箱から出てきた幼なじみの願いは「穴を掘ってほしい」―― ちょっと不思議な「幼なじみがくれた箱」の漫画が胸を打つ
予想外の展開に思わず涙。
幼なじみがくれた箱の中にあった“もの”が少年を励ます漫画「さくらちゃんがくれた箱」が、読者の涙を誘います。悲しいけど、前向きになれるストーリーです。
としおくんにはちょっと無茶苦茶だけど優しいさくらちゃんという友達がいました。引っ越しでお別れすることになりましたが「会いたくなったら開けるように」と言って、ひとつの箱をくれました。
高校生活が終わるころ、押し入れから箱を見つけて開けると、突然さくらちゃんが現れて3つの願いを叶えようと言い出しました。しかしお金が欲しいと言えば500円玉を2枚だけくれて、彼女が欲しいといえば「あたしがいるだろ!」と怒られる始末。
さらに3つ目は、逆にはさくらちゃん自身の願いを叶えてくれと言います。その願いとは穴を掘ること。としおくんが掘った穴に横たわり、彼をじっと見つめて「どんなことがあっても泣くな。生きろよ」と“遺言”を伝え、土に埋もれてお別れをしたのでした。
翌日、もらった500円玉2枚で花を買い、としおくんは海へ。本当は受験に失敗して死のうと思っていたとしおくんですが、そんな時にさくらちゃんが現れてちっぽけな悩みだったと気が付いたのでした。
さくらちゃんがとしおくんにくれた箱の中身は、引っ越し当日に不慮の事故で亡くなってしまったさくらちゃんの、図らずも形見となってしまったものたち。500円玉2枚と花の種、そしてとしおくんを励ます手紙でした。
死のうと思っていたことを見透かされていたかのように「強く生きろ」と遺されていた言葉。読者からは「悲しいけどすごく良い漫画」「自暴自棄になってたけど頭冷えた」など、感動に涙した読者からのリプライが届いています。
漫画「さくらちゃんがくれた箱」は、作者の小田桐圭介(@odagiri_keisuke)さんが以前同人誌として出した作品。この漫画を含む電子書籍がBOOTHで販売中です。
画像提供:小田桐圭介(@odagiri_keisuke)さん
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