【仕事のグチ、聞かせてください】ゲーセンに出没する中学生集団 だけどそれ以上に厄介なのは「先生」だった?(1/3 ページ)

元ゲーセンスタッフのグチを聞きます。

» 2020年02月28日 20時00分 公開
[ねとらぼ]

 「仕事は楽しいことばかりではない」というのは誰もが知っていること。ですが、業界や職場によってその“楽しくないこと”はマチマチ。外側からは見えない、知られざる苦労も多いことでしょう。

 さまざまな職業の方に取材する連載企画「あなたの仕事のグチ、聞かせてください」。今回はゲームセンターに勤務していたGさんのエピソードです。

時には「ガチ勢」とのトラブルも……?



―― 前回はゲーセンに不慣れなお客さまとのトラブルについて伺いました。他にも対応が難しいお客さまはいましたか?

 逆に「知識があるからトラブルになる」パターンもありました。

 音楽ゲーム、具体的なタイトルを出してしまうと「beatmania IIDX」のプレイヤーさんだったのですが、ボタンの押し加減に相当なこだわりがある方でして……。「もっとボタンを軽くしてくれ!」とたびたび注文されるのですが、お客さまごとに好みがありますから、どうしても平均的な調整にせざるを得ないんですよね。

 大きなゲームセンターなら台数を増やしてそれぞれ調整を変えるような方法もありますが、うちのスペースでは1〜2台が限界でしたので……。

―― そもそもボタンの固さって調整できるものなんですか。

 バネを取り換えることでカスタマイズできます。過剰な調整を要求してくる方は、ネットで調べたり、家庭用コントローラーを分解したりして、内部の構造を理解していたようです。

 音ゲーコーナーは音響の調整も大変でしたね。筐体の距離が近いと隣の音がうるさくて集中できないので、新しい機種が入るたびに配置や音量のバランスに神経をすり減らしていました。最近はヘッドフォン端子が付いている筐体が増えてだいぶ楽になりました。

―― 編集部に格闘ゲーム好きが多いので、格ゲーマーのエピソードがあればぜひ伺いたいです。

 格闘ゲームでマナーの悪い行為といえば「台パン」ですが、前回もお話したように、ガチ勢の方ほど筐体の値段(100万円〜)を知っているので丁寧に扱ってくださる印象です。

 ですが、中には注意するかどうか微妙なラインの「やさしい台パン」をする方もいて、それはそれで「声をかけるべきか……」といちいち気が散るので嫌でした。

―― 台パンにもいろいろあるんですね。

 後は、トラブルというわけではないのですが、大会運営は大変だった覚えがあります。公式大会の予選会場になったりすると、普段はうちの店で遊んでいないお客さまもプレイすることになるので、例えば「いつもと筐体が違う!(※)」といった事態が起こります。

※「ストリートファイターIV」などのタイトルは複数の筐体に対応している。

 事前にご連絡があれば対応を検討しますが、当日となるとできることも限られてくるので、ベストなコンディションで戦っていただけないのは心苦しかったですね……。

 とはいえ、そもそも公式大会の会場になるような機会がまれで、むしろ常連のお客さまからは「次の公式大会はこの店でやってくれ!」「ホームで戦いたいんだ!」と熱心な要望をいただいていました。

 どの店が会場になるかはメーカー次第ですし、掛け合ったところでスルーされて終わりでしたので、お客さまの期待に応えられず歯がゆかったです。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2410/13/news078.jpg フリーアナウンサー、13歳娘が“超難関国家資格”に合格したことを報告 「ひー! すごすぎます」「おめでとうございます」
  2. /nl/articles/2410/14/news047.jpg 「怖すぎる」 昔のCDのバックアップを試みたら…… “悲惨すぎる結果”が280万表示 「こんな壊れ方するんか」
  3. /nl/articles/2410/14/news038.jpg 尻尾がちぎれた子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォアフが大反響 さらに1年後……飼い主に話を聞いた
  4. /nl/articles/2410/12/news045.jpg 「ワロタw」 “最近のAIの賢さ”が一目で分かる会話が12万「いいね」の人気 「コントだ」「草」
  5. /nl/articles/2410/10/news018.jpg 「どえらいもん売ってた!!」 ハードオフに2万2000円で売ってた“まさかの商品”に「必要性ないけど欲しいw」
  6. /nl/articles/2410/13/news007.jpg 高級メロンの種を植え、4カ月育てたら…… 予想外の展開に「人生で初めてメロンを応援しました」「まるで魔法のよう」
  7. /nl/articles/2410/14/news011.jpg 柴犬に新車をプレゼントしたら…… まさかの展開に「なにこれ最高じゃん」「オレンジのJeepバチくそお似合いです」と61万再生
  8. /nl/articles/2410/10/news047.jpg 東京駅で“あるはずのない落とし物”が見つかり話題に 深まる謎に「未使用なのか」「すげぇ」「意味が分からない」
  9. /nl/articles/2410/13/news020.jpg 「変な声出た」 独特な“芸術”の2文字→よく見ると……  分かると気持ちいい仕掛けに10万いいね 「何度もスマホくるくるした」
  10. /nl/articles/2410/13/news034.jpg “韓流ブーム”の元祖「冬のソナタ」から22年、出演キャストらの現在 突然の逝去にファンに衝撃も
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  2. 「驚愕の修理代」の金額明かす お見送り芸人しんいち、約2000万円の愛車が故障で「終わった」「お金がないです」
  3. プロ警鐘「エアコン、夏が終わったらコレやらないと……」が530万再生 水漏れや“内部のスライム化”を防ぐコツが目からウロコ
  4. “医療ミス”で両頬に大きな火傷 「鏡見るたび涙が止まらない」フォロワー24万人のモデルが悲痛の声 「周りの目が怖い」
  5. スーパーで買ったニンニクを土に植えると…… ぼこぼこ増える驚きの簡単栽培に「たくさん出来て最高」「植えてみよう」
  6. 「これは合格出せない」 リンガーハットがジョブチューン挑戦→“まさかの不合格メニュー2品”に騒然
  7. 「全く動けません」清水良太郎がフェスで救急搬送 事故動画で原因が明らかに「独りパイルドライバー」「これは本当に危ない!!」
  8. 「本当に56歳…?」 “王騎”大沢たかお、“腕と足の太さがほぼ同じ”の圧倒的肉体を披露 「かっこよすぎる」
  9. モグラに似てる“ヤベぇ虫”を、2カ月育ててみたら…… 感動の展開に「これはマジで凄い」「学術発表レベル」
  10. カインズの「撒くだけで防草できる砂」本当かどうか検証してみたら…… 驚きの結果に「魔法のような砂、買いに行きます!」「これさえあれば」
先月の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  3. 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
  4. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  5. 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
  6. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  7. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  8. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  9. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  10. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声