売れない小説家を表からも陰からも支える編集者を描いた漫画 「理想的な関係」「編集者の鑑」と絶賛の声
大正ノスタルジーが好きな人にも。
売れない小説家と、厳しくも作品を愛する編集者のつれづれとした日常を描いた漫画が、理想的ですてきな関係だと話題です。作者は漫画家の長田佳奈(@osakana_work)さん
時は大正時代。売れない小説家の家に原稿の催促をしに訪れたのは、何ごともテキパキとこなす有能な編集者。彼女は小説家が「自信ない」と言えば、辛口な言葉で小説家を激励するような、甘くない編集者です。
カフェーのライスカレーをご馳走になりながらも、まったく褒めてくれない彼女へ不満をこぼす小説家。彼女は「そういうの苦手なので」と一刀両断し、読者からのファンレターを渡しました。スミレの花が描かれた封筒で、作品を出すごとに紙びっしりの感想を送ってくれる常連のファンです。
手紙の主は、小説家の作品を読むと幸せな気持ちになるそうです。小説家は初めて手紙をもらったときに、この人のために小説を書いたんだと思うくらいうれしかったと言います。浮かれる彼に「一人のファンで満足してたら困りますよ」と、編集者はまた厳しいことを言うのでした。
やがて小説家の人気は高まり、ファンレターがたくさん届くように。編集者は机の引き出しを開け、スミレの絵が描かれた封筒を取り出しました。編集者でありながら、彼女は小説家の熱心なファンでもあったのです。「これからも先生の一番のファンとして邁進いたしますので、ビシバシいきますよ」といつもの厳しい顔をして呟くのでした。
編集担当として厳しくしながらも、一番のファンとして熱烈なファンレターを贈る編集者。恋とは違う愛情深い編集者に「すてき」「編集者の鑑」「理想的な関係」など、絶賛の声が届いています。
この漫画『菫の君』は花をテーマにした単行本『つれづれ花譚』に収録されています。大正時代を舞台に、日々を暮らす人びとの生活を描いた作品集です。ノスタルジックな雰囲気が好きな人はチェックしてみてください。
画像提供:長田佳奈(@osakana_work)さん
関連記事
メデューサの散髪をお手伝い、機械が油のラテを注文 「ちょっとだけ変な世界でアルバイト」する漫画が働く元気と夢をくれる
いつかこんな不思議でやさしい世界に行ってみたいな。知らないお姉さんと少年のひと夏の思い出漫画 お姉さんのとてもいい匂いと、心臓の病気と、狭い池で泳ぐ錦鯉
どこか懐かしい……ぼくたちが少年だった頃のお話。理想と現実に悩む教師が訪れたのは…… 子ども時代に戻って給食を食べる不思議なお店の漫画に涙
子ども時代の思い出が背中を押してくれるお話。「絵心がある=漫画家として成功できる」――わけではない プロへの道の厳しさを示した図に共感の声
絵心がない人からすると「描ける人は楽に成功できる」と認識されがちですが、実際はそう簡単なものでは……。ノーベル賞候補の小説家がうっかり死亡 死後も女子高生の“ゴーストライター”として書き続けるコメディ漫画『グッバイ、ノーベル!』
これがほんとのゴーストライター(小声)。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
昨日の総合アクセスTOP10
「うちの猫、こんな丸顔になるなんて」 とっても大きくなりました! 0歳→3歳のビフォーアフター写真にビックリ
「おつむをなでろニャ!」 飼い主がお腹をなでる→キックで頭に戻す猫ちゃんとの攻防戦がかわいい
「おばあさんの耳はどうしてそんなに大きいの?」 筋肉で解決する「赤ずきん」4コマ漫画が破壊力抜群
猫が“次のステージ”に到達した……!? とんでもない長さの猫ちゃんに「後ろの子もめちゃびっくりしてる」
【なんて読む?】今日の難読漢字「運否天賦」
チョコ玉の溶けた穴からアイスが出てくるはずだったのに…… おしゃれスイーツの理想と現実の落差に笑う
読者から「早く付き合ってくれ」の声 同じ大学に合格できたら付き合う2人の漫画の今後が気になる
「綺麗で腰抜かした」「シワ少ない!!」 67歳の研ナオコ、華やかメイク動画で披露したすっぴん姿に反響
子猫「あったかいニャ〜」……ってそれ炊飯器ですよ! とぼけた表情で暖をとる猫ちゃんがかわいい
「度肝を抜かれるってまさにこの事」 内海和子、娘の極彩ヘアカラーで常識を揺さぶられてしまう結果に
先週の総合アクセスTOP10
- 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
- 「モンストのせいで彼氏と別れました」→ 運営からの回答が“神対応”と反響 思いやりに満ちた言葉に「強く生きようと思う」と前向きに
- 「この抜き型、何ですか……?」 家で見つけた“謎のディズニーグッズ”にさまざまな推察、そして意外な正体が判明
- 人間に助けを求めてきた母犬、外を探すと…… びしょ濡れになったうまれたての子犬たちを保護
- 幼なじみと5年ぶりに再会したら…… 陸上選手から人間ではない何かに変わっていく姿を見てしまう漫画が切ない
- ブルボンの“公式擬人化”ついにラスト「ホワイトロリータ」公開 イメージ通り過ぎて満点のデザイン
- 「幸せな風景すぎて涙出ました」 じいちゃんの台車に乗って散歩するワンコのほのぼのとした関係に癒やされる
- 「遺伝ってすごい」「足長っ!」 仲村トオルの“美人娘”ミオがデビュー、両親譲りのスタイルに驚きの声
- 猫「飼い主、大丈夫か……?」 毎日の“お風呂の見守り”を欠かさない3匹の猫ちゃんたちがかわいい
- 天才科学者2人が最強最高のロボを作成するが…… 高性能過ぎて2人の秘密がバラされちゃう漫画に頬が緩む
先月の総合アクセスTOP10
- 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
- 安達祐実、グレー髪への“勘違い指摘”に「白髪は悲しくないですよ」と切り返し 加齢の考え方が称賛を呼ぶ
- 「これは妙案」「明日の朝はこれ」 “レジ袋1枚”でできるフロントガラス解氷テクに目からウロコ
- 嫌がらせ急ブレーキで追突 トラクターの進路を妨害した「あおり運転」ベンツ、ぶつけられたと運転手がブチギレ
- “東大王”鈴木光が『CanCam』デビュー “美しすぎる東大生”の新たな一面
- 柴犬たちが追いかけっこしていたら…… ワンコの“突然の裏切り”に「声出して笑った」「4コマみたい」の声
- 元「うたのおにいさん」今井ゆうぞうさんが脳内出血で急逝 生前最後のブログには“目の異常な充血”
- 「虚無僧」「言質」「古刹」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
- 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
- 「えっ!? おきゃくさまっ!」 スターバックスでやけに長いレシートに遭遇 店員さんのテンションがすごかったエッセイ漫画