就活も授業もバイトもこなし、自由に生きる娘にコンプレックスを抱く母親「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)
「ダーツバー」を知らない3人によるボンヤリ相談。
「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜 配信)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは12月2日(月)放送の加藤諦三パーソナリティー回。夜のバイトに夢中となり、せっかくもらった内定を断った長女を心配する母親からの相談。
ダーツバーを知らない加藤諦三
相談者は47歳女性。夫64歳、長女22歳、長男20歳。
大学の卒業が近い長女が、せっかくもらった就職先の内定を断っていたことが最近になって判明したという。
もともと長女は「就職活動して、普通に勤めるのはイヤだ」とは言っていたようだが、相談者と夫が「大学に行ったんだから、就職するのが普通なんだからやりなさい」と強く勧めたため、(相談者いわく)イヤイヤ就活をした結果、最初に行った会社で内定が取れたのだ。
そこで、長女は就活を終了し、夜のアルバイトをはじめたという。
「夜のアルバイトなので、ある程度稼げてしまうというような状況だったようです。ひとり暮らしをはじめるに当たっても『何の援助もいらないよ』ということで、私たちは授業料のみ出している状況でして」
これまで長女は、パン屋や家庭教師、飲み屋などでバイトをしてきたものの、そんなに長くは続いていなかったのだが、今のバイト先は「店長さんがいい人だから」ということもあり、長く続いているという。
「私たちは(店を)訪ねたこともないんですが……」
相談者は、長女が夜の仕事で楽に稼げることを知ってしまったため、昼間の会社に勤めるのがバカらしくなって内定を断ってしまったのではないかと考えているようだ。
「どんな店なんですか?」
「ダーツバーと言っていました」
夜の仕事というから、キャバクラとかガールズバーとか、ヘタしたら風俗とか、そういう類のバイトかと思ったらダーツバーって……。だったら飲み屋のバイトと大差ないんじゃないだろうか。
しかし御年81歳の加藤諦三さん、まったくピンと来ていない。
「どういう……?」
「分からない……。何でしょうかね、飲みながら……」
「矢を投げて当てるという?」
このボンヤリトーク。相談の前に、ダーツバーがどんな店なのか調べてみて欲しい。大半が相談者が心配するような店ではないと思うけど。
この長女、ダーツバーのバイトをしながらも学校にはちゃんと行っているようで、早々に単位も取り、成績もいいのだという。
それでも相談者としては、もう一度就活をして普通の会社に勤めてもらいたいと考えているようだが……。
子育てに一貫性がひとつもないんですよ
この日のアドバイザーは幼児教育研究の大原敬子。いきなり相談者をバッサリぶった切る。
「なんと一貫性のないご両親でしょうね」
大原先生は、ひとり暮らしの生活費を稼ぎつつ、学校の単位もキッチリ取っている長女を高く評価しているようだ。
「でもアナタは子育てに一貫性がひとつもないんですよ。真面目な仕事をして欲しいと言うなら、なぜ夜の仕事をさせたのかってこと」「(親の負担は)授業料だけで生活楽だわって、合理性の時はアナタは目をつぶっているんですよ」
自分にとって都合のいいときは「夜の仕事」を黙認しているのに、都合が悪くなったとたんディスり出した相談者。「長女をどうしたらいいか」ではなく、相談者自身の問題を解決すべきだと語る。
「そういうのはやめてほしいなという気持ちはあっても、言っても聞かない子だなというのは……」
「言ったら、言った通りに就職試験受けてるじゃない」「さっきダーツなんとかって言いましたね。『私は見に行きません』って、何を言ってるのアナタ。娘が大事だったら、陰でも観に行くんじゃないの?」
大原は、相談者の現在のいらだちは、自由に生きようとしている長女へのコンプレックスが原因ではないかと指摘する。相談者の思うような小さな枠に収まった“女の子”に育ってないことが不満なのだ。
「お嬢様に対しては信じることです。『どう扱うか』じゃなくて」「自分の言動と、自分のその一貫性のない生き方の世界観で、夫ともう一度、コミュニケーションを取っているかどうかを、アナタ自身が自覚して、確認をすることが大事じゃないかな」
相談者の世界観まで否定してしまった。辛辣!
確かに、娘よりも相談者自身に問題がありそうではあるんだけど、大原先生ほど全面的に長女を信じちゃってもいいのかという気も……。娘が勝手に内定を断っちゃったら、そりゃ程度の差はあれ心配はするでしょ?
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