レビュー
» 2019年12月12日 11時30分 公開

「モトカレマニア」その恋愛は「恋」か「執着」か? 最終話直前、3組のカップルの“3歩進んで2歩下がる”関係を振り返る(1/2 ページ)

「マコチ、マコチ」言ってたユリカが、最終回直前「恋じゃなかったかも」って。

[寺西ジャジューカ, イラスト:たけだあや,ねとらぼ]

 12月5日に放送された「モトカレマニア」(フジテレビ系)第8話でクローズアップされたのは「執着」の2文字である。


モトカレマニア 匂わせ女に翻弄されるユリカとマコチ イラスト/たけだあや

“匂わせ”が得意技の矢田亜希子登場

 2人のこれからのことを真剣に考えよう――“マコチ”こと福盛真(高良健吾)から言われた難波ユリカ(新木優子)は、いきなり将来を意識して尽くし始めるのは重いのではないかと感じつつ、このチャンスを逃せばマコチを失うことになると考え、勝負をかけることにした。

 マコチは、別れた夫と住んでいた家を売りたいという草木染め作家・蓮沼桃香(矢田亜希子)を担当することに。サプライズでユリカにプレゼントする草木染めを教えてもらうことを目的に、桃香の個展を手伝わせてほしいとマコチは申し出た。

 一方、桃香のInstagramをチェックしたユリカは、マコチの後ろ姿が写る“匂わせ”画像を発見。桃香の元に入り浸るマコチに不安を覚え、桃香の個展会場を訪れると、寄り添い合う2人の姿を目撃してしまった。たまらず、踵を返してユリカはその場を後にする。

 帰宅したマコチに、ユリカは「マコチへの想いは恋ではなかったのかも」「自分の気持ちが信じられない」と告げた。そして「頭を冷やしてくる」と外に出たユリカは山下章生(浜野謙太)と遭遇。山下の姿を見たユリカは「何で、こういうとき来てくれるのは山下さんなのか」と泣き崩れた。

 一方、桃香は「ばかだなあ」とつぶやきながら自分の行動を振り返っていた。彼女はユリカに見せつけるために”匂わせ”をしていたのではない。全て、別れた元夫を意識しての”匂わせ”だった。


モトカレマニア なぜユリカは、ここぞというとき山下と出会ってしまうのか イラスト/たけだあや

昔の恋人を想う感情は、恋ではなく執着?

 今回、マコチに対してユリカはこんなことを言った。

 「私がもう1度マコチと付き合いたいと思ったのは恋じゃなくて、手に入らなかった過去に執着してるだけなのかも

 第8話のテーマは恋と執着。「モトカレマニア」というタイトルのドラマなのに元も子もないが、昔の恋人を想い続ける感情は「恋」じゃなくて「執着」のケースが多い。このドラマでは3組の男女がくっついたり離れたりを繰り返している。果たして各カップルが抱える感情は恋なのか執着なのか、掘り下げていきたいと思う。

 まずは、山下と来栖むぎ(田中みな実)だ。北海道に戻ってラジオの仕事を続けるか、東京に残って山下との結婚を選ぶか、むぎは岐路に立たされた。結果、「東京に戻れと言って!」というむぎの言葉を制した山下が、むぎのキャリアを尊重する形で別れを切り出した。むぎが北海道へ発った後、両者は同じように泣きじゃくった。

 山下とむぎの仲をギクシャクさせたのは、山下の同僚の加賀千鶴(趣里)。彼女は出世の見込みが強い山下に打算でロックオンするも、次第に山下に本気になった。だからこそ、山下を心配する。

 「むぎさんが好きなんでしょ? 山下さんが本当に失ったら辛い人は誰ですか?」

 その問いに無言になる山下。2人とも泣くほど相手が好きならば、遠距離恋愛でも何でもすればいいのに。思わず、そうお勧めしたくなった。山下とむぎは、明らかに執着ではない。

たいやきで執着から解き放とうとする関口メンディー

 「たぶん、(妻は)気付いてる。(さくらと)会ってること。うちに田端の小説が置いてあった。待っててほしい。絶対に幸せにするから」(和真)

 さくらに強く約束する駒込和真(淵上泰史)の薬指には、いつも指輪の跡が残っている。白々しいのだ。常に外しているのではなく、さくらと会うときだけ指輪を取っていることが跡でバレバレだから。

 なのに、さくらは開き直った。

 むぎ「はっきりさせたほうがいいです。離婚してもらうのか、もう終わりにするか」

 さくら「それ、選ばなきゃ駄目? 忘れられないのは私の勝手だし。別に、これからを望んでるわけじゃ……」

 さくらは、うまくいかなかった過去の恋愛に執着している。「待っていてほしい」という和真の言葉が信頼に足らないとわかっているのに。

 そんなさくらの前へ新たに現れた白井忠文(関口メンディー)の存在にはなごむ。変な駆け引きをしないタイプだから言葉を裏読みする必要がないし、一緒にいて楽しい。さくらとデートしているとき、さくらの携帯に和真から着信が来た。不毛な呼び掛けに引っ張られそうなさくらに気付き、「たいやき食べに行きましょう!」と白井がさくらの手を引っ張り返した場面は素敵だった。時間はかかるかもしれないが、彼がさくらを執着から解き放つのかもしれない。


