昔の喫茶店で見た“おみくじ器”が脚光浴びる 実は岩手県滝沢市だけの製品、ふるさと納税の返礼品にも
部品の1つ1つが手作業のハンドメイドな一品。
昔はよく飲食店のテーブルに置いてあった、おみくじの自動販売機。正式には「ルーレット式おみくじ器」と呼ばれるこの機械が、現在も岩手県滝沢市の企業で製造・販売され、当地のふるさと納税の返礼品にもなっていることに、Twitterで驚きの声が上がっています。
話題のきっかけとなったのは、ふるさと納税でおみくじ器を手に入れた魔女っこれい(@majyokkorei)さんのツイート。コインを入れると、巻いたおみくじが出てくるあの丸っこい機械を見て、「昔喫茶店でよく見た!」「子どものころラーメン屋さんで親にせがんだけどやらせてもらえなかった」「隣にGABANのコショウ置きたい」など、懐かしむ声が多数寄せられました。
ルーレット式おみくじ器は、北多摩製作所が、日本で唯一製作している、いわば滝沢市の特産品。同社の本業は金属加工業で、おみくじ器は副業といった位置付けですが、会社を支えてくれた時期もあり、それだけに大切にしている製品なのだそうです。
ルーツは当時ブームになっていた「灰皿おみくじ器」。ドライフラワーを入れたり形を変えたり試行錯誤を繰り返して、ルーレットをとりいれた現在の形になったといいます。金型も製法も昭和から変わらず、60以上の部品を1つ1つ手作業で組み立てているそうです。
返礼品のおみくじ器は、名物の滝沢スイカやチャグチャグ馬コがフィーチャーされた特別バージョンで、ふるさとチョイスにて取り扱われています。
滝沢市の企画総務部財務課ふるさと納税担当者を取材したところ、おみくじ器は2015年度のふるさと納税立ち上げ時から毎年掲載していたとのこと。申し込み数は例年で20件弱のところ、Twitterで話題になって以来若干申し込みが増え、2019年度は全バージョンで30件に達したとのことです。
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