「ドラクエウォーク」、イベントスポットが私有地に配置されトラブルに スクエニの対応は

「賃貸物件の通路にまでプレイヤーが入り込んで迷惑をしている」といったツイートが広まり、問題が明らかとなりました。

» 2019年11月01日 16時45分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 スクウェア・エニックスの位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」(DQウォーク)について、10月下旬に「私有地にまで入ってくる多くのプレイヤーに生活を脅かされている」といったツイートが投稿され、物議を醸しています(当該ツイートは事態が解決されたのちに削除)。


DQウォーク

 トラブルの原因とみられるのは、10月24日に始まった期間限定イベント「試練の扉」。開催期間中に各地に現れる「試練の扉」を訪ねると、イベント用の特別なバトルに挑戦して報酬を得られるというものです。


DQウォーク

DQウォーク 参加者の戦績は毎週集計され、ランキングに応じた報酬が出る

 イベントの開始当時、自宅付近に試練の扉が設定されたらしく、ツイートの投稿主は「不法侵入者が後を絶たず生活が破綻」「賃貸物件の通路に複数人が居座っていると帰宅すらできない」など状況を説明。イベント戦には20分程度の時間がかかるため、何人かのプレイヤーが集まればそうなるのも無理もないと察せられます。

 何度も試練の扉の削除依頼をしてもスクウェア・エニックスから反応はなく、投稿主は警察へ相談することに。「DQウォークに関しては『Pokemon GO』のときと同じく、数え切れないほどの通報が入っている」「今回は私有地だが、たとえそうでないとしても、迷惑だと感じたら何度も通報してかまわない」「運営が大手企業だからなかなか対応しないかもしれないが、警察としても通報の数をもとに指導をしている」など、説明を受けたといいます。

 相談した結果、自宅の周囲には警察官が警戒につくように。そして10月31日、投稿主は「スクウェア・エニックスから連絡があり、試練の扉が移動されたことが確認された」と報告しました。一連のツイートは広く拡散され、「Pokemon GOという前例がありながら、なぜイベントの設定時にこのようなトラブルを想定できなかったのか」と、運営への批判が多数上がりました。

 また、「試練の扉は無作為に等間隔で並べて設定されている」と推察し、それをあらぬ場所に扉が出現する原因とする人も。実際、「港湾の倉庫内に扉が」「田んぼの真ん中にあった」「一般人には入れない赤坂御用地に……」といった報告が上がっています。こうした問題について、編集部はスクウェア・エニックスを取材しました。


スクウェア・エニックスとの一問一答

―― 試練の扉はどのような基準で設置しているのでしょうか。一部で指摘されているように、等間隔に設置されているのでしょうか。

担当者 ゲーム内のスポットや目的地の情報については、Google Maps Platformの位置情報を元に表示しております。詳細な内容については、制作意図やノウハウにかかわる領域でもあるため回答を差し控えさせていただきます。

―― 試練の扉が私有地や立ち入り禁止の場所、危険な場所に設置されているとの指摘がありますが、これについてどのような対応を取る予定でしょうか。

担当者 ゲーム内や公式プロモーションサイトから特定のスポットの削除申請などを行うことができます。申請いただいた情報を元に、厳正な対処を実施してまいります。

―― 「削除依頼に応じてくれない」との声もありますが、削除依頼には対応されていますか。

担当者 お客様からいただいた削除依頼への対応にお時間を要してしまい、大変申し訳なく思っております。個別の案件については、回答は差し控えさせていただきますが、削除申請についてはいただいた情報を元に厳正な対処を実施してまいります。




 このように、同社としては「削除申請を受けた場合は確認のうえ厳正に対処する」といった回答。とはいえ、私有地や立ち入り禁止区域にまで試練の扉が出現したのは事実で、企画段階でのシミュレートが不足していたのではないかと疑問は残ります。もちろん、こうした問題ではプレイヤーのモラルも問われますが、それを導く運営側の責任もまた重大と、考えさせられた次第です。

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