シンプルだけど画期的かも 14歳の少女が考案したクルマの意外な死角を解消する方法がすごい

ウェブカメラとプロジェクターを組み合わせた発想。

» 2019年11月15日 10時00分 公開
[大泉勝彦ねとらぼ]

 自動車において前後左右あらゆる方向に存在する「死角」。そのなかでも特に意識しづらい「ピラー」による死角を、プロジェクション(投影)技術で解決する方法が話題になっています。

 開発したのはなんと14歳の少女、Alaina Gasslerさん。アメリカの中学生を対象とした科学コンテスト「Broadcom MASTERS」で最優秀賞に選出され、2万5000ドル(約270万円)の賞金を獲得したことで、大きな注目を集めています。

Alaina Gasslerさん 14歳のAlaina Gasslerさん

 彼女が取り組んだ研究テーマは「死角の除去による自動車の安全性向上」というもので、ピラーで発生する死角を無くす方法を考えて、どれほどの効果が期待できるかという実験結果をコンテストで発表しました。

 Gasslerさんが考えた方法はとてもシンプル。ドライバーにとって死角となりやすい助手席側のピラーに、ウェブカメラで撮影した映像をリアルタイムに投影するというものです。

 停車時はもちろん、走行中でも本来なら見えないはずの「ピラーの先にある景色」が映し出されています。ピラー部分には反射素材が貼り付けられており、助手席に座る人には眩しさによる不快感を与えないよう配慮しつつ、運転するドライバーには視認性が高い映像が提供できるように工夫も凝らされています。

ピラー 本来ならAピラーに遮られている部分にその先の映像が投影されていることがわかります
ピラー クルマがさしかかってもしっかり反映されています
ピラー 走行中でもピラーの先の様子が確認できます
ピラー

 Gasslerさんは、「そこに存在しない柱から防げたはずの多くの自動車事故とケガと死がある」と研究に取り組んだ意図を語りながら、「私たちは車からそれ(ピラー)を取り除くことなくそれ(死角)を取り除くことにしました」と自身の研究成果を発表しています。

Alaina Gasslerさん

大泉勝彦

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/06/news004.jpg 14歳のとき、親友の兄と付き合うことになった女性→13年後…… “まさかの結末”に「韓国ドラマみたい」【海外】
  2. /nl/articles/2502/06/news012.jpg 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  3. /nl/articles/2502/07/news019.jpg 台所に立つおばあちゃん、まさかの“巨大生物”をおんぶしながら…… 驚きの光景が100万再生「凄すぎ」
  4. /nl/articles/2502/07/news135.jpg 「なんだこの暗号は……」 マクドナルドの“大人だけが読めるメッセージ”が410万表示「懐かしい〜」「読める人同世代w」
  5. /nl/articles/2502/05/news008.jpg 初心者「マスカットは緑で丸いっぱい描いておけば完成でしょ!」→“絵の先生”がちゃんと描いたら…… “段違いのクオリティー”になるコツが目からウロコ
  6. /nl/articles/2502/06/news035.jpg 【リメイク】着物をカット→ミシンで縫ったら…… “簡単なのにオシャレ”なアイテムが完成! 「私も挑戦してみよう」
  7. /nl/articles/2502/07/news050.jpg たった500円で「トイレのドア開けっぱなし問題」を解決した“神アイテム” 200万再生突破のレビューに「これ買います!」「凄いすごいすごーーい!」
  8. /nl/articles/2502/07/news025.jpg 使い切れず、余ってしまった“ネイル”が…… 驚きのリメイクアイデアに「天才」「試してみたい」と1800万再生【海外】
  9. /nl/articles/2502/06/news043.jpg ズボラ母が5人分サンドイッチを爆速で作ったら…… 目からウロコの時短テクと美しい仕上がりに「信じられない」
  10. /nl/articles/2502/07/news008.jpg 【かぎ針編み】毛糸2玉を100均のジャンボかぎ針で編んでいくと…… 完成した“肌寒いときに便利なオシャレアイテム”が「かわいすぎる」と話題
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議