「4分間のマリーゴールド」4話、福士蒼汰と菜々緒がついにキス! 桐谷健太は悩み、横浜流星は蚊帳の外(1/2 ページ)

やっぱり横浜流星くんをもっと出したほうが……。

» 2019年11月08日 10時21分 公開
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 福士蒼汰主演の金曜ドラマ「4分間のマリーゴールド」(TBS・夜10時〜)。人の「死の運命」が見える救急救命士と、余命1年の義姉との禁断の愛を描く。

 「みこと、お前、沙羅が好きか?」

 「……好きだよ」

 「そうか。だったら俺は、お前の家族をやめる」

 先週放送された第4話の視聴率は6.2%。やっぱり横浜流星くんをもっと出したほうが……。


4分間のマリーゴールド 思いを確かめあった沙羅(菜々緒)と義理の弟・みこと(福士蒼汰)だが…… イラスト/まつもとりえこ

恋愛をとるか? 家族をとるか?

 全体のストーリーの要とも言える第4話の実質的な主人公は、花巻家の長兄・廉(桐谷健太)だった。

 すっかりいい雰囲気になったみこと(福士蒼汰)と沙羅(菜々緒)。家の中でも「16時、灯台」と中学生みたいなメールを送ってデートにいそしんでいる。一方の廉は10年間、彼女がいないままだった。

 「しょうがねぇじゃん、出会いがねぇもん。しかも、俺、あれじゃん。家長じゃん。あいつらの面倒見ないと」

 廉にはかつて千冬(磯山さやか)という恋人がいたが、あまりにも弟妹たちのことを気にしてばかりだった廉に愛想を尽かされて別れてしまっていた。

 そんな兄の気持ちなど知るよしもない幸せ絶頂のみことと沙羅は、お祭りデートでついにキス! しかし、廉はそれを目撃してしまう! これは修羅場になるぞ……。

 2人のデート現場に踏み込んだ廉は、みことに冒頭の言葉を突きつける。家族の一員として幼少の頃から面倒を見続けていた異母弟に「家族をやめる」と告げたのだ。

 廉は自分に隠れて付き合っていた2人に腹を立ててこんなことを言っているわけではない。血がつながっていないのだから恋愛してもおかしくはないと説く親友の広洋(佐藤隆太)に次のように言う。

 「もし2人が別れることになったらどうする? お互い傷つけ合って、最悪の終わり方でもしたらどうなる? また元通り、姉ちゃんと弟に戻りましょう、ってなると思うか? 家族に戻れるか? 俺はそうは思えないな」

 廉が2人の恋愛を認めないのは、自分、沙羅、みこと、藍(横浜流星)の4人の家族を維持するためだった。「恋愛は日常に対して垂直に立っている」とは中島らもの名言だが、家族であると同時に恋人であり続けることは成り立たない。少なくとも廉はそう考えている。

 ぶっきらぼうで男っぽい廉は、2人に別れてほしいと心から願っているが、「別れろ」とは決して言わない。みことの気持ちを確認した廉は「出ていけ」と突き放す。だが、みことは廉にすがって、ついにあのことを言ってしまう

 「来年の9月23日、誕生日、沙羅は死ぬ」

 廉がちょっとかわいそう。


4分間のマリーゴールド お祭りデートでついにキスした沙羅とみこと。美しいシーン! イラスト/まつもとりえこ

現代のホームドラマと「家長」という存在

 「俺には責任があるんだよ、家長としての」

 責任感のかたまりのような廉が繰り返し言うのが「家長」という言葉だ。もうすっかり耳にすることも少なくなった言葉で、「カチョー」と耳にしても「課長」しか思い浮かばない視聴者も多いと思う。「家長」でググっても、出てくるのはサッカーの家長(いえなが)選手ばかりである。

 家長とは、古代ローマからあった「家父長制」の中で、家を取り仕切る存在のこと。「父」とあるように、家長とは男性が務めるものだった。日本では明治時代に法律として制定されたが、戦後に廃止されている。近年では女性を抑圧し、性差別を助長するものとして批判されてきた。宮沢賢治の「家長制度」という詩では、皿を落とした妻を殴る夫(家長)の姿が描かれている。

 ウィキペディアで「家父長制」の項目を見ると、「父親が小さな子供のために、よかれと思って子供の意向をあまり聞かずに意思決定すること」とも記されている。まさに廉のことだ。

 廉にも迷いはある。先輩警備員の原田(橋本じゅん)に「下のやつらからしたら、押し付けられるのもうっとうしいっていうか」とこぼし、原田は「押し付けりゃいいんだよ、お前、家長だろ?」とザックリしたアドバイスを送る。原田は昭和の男の生き残りだ。

 「4分間のマリーゴールド」は「ホームドラマ」としての側面を打ち出していると以前、書いた。昭和の時代のホームドラマには、こうした家長が必ず食卓の真ん中にいた。「サザエさん」の波平さんを想像すればわかりやすい。


4分間のマリーゴールド ひとめでわかる人物相関図 イラスト/まつもとりえこ

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」