20年来の女友達から縁を切られた相談者の意外な相談内容「自立していない人間に寄りかかられたら、みんな逃げて行きます」 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)
仲直りじゃなくて新しい友達作りを相談!?
「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは2月24日(月)放送の加藤諦三パーソナリティー回。
20年来の女友達と疎遠になってしまったという相談。
本当に心を許した友達ではなかったんじゃないの?
相談者は50歳のバツイチ女性。子どもはおらず、離婚してから十数年たっている。
問題の女友達とは、20年来とても仲良くしてきたのだが、突然「アナタのこと友達だと思ってないから」「家に来なくていい」「電話もしなくていい」などと言われ、関係が切れてしまったという。
「疎遠と言うよりも、要するに友達関係が終わったという風に相手から言われたということ?」
「彼女も結構、我の強い性格の方で。年下なんですけれども、私より年が。やっぱり女同士って難しいじゃないですか」「私ばかりが何かヒドイ思いしているんじゃないかとか。マイナスな、損な役回りっていうか、損な性格してるんじゃないかとか、そう思ってしまって……」
相談者が女友達の“我の強さ”を強調するため、女友達が唐突にブチ切れて絶縁宣言したように思えるが、おそらくその前段階で相談者が何かしらやらかしているのだろう。
しかし、その原因が見えていない相談者は人間不信になってしまったという。
「いつも孤独じゃつまらないし、やっぱり友達って大事ですよね? それが途絶えてしまうともう、人間じゃなくなるような感じがして」「その心のつながりが、彼女とできてないと言いますか……」
「本当に心を許した友達ではなかったんじゃないの?」
「過去の秘密というか、あまり言えないことを隠したがる人だったので。だから打ち解けられないっていうか」「その理解しがたい彼女の性格が謎で。隠し事をしているんじゃないかっていう……お互いに」
「うん、お互いにね」
打ち解けられなかったとは言いつつ、その女友達に依存していた様子も伺える相談者。突然、関係を切られたことで複雑な感情が入り乱れているのだろう。
で、今回の相談は、
「ホントに心から話せる女友達が欲しいってことです」
とのこと。あ、問題の女友達と仲直りしたいってことじゃないんだ。
アナタは重大なことをたくさん隠しているはずです
この日の回答者は弁護士の中川潤。
弁護士に友達の作り方を相談するのがそもそも間違っているということで、
「出会いの問題でしかないので、こちらがどうだって言っても……」
と、「女友達が欲しい」相談はサクッとスルー。その上で、問題の女友達への感情を見つめ直すように勧めた。
「まるで裏切られたような感情をアナタ、お持ちでいらっしゃるよね?」
「そうですね。今までの20年間は何だったのかっていう、裏切りの気持ちですね」
「でもね、裏切るとか裏切らないとか、果たしてそういう問題なんでしょうかね?」
いきなり新しい女友達を欲しがっていることからも分かるように、相談者は「女友達と縁が切れた」こと自体に傷ついているわけではなさそうだ。
「彼女との楽しかった状況。20年間の、ふたりでドライブに行きいの、お買い物に行きいのね。そういう関係で語らいの時間を持てた。それがアナタにはとてもconfortable(心地良い)だった。その状況がなくなったこと、それが残念であって、彼女を失ったことが残念なわけじゃないんだよね」
20年間も続いた関係をアッサリ切った女友達に対し「裏切られた」と思っている相談者だが、そんな人間関係を構築したのは相談者自身だと指摘する。
「彼女とアナタが作ってきた20年っていうのは、ホントにガラス細工の付き合いでしかなかったんですよ。元々、深い親友でも何でもなかったんです」
本当の“心の友達”を作るためには、自分自身が自立した人間になることが必要。まずは、音楽でも読書でもスポーツでも、ひとりで楽しめるものを持つべきだという。
「そこでの心のゆとりをベースにしないと。“その人との関係”だけが『あー、私にとって大事なことだ!』っていう形で寄りかかられたら、みんな逃げていきます」「もたれ合っての関係っていうのは、実はホントの人のつながりの関係ではないんです」
再び加藤諦三に交代。ここからの追い込みがすごかった。
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