モトカレマニア 初期主要登場人物相関図。関口メンディーの存在がここまで大きくなるとは!  イラスト/たけだあや

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2201/16/news037.jpg 勝手に「サービス終了ゲーム総選挙」をやったら6700票も集まってしまったので結果を発表します 2位の「ディバインゲート」を抑えて1位に輝いたのは……
  2. /nl/articles/2201/13/news170.jpg 「駅の待合室をバケモンが占領している」→“謎の生き物”の正体について大分県立美術館に話を聞いた
  3. /nl/articles/2201/17/news109.jpg 滝沢カレン、倖田來未の“バックダンサー”になりすまし 感極まって「人一人洗えるくらい泣きました」
  4. /nl/articles/2201/17/news112.jpg 杏、ロングヘアを20センチの大胆カット 最強の“ショート美女”が完成で「何しても可愛い!」「ますます素敵に」
  5. /nl/articles/2201/16/news032.jpg 「受けて立ちます」 トヨタ・豊田章男社長の「Zには負けませんから」無茶振りに応える各メーカーの反応をまとめた動画が話題に
  6. /nl/articles/2201/17/news033.jpg 犬「帰らぬ!」 雪が大好きな秋田犬、吹雪の中でも帰宅拒否でふんばる表情が「頑固者」でかわいい
  7. /nl/articles/2201/17/news147.jpg 仲村トオルと鷲尾いさ子の長女・美緒、「今くら」でバラエティー初出演 高身長の“サラブレッド美女”として話題沸騰
  8. /nl/articles/2201/16/news034.jpg ビーズソファ「サイズミスって家が埋まった」 ヨギボーで家がギューギューになった光景に「笑い止まらない」「合成かと思ったw」
  9. /nl/articles/2201/16/news009.jpg お風呂大好きな猫ちゃん、待ちきれず湯船に……! 自ら入る姿に猫飼いから「可愛いすぎw」「羨ましい」の声
  10. /nl/articles/2201/17/news038.jpg 1歳弟に大事なおもちゃを汚されてしまった3歳兄、涙を流して部屋を出て行ったが…… 意外な一言にハッとさせられたパパの漫画に反響

先週の総合アクセスTOP10

  1. 東原亜希、高身長の“BIG長女”に「そういえば君はまだ小学生だったのか」 父・井上康生との2ショットに驚きの声
  2. 人気女優の顔じゃない! 川口春奈、ほぼ瀕死のグロッキー状態に心配の声「完全に目がいってます」
  3. 榎本加奈子さん、大魔神・佐々木主浩と“縁起がよすぎる”夫婦ショット 「10代20代と全然変わらない」と美貌に注目も
  4. 村田充、元妻・神田沙也加さんの愛犬を引き取り新生活 “トイレ初成功”で喜びあふれる「おおおおおお!」
  5. TBS「ジョブチューン」炎上で無関係なシェフへの中傷相次ぐ 代表「何年もかけて築いた評価が一瞬で崩壊した」
  6. 渡辺満里奈、新しい“家族”が空へ旅立ち 早すぎる別れに夫・名倉潤も「聞いたことのない声を上げて泣きました」
  7. 「千と千尋の神隠し」地上波放送でジブリ公式が視聴者の疑問に答える神企画再び 「千尋はどうやって最後お父さんとお母さんを見分けたのですか?」
  8. 「鬼滅の有吉?」「コスプレかと!」 有吉弘行、『鬼滅の刃』炭治郎になった“奇跡の1枚”に反響
  9. 水野真紀、30年前の“振袖姿”が絶世の美女 「正真正銘のキレイなお姉さん」「本当に美しい」とファンほれぼれ
  10. 「もうひとつ、ご報告」神田沙也加、父・神田正輝に新たな家族を抱っこしてもらう

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「どん兵衛」新CMに星野源が復活も衝撃の新展開 “どんぎつね”吉岡里帆の正体明かされ「完全なホラー案件」「狂気を感じる」
  2. ハラミちゃん、“公称145センチ”も本当の身長にゴチメンバー驚き 「デカイっていわれるのが嫌になっちゃって……」
  3. 西川史子、退院を報告 「生きていて良かったと思っていない」と告白も、力強い現在の心境明かす「私は医師です」
  4. 「もうアヒル口」「美人確定ですね!」 板野友美、生後2カ月娘の“顔出しショット”にみんなメロメロ
  5. 「気ぃ狂いそう」 木下優樹菜、生配信中止で“涙のおわび動画” やらかしたスタッフに「生きてたらミスぐらいする」
  6. 東大王・鈴木光、“お別れの笑顔”で司法試験合格を報告「本当にありがとうございました」 SNS閉鎖に涙のエール続々
  7. 「こんな普通に現れるの?!」「バレそうで心配」 倖田來未、駅のホームに“普通に並ぶ”姿にファン驚き
  8. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」「どストレートに餅で笑った」と称賛集まる
  9. 第1子妊娠のすみれ、母・松原千明と2年ぶりに涙の再会 「やっとママに会えました」と感動的な親子ショット公開
  10. 渡辺裕之、66歳バースデーで息子と2ショット 合同誕生日会に「すごいお料理とケーキ」「イケメン息子さん」