日清が食べられるキャッシュレス決済「どんPay」を考案するも断念 「誰も求めていないことに気づいた」

どん兵衛が盛大なパロディ企画を実施するようです。

» 2019年12月10日 12時30分 公開
[関口雄太ねとらぼ]

 日清食品は12月10日、ファミリーマートの「ファミペイ」とのコラボキャンペーン「どんPay」開始を発表しました。どん兵衛のふっくらおあげを採用した「食べられるキャッシュレス決済」として、乱立するキャッシュレス決済サービスに一石投じようとしたはずが……。


日清、食べられるキャッシュレス決済「どんPay」告知CMまで制作するも断念 「誰も求めていないことに気づいた」 ふっくらおあげの「どんPay」の開発は断念

 「どんPay」はファミペイを使って「どん兵衛」を購入する行為のこと。日清は当初、おあげを活用したキャッシュレス決済サービスを構想し、告知動画まで用意していました。しかし「実装までの開発期間が限られている」「そもそも『食べられる』キャッシュレスを求めている人が少ない」ことに気付いてしまいます。おいしく食べられる「可食性」ふっくらジューシーな「食感」といった、他のPayサービスにはない比較優位性を期待されていましたが、開発中止という苦渋の決断に至り、最終的に着地したのがファミペイとのコラボキャンペーンでした。

 開発は中止になったものの、どんPayは2種類の告知動画を公開。1つ目は「どん兵衛からキャッシュレス社会に一言」として、海をバックにどん兵衛がキャッシュレス戦争に意見をもの申すというもの。画面いっぱいに表示された字幕に、時事ネタで社会に一言投げかける既視感のある動画です。そのスタイルから分かるように、お笑いYouTuberの「せやろがいおじさん」の協力で制作されています。


日清、食べられるキャッシュレス決済「どんPay」告知CMまで制作するも断念 「誰も求めていないことに気づいた」 どん兵衛がキャッシュレス決済サービスに一言

 2つ目はどん兵衛のおあげを片手に持つ宮川大助師匠がリズムに合わせてダンスするというもの。赤いメガネを着用したサスペンダー姿は、なぜか既視感があります。もちろん宮川大輔さんを起用したCMで注目を集めた「PayPay」には許諾を取っており、PayPayアプリの「きせかえ」機能にて「どんPay」デザインを選択できるというコラボも実現したとのこと(開始は12月11日10時から)。


日清、食べられるキャッシュレス決済「どんPay」告知CMまで制作するも断念 「誰も求めていないことに気づいた」 おあげ片手に踊ります

日清、食べられるキャッシュレス決済「どんPay」告知CMまで制作するも断念 「誰も求めていないことに気づいた」 PayPayアプリの「どんPay」デザイン

 どんPayのキャンペーン期間は12月10日から2020年1月6日まで。ファミペイアプリでどん兵衛の対象商品を1点購入するとスタンプが1つたまり、5個ごとに「日清のどん兵衛」無料クーポンを受け取れます。スタンプは最大20個までためることができ、20個達成した人から抽選で50人に「日清のどん兵衛」1年分(366日分)のアプリクーポンが配信されます。また、どん兵衛を1個購入すると肉具材パックが1個もらえる「ゆく肉くる肉」企画も開催されます。


日清、食べられるキャッシュレス決済「どんPay」告知CMまで制作するも断念 「誰も求めていないことに気づいた」 スタンプをためてどん兵衛がもらえる(11日追記:画像に誤りがあったため差し替えました)

日清、食べられるキャッシュレス決済「どんPay」告知CMまで制作するも断念 「誰も求めていないことに気づいた」 オリジナル企画「ゆく肉くる肉」

動画が取得できませんでした
動くフタが口のよう

動画が取得できませんでした
70歳の宮川大助師匠によるキレキレのダンス

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/01/news003.jpg パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. /nl/articles/2412/01/news031.jpg 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. /nl/articles/2412/03/news082.jpg 「ほ、本人……?」 日本に“寒い国”から飛行機到着→降りてきた“超人気者”に「そんなことあるw?」「衝撃の移動手段」の声
  4. /nl/articles/2412/03/news111.jpg 才賀紀左衛門、娘とのディズニーシー訪問に“見知らぬ女性の影” 同伴シーンに「家族を大切にしてくれない人とは仲良くできない」
  5. /nl/articles/2412/02/news009.jpg 【今日の難読漢字】「誰何」←何と読む?
  6. /nl/articles/2412/05/news006.jpg 「今やらないと春に大後悔します」 凶悪な雑草“チガヤ”の大繁殖を阻止する、知らないと困る対策法に注目が集まる
  7. /nl/articles/2412/03/news148.jpg 武豊騎手が2024年に「武豊駅に来た」→実は35年前「歴史に残る」“意外な繋がり”が…… 街を訪問し懐古
  8. /nl/articles/2412/03/news092.jpg 大谷翔平、“有名日本人シェフ”とのショット 上目遣いの愛犬デコピンも…… 「びっくりした!!」「嬉しすぎる」
  9. /nl/articles/2412/03/news055.jpg ハローマックのガチャに挑戦! →“とんでもない偏り”に同情の声 「かわいそう」「人の心とかないんか」
  10. /nl/articles/2412/03/news179.jpg 「口座や住居が……」 坂口杏里、SNSで“重要個人情報を垂れ流し” 「かなりまずい状態」「大丈夫じゃなさそう」心配の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」