“かるたを愛するみんなのために” 『ちはやふる』作者が基金を設立、目的は各種大会の運営支援など

個人・企業からの寄付金、基金オリジナルグッズの収益金を活動資金にするとのこと。

» 2020年01月14日 20時10分 公開
[羽野源一郎ねとらぼ]

 “競技かるた”を題材にした人気漫画『ちはやふる』の著者である末次由紀さんが発起人となり、「一般社団法人 ちはやふる基金」を設立。1月14日に公式サイトがオープンしました。同基金は競技かるたの情報発信や各種大会の運営支援、小倉百人一首のさらなる普及振興を目的としています。

ちはやふる 競技かるた 末次由紀 小倉百人一首 かるたへの恩返しのために設立された「ちはやふる基金」

ちはやふる 競技かるた 末次由紀 小倉百人一首 「ちはやふる基金」ロゴ

 『ちはやふる』は競技かるたに打ち込む主人公・綾瀬千早の成長を描いた作品。2011年、2012年にテレビアニメ化し、2019年10月より第3期である「ちはやふる3」が放送中。また、広瀬すずさん主演の実写映画版も制作されました。

 同作の影響により、日本国内の競技かるた人口は増加。それに伴い選手の育成支援、大会運営に携わっている関係各所が、人的、金銭的な運営負担の増大など新しい課題に直面しているとのこと。これを受けて末次さんは「競技かるたからもらった、たくさんのものに恩返しをしたい」と考え、基金を立ち上げたと説明しています。

 “かるたを愛するみんなのために”をスローガンに掲げ、同基金は「競技かるた・小倉百人一首の情報発信」「各種競技かるた大会の、人的・金銭的な運営支援」「競技かるたを志す子どもたちへの啓発支援」「競技かるたファンの育成支援」を行うとしています。公式サイトでは、個人サポーターおよび企業スポンサーからの寄付金を受け付けており、基金オリジナルの『ちはやふる』関連グッズも販売。これら寄付金・収益金を元に各活動が行われます。

ちはやふる 競技かるた 末次由紀 小倉百人一首 同基金が協賛し、賞金も拠出している「ちはやふる小倉山杯」(画像はちはやふる小倉山杯公式サイトから)

 また同基金は京都府の嵐山文華館で2月23日に開催される、「小倉百人一首競技かるた 第1回 ちはやふる小倉山杯」(主催:一般社団法人 全日本かるた協会)に協賛しており、トップ選手の技術向上のため、優勝者に100万円、準優勝者には50万円の賞金を拠出しています。

 基金設立の発表を受けて、ファンからは「素晴らしい流れを目の当たりにしている。1ファンとしても何か出来るなら嬉しい」「大好きな作品の作者を直接応援できる機会に恵まれ、にわかに感動しています」と作品を通じて文化貢献できることに喜びの声が上がっています。

末次 由紀さんコメント

“競技かるたで、仲間と楽しい時間を過ごしてもらいたい。

競技かるたからもらった、たくさんのものに恩返しをしたい。

かるたの競技人口は右肩上がりを続けています。

だからこそ、競技かるたに親しみを持つ子どもたちに

「ずっとかるたを続けていたい」

という夢をもって、強くなっていってもらいたい。

競技かるたを通じて、百人一首の文化に触れ、

世界中に友達を作ってもらいたい。

これまで競技かるたの世界を支えてきた皆様と連携し、

子どもたちの情熱を応援するとりくみが必要だ

――そういう想いから、ちはやふる基金を立ち上げるに至りました。

ご理解、ご協力いただけますと幸いです。”

末次 由紀

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/11/news012.jpg 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. /nl/articles/2502/12/news018.jpg 雑草ボーボーの荒れ地に“牛3頭”を放牧→2週間後…… まさかの光景に「感動しました」「いい仕事してますねぇ〜!!」
  3. /nl/articles/2502/16/news002.jpg 「これは騙されるわw」 すっぴんボサボサ髪の女性が“詐欺メイク”をしたら…… 別人級の仕上がりに「すげぇ!」
  4. /nl/articles/2502/13/news156.jpg 「ひどい……」 ディズニーランド、人気グッズ発売日に人殺到で“地獄絵図” 「通勤ラッシュ並」「阿鼻叫喚」 完売で高額転売も
  5. /nl/articles/2502/13/news004.jpg 高校生娘のため、50代父が初めて作った“サンドイッチ弁当” まさかの出来に驚き「これは女子が大好きなやつ」
  6. /nl/articles/2502/13/news058.jpg ふるさと納税の返礼品でブリをもらったら…… “まさかの緊急事態”に家族騒然 「これはきつい」
  7. /nl/articles/2502/13/news030.jpg なつかしのおもちゃ店「ハローマック」のカプセルトイ、その中の1つが“ひどすぎる”と話題 諸行無常を突きつけるバリエーションに「人の心がないんか」
  8. /nl/articles/2502/13/news039.jpg 漢字の“菜”→画家が線を足していくと…… 斬新な手法と“驚きの結果”に感嘆「どの文字選んでもちゃんと絵になる」
  9. /nl/articles/2502/12/news010.jpg 【今日の計算】「2×3×0÷7」を計算せよ
  10. /nl/articles/2502/12/news064.jpg 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 投稿者に話を聞いた
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  2. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  3. 14歳のとき、親友の兄と付き合うことになった女性→13年後…… “まさかの結末”に「韓国ドラマみたい」【海外】
  4. リンゴを1年間、水の中で放置→顕微鏡で見てみたら…… 衝撃の実験結果に「これはすごい」「息をのみました」【海外】
  5. 海釣り中、黒猫に「ちょっと来い」と呼び出された釣り人 → 付いて行くと…… 運命のような保護から2年、飼い主に話を聞いた
  6. “駐車場2台分”の土地に、建築家の夫が家を建てたら…… “とんでもない空間”に驚き「すごい。流行る」
  7. 「なんだこの暗号は……」 マクドナルドの“大人だけが読めるメッセージ”が410万表示「懐かしい〜」「読める人同世代w」
  8. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」 投稿者に話を聞いた
  9. ズボラ母が5人分サンドイッチを爆速で作ったら…… 目からウロコの時短テクと美しい仕上がりに「信じられない」
  10. 【今日の計算】「7−2×0+9」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議