ヘアケアブランドの「ラックス」、履歴書の顔写真と性別情報を撤廃 髪だけでなく社会のダメージもケア

個人の適性や能力に焦点を当てた採用を徹底するとのこと。

» 2020年03月08日 19時10分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]

 ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングは、無意識に生じる性別への先入観を取り除くための施策として、2020年度の採用過程における顔写真や性別情報の撤廃を発表しました。



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 同社のヘアケアブランド「ラックス」にちなみ、「ラックス ソーシャルダメージケア プロジェクト」と題されたこのプロジェクト。同社は「ラックスがケアするのは髪だけではない。生き方の全てなのだ」と定義した上で、活動に賛同する人材会社のパートナー企業と共に、新卒・中途を含む全ての採用ルートで個人の適性や能力のみに焦点を当てた採用活動を徹底するとしています。

 同社が全国の採用担当者424人を対象に行ったアンケート調査によると、いまだに約4人に1人が「採用過程において、男性と女性が平等に扱われていない」と感じていると回答。さらに44%が、履歴書に貼る写真が合否に影響していると回答しています。


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※調査概要・・・【調査地域】全国/【対象者条件】現在、企業における従業員もしくは自身の所属部署の採用において、書類審査を担当することがある会社員、会社経営者/【調査手法】インターネット調査/【実査期間】2020年1月24日〜28日/【サンプル数】424人


 同社は取り組みの周知のため、3月6日の日本経済新聞に広告を掲出。「採用の履歴書から顔写真をなくします」と大きく書かれた広告はTwitterでも評判となっています。


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 またラックスはWebメディアのハフポスト日本版とも連携。特集記事の第1弾として、「職業と性別」をテーマに、ファッションモデルの冨永愛さんとカーレーサー兼実業家の井原慶子さんによる座談会を掲載しています。

 座談会ではラックスのプロジェクトへの言及もあり、「採用の結果として9割が女性になったら、企業側も大変になるのでは?」といった率直な疑問も。これに対し担当者が「女性側はもちろん、男性側も、育休制度なども含めてサポートできる土壌を整えていかなければと考えています」と答えるなど、同社の取り組みへの姿勢も伺える内容となっています。

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