「国鉄時代の空気感が、たまらねぇ……」 六本木ヒルズで開催中「天空ノ鉄道物語」のディープな楽しみ方(後編)月刊乗り鉄話題(2019年12月版)(1/3 ページ)

かなりディープな「気合い入りまくり」な展示に驚き! そういえば「アレのウラ」は初公開かもですよ。

» 2019年12月25日 10時30分 公開
[杉山淳一ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 前回は、「特別展 天空ノ鉄道物語」のディープな楽しみ方の前編、スカイギャラリー「外周展示」の見どころを紹介しました。後編は、さらにコアでディープな鉄道の世界へ誘う森アーツセンターギャラリーの「内周展示」を巡りましょう。

「内周展示」もすごい 「国鉄時代の空気感がたまらねぇ……!」博物館では見られない、コアでディープな鉄道の世界へ

天空ノ鉄道物語 内容 ああ昭和の上野駅。昭和30年代後半、高度成長期の上野駅改札口を再現。国鉄時代に生まれていなかった人も、「国鉄のにおいがムンムン」を理解できるかもしれない

 内周では「国鉄時代から未来へ続く鉄道」をテーマにした展示が行われます。鉄道ファンとしての注目どころはズバリ、博物館を持たない「JR北海道」の所蔵品です。トワイライトエクスプレスのレプリカも迫力があります。来場者が参加できる企画もあります。

 「国鉄時代の空気感がたまらねぇ……!」。展示エリアに入った瞬間、昭和時代にタイムスリップできます。昭和30年代後半、高度成長期の上野駅改札口を再現しています。当時の上野駅を訪れたような臨場感です。これは写真では伝わらない……ぜひ現地で体感してください。

 改札口を通ると国鉄時代からのお宝が満載。「ダッチングマシン」はご存じですか? 語源は「デイティングマシン」から。硬券(硬いきっぷ)に日付を刻印するための機械です。

 硬券は自動券売機が普及する前のきっぷでした。あらかじめ印刷されたきっぷを用意しておき、窓口の係員が乗客の求めに応じてきっぷをホルダーから取り出し、ダッチングマシンで日付を入れて販売していました。この方式は2019年現在も静岡県の岳南鉄道(関連記事)などで使われています。

天空ノ鉄道物語 内容 入口にダッチングマシンを展示。使い方も動画で紹介しているので「国鉄時代に生まれていなかった人」も安心

 ダッチングマシンは菅沼タイプライターの菅沼整一氏が考案しました。菅沼整一氏は日本タイプライター社で和文タイプライターを開発した人物で、菅沼タイプライターとして独立しました。菅沼タイプライターは和文タイプライターで評価の高かった会社でもあります。ダッチングマシンは他に天虎工業も製造しており、二大メーカーとして鉄道業界に貢献していたようです。

 自動券売機が普及して以降、新規製造やサポートは実施していませんが、現在も懐かしい硬券きっぷとして多少の需要があるため、硬券きっぷを製造している関東交通印刷が天虎工業製ダッチングマシンの刻印数字などをライセンス生産しています。

 というわけで、天虎工業のダッチングマシンはかろうじて現役です。しかし、菅沼タイプライター製はほとんど稼働しておらず、現存数も少ないと思われます。ダッチングマシンそのものがもう貴重ですが、菅沼タイプライター製はレア中のレアです。

天空ノ鉄道物語 内容 幻(?)の菅沼式ダッチングマシンがある!!

国鉄時代、特急王国時代の栄光 「新幹線」と特急列車の部品やヘッドマークがズラリ

 続いて、国鉄時代の栄光を理解できるエリアへ。「新幹線」「昭和の特急列車」の部品やヘッドマークがズラリと並びます。

 自動車や旅客機が普及し、世界的にも鉄道が斜陽と言われつつあった時代に、東海道新幹線が時速210キロで営業運転を開始。世界を仰天させました。もっとも開業時の最高時速は160キロに抑えられ、東京〜新大阪間の所要時間は4時間でした。2019年現在は最高時速285キロ。所要時間は最短で2時間半を切ります。

 東海道新幹線の開業を機に、他の路線でも特急列車が登場して、日本の鉄道は特急王国時代を迎えます。寝台特急も存続し、時刻表を眺めるだけでも楽しい時代でした。

天空ノ鉄道物語 内容 東海道新幹線の初代車両「0系」の先頭車連結器カバー。ダンゴ鼻と呼ばれていた
天空ノ鉄道物語 内容 内覧会でアンバサダーの松井玲奈さんが注目していた「新幹線車両のアンテナ」。確かに、屋根上のアンテナをこんな距離で見る機会はめったにない
天空ノ鉄道物語 内容 在来線特急の先頭車に付いていたエンブレム。特急(Tokkyu)の「T」を図案化したと言われている
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」