ニュース
» 2019年12月13日 19時28分 公開

アーマードコア「ホワイト・グリント」のコスプレがコミケへ出撃準備中 製作期間約250日・製作費300万円の力作に注目集まる

身体が闘争を求めてくる。

[沓澤真二,ねとらぼ]

 フロム・ソフトウェアのロボットアクションゲーム、「アーマード・コア フォーアンサー」の機体「ホワイト・グリント」の高度なコスプレがTwitterで注目を集めています。もはやコスプレというよりも、人間サイズの機動兵器。


ホワイト・グリント 試着の段階でこのクオリティー……! (画像はナメクジ伯爵さんの動画から)

ホワイト・グリント ボディースーツを着た人が黒子のように働き、パーツを支えつつ動かしている (画像はナメクジ伯爵さんの動画から)

ホワイト・グリント 現時点では左手用武器が未完成のため、ダミーとしてダウジングができそうな棒を装備 (画像はナメクジ伯爵さんの動画から)

 オープニングムービーでもおなじみの機体を、全高2メートルほどのサイズで再現。コスプレとはいうものの着ぐるみの類とは少々異なり、目立たないよう黒のボディースーツをまとった装着者が、背面から各パーツを動かすスタイルをとっています。人が完全には中に入らない分、フォルムの再現度が高められるわけですね。

 このホワイト・グリントは、コミックマーケット97(C97)の2日目(12月29日)に催される、フロム・ソフトウェア作品の「コスプレ併せ企画」(同じ作品やテーマのコスプレイヤーが集合する企画)に向けて製作中。今回披露された試作段階の映像には、「これが見たかった」「構えまで再現できるだと……?」など、闘争心を刺激されたアーマード・コアファンの声が寄せられました。


 投稿主のナメクジ伯爵(@raizinno)さんによると、大掛かりなだけあって、製作には大勢が携わっているとのこと。そこで編集部は、企画のメンバーにしてコスプレ企画の主催者でもあるizu(@iz0725)さんを取材し、経緯を聞きました。

全身機体のコスプレはどう作れば現実的か――議論が製作のきっかけ

――まず企画の出発点を教えてください

izu:2018年の10月ごろ、フロム・ソフトウェア作品のコスプレイヤーさんたちと食事していたとき、「アーマードコアシリーズでコスプレするとしたら?」「全身機体のコスプレはどういう風に作成すると現実的か?」「素材は? 人間はどのように中に入る?」といった話をしていたのがきっかけです。そこから少々案を詰めて、2019年3月ごろに「じゃあ! 本気で作ってみますか!?」となり、スケジュールや図面、素材選びや、各人が実際どれくらいの時間や費用を作成に費やせるかなど、もろもろ調整しながら本格始動しました。


構想

構想

構想構想 実現に向けて描かれたアイデアスケッチの数々

構想 既製のプラモデルも参考に、全体のスケールを固めている

――かなり多くの人が関わっていると書かれていましたが、どのような体制で製作されていたのでしょうか

izu:設計図の作成担当はカリフラ(@namekujinezumi)さんとコスチーム(@CosTeam5)さん。コスチームさんはこれに加え、設計図の改修や追加、機体作成の全般に携わっています。電機部品関係は妖精の姿煮(@autobahn256)さん、監修はcoach.(@Maxoden909Coach)さん、武器作成はナメクジ伯爵(@raizinno)さんが担当。私は連絡やスケジューリング等をしています。

 お仕事や体調の兼ね合いでなかなか参加が難しいなか、調整してくださった人、寝る間を削って調整や協力をしてくださっている人、業務用3Dプリンタを新規購入する人、仕事を辞めて制作時間を捻出するかた、ご意見をくださるロボコス・ガワコスの先輩などなど、みなさんが本当に「フロム・ソフトウェアさんへの重すぎる愛」「アーマード・コア関連作品への強い思い」で協力してくださっています。

――製作の期間と費用はどれ程かかりましたか?

izu:おおまかな製作期間は250日以上で、かかった時間の累積で言うと6000時間以上です。費用は300万円前後、製作と設備にかかっています。


設計図

設計図 設計図の一部。プラモを見本に起こされている(転用防止のため、編集部で補正をかけています)

工作過程工作過程

工作過程 試作は段ボールで製作

工作過程工作過程 現在の主な素材はコスボード(硬質発砲ボード)。少しずつホワイト・グリントに近づいていく過程が見ていてワクワクする

工作過程 未完成ながら、今にも動き出しそう

――数ある機体からホワイト・グリントを選んだ理由は?

izu:メンバーで何種類も候補機体を挙げたのですが、人間が中に入って動けることが前提だったため、四脚や逆脚の機体は惜しくも候補から外れてしまいました。加えて、せっかく作るのであれば「機体の知名度」もあるものが良いので、「フラジール」「ホワイトグリント」「ナインボール」など、作成の見本となるプラモデルが商品化されている機体を選出しました。

 そして「ダウンギャンブル」「マツカゼ」「クレスト」系といった他候補も含めて、最終的には作成協力者の皆さんから票を集めたところ、ホワイト・グリントになりました。ちなみに2位はナインボールです。

――アーマード・コアシリーズではどれが好きですか?

izu:メンバーごとに思い入れのある作品が違い、戦争になりかけていたこともありました。しかし、みんなで協力してホワイト・グリントを製作していることで、世が平穏に保たれています。

――最後に、ホワイト・グリントがお披露目される予定の、コミケでのコスプレ企画についてコメントをお願いします

izu:フロム・ソフトウェアを愛するみなさまと、コミケ会場でお会いしたいです。会場の防災公園が、私たちフロム・ソフトウェア信者の、魂の場所です。まだ完成に至っておらず、現在は完成度80〜85%といった状態ですが、最後まで頑張ります。


フロムあわせ

フロムあわせ ホワイト・グリントを生で見たい人は、“フロムあわせ”の企画要綱をチェック

協力・画像提供:izu(@iz0725)さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.