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» 2019年11月16日 12時00分 公開

【漫画でレビュー】「女と女の関係」を求めている人に教えたい! 80年代ロサンゼルスが舞台の女子プロレスドラマ「GLOW」のアツさ (1/2)

5時間くらい話し合いたい!

[momomosparkle,ねとらぼ]

 最近アツくなったのはいつだろう。仲間と1つの夢を追いかけたのはいつ? 自分をさらけだして本音をぶつけ合ったのはいつ? アツい友情と飛び跳ねたくなるようなサクセスストーリーを求めるあなたにオススメなのが、女子プロレスリングの世界。

 キラキラ輝く80年代エッセンスと、笑いと涙がつまった女子プロドラマ「GLOW」なら、最近あったイヤなことも、「ぶっ飛ばしてやる!」という強いパワーに変えてくれるから!

GLOW
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momomosparkle

イラストレーター&デザイナー&漫画家。カリフォルニアのカレッジで2年間アートを学んだ後、美大を卒業、現在はフリーランスとして活動中。かわいいものや楽しいことが大好き。


プロレスショーを巡る、女と女の物語

 舞台は熱気あふれる1985年のロサンゼルス。女優のルースは誰よりも熱意にあふれて一生懸命だが、それがからわまりしてしまうこともあり全く仕事がない。食べ物を買うお金もないほど切羽詰まった彼女の元に、女子プロレスショー「GLOW」のオーディションが舞い込んでくる。

 演じることに飢えている彼女は、プロレス未経験ながらも引き受ける。一度はオーディションで落とされたものの諦めきれないルースはふたたびリングの上に戻るが、そこへルースの大親友のデビーが怒り狂ってのりこんでくる。なんとルースはデビーの夫と浮気していたのだ。

 「あんたをぶっとばしたい」とリングにあがったデビー、それに思わず応えてしまうルース。彼女たちの取っ組み合いをみたサムは確信する。「これはいいものが作れるぞ…!」と。

 GLOWに出演することとなったルースとデビー、さらにスタントマンのチェリーや、自分を狼だと思っているシーラなど、個性あふれる14人の女子レスラーたち、監督であるサム、プロデューサーのバッシュ。それぞれが様々な思いや事情を抱えながら全力で女子プロレスショー「GLOW」を作り上げていく様子に、胸があつくなる。

共同生活の中で芽生える友情

 GLOWに出演することが決まったメンバーたちとサム&バッシュは、合宿のようにみんなでひとつのホテルで暮らしはじめる。共同生活の中で芽生えるいくつもの友情は徐々に強いものとなり、いつしか全員が家族のような関係性になっていく。彼らの友情こそが、このドラマの醍醐味(だいごみ)といっても過言ではないだろう。

 中でもやはり気になるのは、ルースとデビーの関係だ。彼女たちはもともと一緒にフィットネスクラスへ行ったりお互いの家の合鍵をもったりするほどの大親友。しかしルースがデビーの夫と関係を持ったことによって全てが崩れ去ってしまう(正直「何やっちゃってんのよう」と突っ込みたくなる……)。

 夫との関係は正直終わっていたとはいえ、それでも裏切られたという思いが残るデビーと、ボロボロの精神状態だったせいでバカなことをしたと心から反省しているルース。そんな中、ヒーロー役と悪役として仕事上でタッグを組むことになったふたりは、共に過ごす時間が増えてゆく。

 ルース以外のメンバー全員と相手役を試してみたものの、しっくりこず何かと文句をつけていたデビーだったが、ルースと戦ってはじめて「これだ!」とビビッとくる。リング上での相性も、他のメンバーとは比べ物にならないほどバッチリだ。

 ものを作ることへの情熱も、悔しい思いをした過去も、芯の強さも共通するふたり。2人がそろえば怖いものなんかないはずなのだ。そんな2人の距離が揺れ動くたびに、「ああ!お願いだから仲良しに戻って!」と、まるでなかなか成就しない恋路を応援するかのような気持ちでみてしまう。もう、このトピックについて5時間ほど誰かと語り合いたいです!

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