1/2 ページ)
かつてファミ通に「風のように永田」という編集者がいたことを覚えていますか。
ブログ「色々水平思考」のhamatsuさんによる不定期コラム第4回。今回は7月にほぼ日から出版され、ベストセラーを記録している『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』についての文章をお届けします。
任天堂の元社長・岩田聡さんが、糸井重里さんや永田泰大さんといったほぼ日メンバーに語った言葉を集めた同書。同じゲームクリエイターでもあるhamatsuさんはどう受け取ったのか。ほぼ日のサイトではちょうど、同書の半分にあたる第一章、第二章、第三章が無料公開中。こちらの記事と併せてぜひどうぞ。
ライター:hamatsu
某ゲーム会社勤務のゲーム開発者。ブログ「枯れた知識の水平思考」「色々水平思考」の執筆者。 ゲームというメディアにしかなしえない「面白さ」について日々考えてます。
Twitter:@hamatsu
永田泰大と『ゲームの話をしよう』のこと
永田泰大という人物をご存じだろうか。
現在、ほぼ日社の取締役であり、ほぼ日刊イトイ新聞の編集部長を務める彼は、かつて週刊ファミ通で編集者をしており、週刊ファミ通誌上で「ゲームの話をしよう」という連載をしていた人物でもある。
「ゲームの話をしよう」という連載は、注目タイトルをリリースしたクリエイターにインタビューするなど、いかにもゲーム雑誌らしい回もあれば、同僚の編集者とゲームにまつわるユルいトークをしたかと思えば、小学生を相手に小学校でのゲーム事情を聞いてみたりと、ファミ通誌上でも一風変わった存在感を放っていた。
かつては隔週の刊行だったファミ通が週刊ファミ通になり、掲載する情報にスピード感や鮮度が求められ、時間をかけた特集記事がなりを潜めるという流れにあらがうかのように、その連載はユルい雰囲気を常にまといつつ、普遍的かつ本質的な「ゲームの話」を展開していた。
そう、この連載が優れていたのは、ゲーム業界の「トレンド」を追いかけることにとどまらない、単なる情報として消費されるだけではない「スタンダード」な話をし続けていた点にある。だからこそこの連載は書籍化され、第3集まで刊行されるに至ったのだろう。
そして、この連載の書籍版第1集には3人の人物が登場する。その人物とは、宮本茂、糸井重里、そして当時まだHAL研究所の社長だった岩田聡である。
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の発売前、発売後の二度に渡って登場し、生き生きと歴史的傑作が誕生する過程の話をする宮本さん。書籍版特別ゲストとして登場し、濃密なクリエイティブにまつわる話を展開する糸井さん。そして当時はまだイロモノ扱いされていたニンテンドウ64版「大乱闘スマッシュブラザーズ」の評価を少しでも正当なものにしようと、連載史上初めて自分から登場を希望し、まだ当時HAL研究所社員だった桜井政博さんとともに開発裏話を惜しみなく開陳する岩田さん。この3人と永田さんの間で交わされる「ゲームの話」は今読んでも面白い。他にも面白い箇所はたくさんあるが(小学生にインタビューする回なんか本当に秀逸!)、第1集における白眉といえるインタビューはこの3氏のものではないかと思う。
ファミ通編集者時代の永田さんの岩田さんとの交流については、ファミ通.comでの下記インタビューなんかを読むといいだろう(関連記事:『岩田さん』編集担当・永田泰大インタビュー。岩田聡のこと、『MOTHER』のこと、糸井重里のこと、あとファミ通のことを聞く)。
『ゲームの話をしよう』という書籍は、私にとってゲームにまつわる書籍ではベストの一冊であり、刊行されて以来擦り切れるほどに読み返した本だ。そしてこの度、永田さんが編集、構成を担当し、宮本さん、糸井さん、岩田さんの3氏の発言をまとめた書籍が刊行された。
それが『岩田さん』という本である。
私にとってこの『岩田さん』という本は、永田泰大、宮本茂、糸井重里、岩田聡という黄金メンバーによって構成される、19年ぶりの新作なのである。
岩田さんがいなくなり、任天堂はどうなったか
任天堂の元社長、岩田さんが亡くなり、4年の年月が流れた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
-
柄本佑、「光る君へ」最終回の“短期間減量”に身内も震える……驚きのビフォアフに「2日後にあった君は別人」「ふつーできねぇ」
-
“プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
-
100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
-
「品数が凄い!!」 平愛梨、4児に作った晩ご飯に称賛 7品目のメニューに「豪華」「いつもすごいなぁ」【2024年の弁当・料理まとめ】
-
「秋山さん本人がされています」 “光る君へ”で秋山竜次演じる実資の“書”に意外な事実 感動の大河“最終回シーン”に反響 「実資の字と……」書道家が明かす
-
「私は何でも編める」と気付いた女性がグレーの毛糸を編んでいくと…… 「かっけぇ」「信じられない」驚きの完成品に200万いいね【海外】
-
鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
-
セリアのふきんに、糸で“ある模様”を縫っていくと…… 思わずため息がもれる完成形に「美しい」「やってみます」
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」