ニュース
» 2020年02月27日 21時00分 公開

脳の手術を受けながらバイオリニストが演奏 手の運動機能を損なわないために医師が提案

これは貴重な音色と言えるかも……。

[マスミ メイアー,ねとらぼ]

 英ロンドンの病院で、プロのバイオリニストが脳腫瘍の摘出手術を受けている最中にバイオリンを生演奏したことが話題となっています。


脳の手術中にバイオリンを弾く患者 脳の手術中にバイオリンを弾く患者

 2月18日に脳腫瘍の摘出手術を受けた、ダグマー・ターナーさん(53歳)は、英ワイト島交響楽団に所属するプロのバイオリニスト。ところが2013年の公演中に発作を起こし診断の結果、神経膠腫(グリオーマ)と判明したのです。

 腫瘍は悪性度がグレード2でこれ以上悪化させないためにも放射線治療を続けていたターナーさんでしたが、2019年の秋に腫瘍が大きく成長していることが判明したために、腫瘍の除去手術を受けることに……。


脳の手術中にバイオリンを弾く患者 手術中に麻酔から起こされバイオリンを弾く

 ターナーさんの腫瘍は脳の前頭葉にあり、左手の微細な動きを司る領域の近くにありました。彼女にとって、バイオリンの弦を押さえる左手の力加減が制御できないことはプロのバイオリニストとして演奏が続けられなくなることを意味します。

 そこで手術を執刀するキングス・カレッジ病院の神経外科医、キヨマーズ・アシュカン医師は、ターナーさんに手術の最中にバイオリンを演奏するよう提案しました。これは左手の動きを制御する脳の重要な領域に損傷を与えないようにするためのものでした。

 アシュカン医師もまた、音楽の学位を持つピアニストであり、ターナーさんの音楽に対する情熱をくみ取ってのことだったようです。

 手術当日、腫瘍を摘出するため開頭手術が行われ、ターナーさんは麻酔から一旦起こされバイオリンを演奏し始めました。それによって医師らは言語と運動を司る領域を特定しながら、腫瘍を摘出していったのです。2時間にわたって行われた手術は無事成功し、手術の3日後にはターナーさんは退院出来たそうです。

画像はYouTubeから

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  2. 嫌がらせ急ブレーキで追突 トラクターの進路を妨害した「あおり運転」ベンツ、ぶつけられたと運転手がブチギレ
  3. 猫「雪なんてへっちゃらニャー!」 雪の中を豪快に突き進む猫ちゃんに「ラッセル車みたい」「ワイルドかわいい」の声
  4. 「Lチキひとつ」 → 買った物をよくみると? コンビニで犯したありがちな間違いを描いた4コマに「あるある」「逆もある」
  5. 柴犬「きゃほほーーい!!」 初めての雪に“喜びが限界突破した”ワンコの駆け回る姿がかわいい
  6. 「ホント太るのって簡単!」「あっという間に70キロ」 内山信二の妻、夫に生活リズムを合わせた“ふとっちょ時代”公開
  7. ルーフから赤色灯がひょっこり 埼玉県警、スバル「WRX S4」覆面パトカー3台を追加導入!? Twitterにアップされた目撃情報が話題に
  8. 益若つばさ、YouTubeで12歳息子と共演 礼儀正しい振る舞いに「教育がちゃんとされてる」
  9. トップの座を奪われ……美大生が天才の編入生を刺し“殺す”漫画に「泣きそう」「同じ経験した」の声
  10. タイからバズーカ砲をかかかえたようなミニバイク「GUNNER50」が日本上陸 思わずキュンと来ちゃうやばいデザイン