人がいねぇ、店もねぇ、クルマもそれほど走ってねぇ あえて「終電で終点へ」行くというユニークな旅人がTwitterで話題に(2/2 ページ)

» 2020年01月31日 19時00分 公開
[大泉勝彦ねとらぼ]
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駅から1分で絶望――ヤバさトップは南栗橋駅

 中尾さんの一番の思い出の駅は南栗橋駅。駅から徒歩1分で畑という光景を目にして、「都心から直通している電車でも終点はこうなっているのか」と衝撃を受けたそうです。

終電で終電終電で終電 都心から1本で行けるのに、終点はこうなっているのかと衝撃(中尾さん撮影)

 中尾さんは「車も全然通ってないし(一応タクシーはたまに来ます)、家もあんまりなくて、空き地だらけで。グーグルマップを見たらセブン-イレブンとラウンドワンがあったのでそこに行くしかないと思って向かったんですが、ものすごく暗い道やトンネルを2キロぐらい歩かなきゃいけなくて、本当に大変でした」と、当時のことを振り返りつつ、「もう一度行けばおそらく何ということはないんでしょうが、情報のない状態で行くと恐怖しかなかったです」と、南栗橋駅を訪れたときのことを語ってくれました。

 実際にその日のTwitterの投稿を確認してみると、絶望感を感じられます。寝過ごしてたどり着いてしまったら確かに大変そうですね……。

終電で終電 駅から徒歩1分で畑に遭遇
  • 何もない
  • 人がいないし店もない。コンビニは一軒
  • 車もそれほど走ってない。タクシーも少ない
  • 家は少ないが、田んぼは広い。空き地も結構ある
  • 病院はあるが、あんまり意味がない
  • 虫がうるせぇ
  • ラウンドワンしか休める場所はないが、歩こうとすると結構な距離。遠くからも見えるのに
  • ラウンドワンへはでかい国道があるのだが、歩行者は通れない。隣の暗い上に草だらけの地元民用道路を使うしかない。ここがめちゃめちゃ怖い
  • 野生動物はいなくてよかった。これで野犬でも出てたらやばすぎる
  • 暗すぎて本当に心細かった。街の明かりがこんなにもあったかいなんて知らなかった
  • 昼間でも何もない場所は、夜は闇に包まれる
  • 南栗橋の人すみません

 なお、2020年1月現在の最新のヤバさポイントランクを見ると、10点に南栗橋駅が、9点に印旛日本医大駅がランクイン。8点には浦和美園駅、森林公園駅、国府津駅が、7点に大月駅、6点には新木場駅と続きました。

今後の目標は全路線制覇

 今後乗ってみたい終電を聞いてみたところ、京急久里浜線の三崎口駅(神奈川県)を挙げ、JRでは青梅線の奥多摩駅(東京都)、常磐線の勝田駅(茨城県)など、まだまだ訪れてみたい駅は多い様子。

中尾さん:とりあえずは京急久里浜線の三崎口駅です。JRだと青梅線の奥多摩駅、常磐線の勝田駅、東北本線の黒磯駅、厳密にいうと終点ではないのですが籠原駅、小金井駅あたりも行ってみたいです。


中尾さん:企画的にはよくないのかもしれませんが熱海にも行きたいと思っています。あとは千代田線直通の常磐線の我孫子駅、私鉄なら京王線の高尾山口駅ですかね。Twitterで教えてもらったところだと西武遊園地駅もいい場所らしいので、いつか行ってみます。


 また、「ゆくゆくは新幹線でもやってみたいですね」と、新幹線でのチャレンジも考えているとのこと。最終的には日本の全路線制覇を目指していると教えてくれました。

終電で終電 いろいろな終電

終電で終点へ行く醍醐味とは

 中尾さんは終電で終点まで行く醍醐味として、深夜に全く知らない町を動き回るドキドキ感や高揚感を挙げます。「終電で終点へ行くだけで、それだけで少し冒険をしているような気持ちになれる」、確かに深夜徘徊はワクワクしますもんね。

 中尾さんの旅の記録は本人がまとめているTogetterページで確認できます。実際に寝静まった深夜の街を歩き回ると、昼間とはまた違った様子を確認できるのではないでしょうか。実行する場合は安全に気をつけて徘徊しましょう。

大泉勝彦

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