特殊切手「美術の世界シリーズ」第1集 「富嶽三十六景」や「睡蓮」など青がテーマの名作がずらり

青の世界が美しい。

» 2020年01月27日 08時00分 公開
[神奈川はなねとらぼ]

 日本郵便は、美術品を題材とした特殊切手「美術の世界シリーズ」を3月19日に発売します。第1集のテーマは「青の世界」。葛飾北斎の「富嶽三十六景」やクロード・モネの「睡蓮」など、和洋の名作が並びます。

特殊切手「美術の世界シリーズ」 特殊切手「美術の世界シリーズ」 第1集「青の世界」63円切手

 切手はシール式で63円切手×10枚(630円)と84円切手×10枚(840円)の2種類。それぞれシート単位での販売です。

 63円切手に描かれているのは、黒田清輝の「湖畔」やマリー・ローランサンの「ヴァランティーヌ・テシエの肖像」など。横山大観の「雲中富士(うんちゅうふじ)」は、富士山のシルエットをかたどったデザインです。

特殊切手「美術の世界シリーズ」 63円切手 シート構成・意匠、所蔵元

63円切手

シート構成・意匠

(1)「染付兎水葵図大皿(そめつけうさぎみずあおいずおおざら)」(部分)伊万里焼

(2)「四季花鳥図巻」(部分)酒井抱一

(3)「冨嶽三十六景 甲州石班沢(こうしゅうかじかざわ)」(部分)葛飾北斎

(4)「待月」上村松園

(5)「紫陽花図花瓶」(七宝)(部分)並河靖之

(6)「湖畔」(部分)黒田清輝

(7)「雲中富士」(部分)横山大観

(8)「ペガサス、岩上の馬」オディロン・ルドン

(9)「ヴァランティーヌ・テシエの肖像」 (部分)マリー・ローランサン

(10)「睡蓮」クロード・モネ

所蔵元

(1)(2)(6)(7)東京国立博物館

(3)すみだ北斎美術館

(4)足立美術館

(5)清水三年坂美術館

(8)ひろしま美術館

(9)ポーラ美術館

(10)アサヒビール大山崎山荘美術館

 84円切手に描かれているのは竹内栖鳳の「アレ夕立(ゆうだち)に」やオディロン・ルドンの「グラン・ブーケ(大きな花束)」など。伊万里焼の「染付兎水葵図大皿」は、円形を生かしたデザインになっています。

特殊切手「美術の世界シリーズ」 特殊切手「美術の世界シリーズ」 第1集「青の世界」84円切手
特殊切手「美術の世界シリーズ」 84円切手 シート構成・意匠、所蔵元

84円切手

シート構成・意匠

(1)「染付兎水葵図大皿」(伊万里焼)

(2)「四季花鳥図巻」(部分)酒井抱一

(3)「冨嶽三十六景 甲州石班沢」葛飾北斎

(4)「アレ夕立に」竹内栖鳳

(5)「紫陽花図花瓶」(七宝)並河靖之

(6)「湖畔」黒田清輝

(7)「雲中富士」(部分)横山大観

(8)「グラン・ブーケ(大きな花束)」オディロン・ルドン

(9)「ヴァランティーヌ・テシエの肖像」 マリー・ローランサン

(10)「睡蓮」クロード・モネ

所蔵元

(1)(2)(6)(7)東京国立博物館

(3)すみだ北斎美術館

(4)島屋史料館

(5)清水三年坂美術館

(8)三菱一号館美術館

(9)ポーラ美術館

(10)国立西洋美術館

 採用されたのは、青が特徴的な19〜20世紀の作品。同じ題材を使っていても63円切手と84円切手で切り取り方が違うなど、随所にこだわりが感じられます。

 「睡蓮」はフランスの画家、クロード・モネが晩年に手掛けた連作。63円切手にはアサヒビール大山崎山荘美術館のものが、84円切手には国立西洋美術館の松方コレクションが使われています。

 特殊切手「美術の世界シリーズ」第1集の発行枚数は63円切手が100万シート、84円切手が250万シート。全国の郵便局や郵便局のネットショップ(3月19日掲載)で販売します。

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