倒れた夫のカバンから風俗のカード15枚! 相談者は夫を介護できるのか「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)
疑心暗鬼の相談者を今井通子の一言が救う。
「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜 配信)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは11月22日(いい夫婦の日!)放送の今井通子パーソナリティー回。不仲な夫を介護することになるかもしれない妻からの相談。殺伐とした話になるのかと思いきや、意外とハートフルな展開に。
倒れた夫のカバンから風俗のカードが15枚
相談者は59歳女性。夫59歳。長男33歳。次男27歳。子どもたちはそれぞれ独立しており、現在、夫とのふたり暮らし。
相談者が夫と不仲になった原因は7年前。
夫が「大動脈解離」で病院に運ばれ「いつ亡くなるか分かりません」と駆けつけた相談者が夫のカバンを開けたところ、風俗の会員カードが15枚も出てきたのだ。
多少の風俗通いは目をつぶる……という夫婦もいるだろうが(とはいえカード15枚は、なかなかのヘビーユーザーだ)、相談者は医療関係の仕事に就いているため、あることが心配になってしまった。それは夫の性病。
梅毒にかかっていると、血管が弱って「大動脈解離」や「大動脈瘤」を引き起こすことがあるのだ。病院の先生まで「(夫は)風俗に行ってない?」なんて聞いてきたという。
「私はやっぱり主人をかばいたかったので、『うちはそんなにお小遣いあげてないから行けないよ、先生』と、やり過ごしはしたけど……」
夫に内緒で性病の検査をしたところ、梅毒はマイナスだったものの、それでも相談者の疑念は晴れない。思い返すと、こんなこともあったという。
「10年前に出張先から『お金を送ってくれ、病気になったから』って。『何の病気なの?』『淋病だ』って言って……」「『トイレでうつったんだ』と言われて、それを私もマヌケで信じておりました」
トイレから感染する可能性もなくはないんだろうけど、ここに「風俗カード15枚」という物証が加わると、「風俗通いで感染した」が真実味を増してくる。
「ま、浮気とは違うんだけどね」
「頭では分かっているんですけども、現実にカードを見た時はやっぱり、心臓に針を刺されたというんでしょうか」
「いやあ、そりゃそうでしょ」
7年前の「大動脈解離」はなんとか乗り越え、夫婦関係も「まだ子どもたちが学生だから」ということで修復したのだが、最近になって夫に大きな「大動脈瘤」が発見されたという。しかも脳の血管へ近いため、手術をしたとしても後遺症が残るリスクがあるとのこと。
「これは相当大変ですよね」
「はい、25%のリスクがありますっておっしゃられました」「この病気が、そういう女性遊びをきっかけで……多少なりともそういうことが原因で起こることで、私は介護ができるんだろうかっていうことです」
ただ介護をするだけでも負担は大きいのに、要介護になった原因が風俗通いだとしたら、介護へのモチベーションも上がりようがない。
「ただ、梅毒じゃなかったんでしょ? だからこの動脈性解離は、要するに性病によるものではないという風に判断した方がいいと思いますよ」「淋病ではならないから」
「ありがとうございます。そう思うと、すごく精神的に楽になりました」
性病によるものではない
泌尿器科の専門医である今井通子いわく、確かに人生60年くらいの時代には動脈解離や動脈瘤の原因が性病というケースが多かったが、今は寿命も延び、性病以外の原因で発症することも多くなっているのだという。
「不仲不仲と言いながら、やっぱり心配しているじゃない。それで今日のご質問は何ですか?」
「昨日は、離婚したいと思っている自分がいました。それはやっぱり、梅毒から来てたら……女遊びをしたこの人を……介護になった時に、私は、こんな人の介護はしたくないっていう感じで……」
「じゃ、離婚した方がいいですか? よくないですか? って話?」
「そう思ってたんですけど、総合的に色んなことを考えたら、離婚はしないつもりでいます。ほぼしません! 最後まで看取るつもりでいます!」
夫の介護をすること自体はイヤではない。風俗通いもギリ我慢できる。しかし、風俗通いが原因で要介護となった夫を介護するのは絶対にイヤ。そんな複雑な心境があったのだろう。
今井通子の「性病によるものではない」の一言でスカッと悩みが晴れてしまったようだ。……アドバイザーに代わる前に解決してしまった。
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