神奈川、埼玉、千葉でもタクシー運賃改定 初乗りは500〜620円に値下げも、中長距離の加算運賃は値上げに
2月1日から新運賃へ。
2月1日から、東京都多摩地区、神奈川県京浜地区、相模・鎌倉地区、埼玉県、千葉県のタクシー運賃が変更されます。現在740円の初乗り運賃が、初乗り距離を短縮した上で、500円からの利用しやすい値段に値下げされます。
この運賃改定は、タクシー事業者からの「タクシーの運賃改定要請」を受け、関東運輸局が公示したもの。要請があったうち、東京都多摩地区、神奈川県京浜地区、相模・鎌倉地区、埼玉県A地区・B地区、千葉県A地区・A地区の計7地区で、新たな運賃が導入されることになりました。
現在の初乗り距離は2キロですが、改定後は1.2〜1.47キロへと短縮。初乗り運賃は、500〜620円に値下げされます。
短い距離でタクシーが利用しやすくなる一方で、加算運賃は、加算距離が短縮される上に、運賃も値上げに。加算料金の引き上げについて、関東運輸局は「タクシー運転者の労働条件改善を図るため」としています。
神奈川県タクシー協会は、この価格改定を「タクシー運賃改定にご理解をお願い致します」と題して告知。運賃が改定されなかった12年の間には、ユニバーサルデザインタクシーの導入や配車アプリへの対応、キャッシュレス決済器の導入など、さまざまな面で各事業者の負担が増えていたと説明しています。この告知では、タクシー乗務員の労働条件についても言及した上で、今回の運賃改定を「私ども業界の強い願い」だと伝えています。
今回の価格改定に先駆け、2017年には東京都特別区、三鷹市、武蔵野市で、同じくタクシーを利用しやすくするために、大幅な運賃改定が実施されています。この価格改定では、初乗り運賃の値下げに伴う「ちょい乗り需要」が促進されたほか、中長距離の運賃引き上げにより、運賃収入の増加も見られています。
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